水底フェスタ の商品レビュー
「名前探し〜」もそうだったけど、田舎の閉塞感を描くのが本当にうまいなと思う。読んでいて本当に苦しくなってきた。辻村深月作品の、特に長編は読んだあと心地よい気持ちで終わるものが多いけど、最後にほんのちょっと救いがあるだけで、本当にモヤモヤする。 人の印象がガラッと変わるのが辻村深月...
「名前探し〜」もそうだったけど、田舎の閉塞感を描くのが本当にうまいなと思う。読んでいて本当に苦しくなってきた。辻村深月作品の、特に長編は読んだあと心地よい気持ちで終わるものが多いけど、最後にほんのちょっと救いがあるだけで、本当にモヤモヤする。 人の印象がガラッと変わるのが辻村深月作品の特徴だなと思う。同時に、人の印象って主観的に決められてるんだろうな、という気もする。
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辻村深月の作品中で、上位に入るくらいの 読後が悪い作品。 東野圭吾か道尾秀介に近い感じがした。 村の悪い方向の共同体が、分かりやすいほ ど描かれていた。 村のための開発に協賛した会社の人間であ っても、かつて村に住み村八分の扱いを受 けていた人間を、村の一部として取り込も うと...
辻村深月の作品中で、上位に入るくらいの 読後が悪い作品。 東野圭吾か道尾秀介に近い感じがした。 村の悪い方向の共同体が、分かりやすいほ ど描かれていた。 村のための開発に協賛した会社の人間であ っても、かつて村に住み村八分の扱いを受 けていた人間を、村の一部として取り込も うとする。 ラストは、主人公の男の子が立ち直るも、 スッキリしない展開だった。
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開放的な田舎のフェスと閉鎖的なムラ社会の対比 目まぐるしく変わる登場人物達の本当の姿 しかし一番怖いのは姿がないそれぞれの心の内 辻村小説は怖い #水底フェスタ #辻村深月 #野外フェス #小説好きと繋がりたい #図書館で借りた本 #図書館好きな人と繋がりたい
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363ページ 1429円 11月12日〜11月14日 田舎で行われるムツシロック。広海はフェスで由貴美を見かける。再び由貴美と会ったのは水根湖。そこで由貴美は村への復讐を手伝ってほしいと持ちかける。由貴美に惹かれる広海。由貴美の母がこの村を離れなかったのは、村長選挙の時にバラまかれるお金と、広海の父が原因だという。信じていたものに裏切られ、信じてくれた友を裏切り、最後に広海がみたものは。 ドロドロした話だった。信じていた父に裏切られ、信じてくれた友を殺してしまい、本当のことを言えない、聞けない、悶々とした感情がうまく描かれていた。最後が悲しい結末でもあり、結局隠蔽体質の村の有り様はそのままで終わり、スッキリしない終わり方だった。辻村深月というよりは湊かなえっぽかった。
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小さい村の唯一のお楽しみ、夏のフェス かつて村を出て東京で女優として有名になった由貴美とフェスと出会ってしまった高校生の広海 広海は由貴美にリードされるまま恋に落ちる 高校生のひと夏の淡い恋愛かあ…と思いきや、、、 まさかこんな展開になるとは? “ムラ社会”のドロドロ呪縛 まさ...
小さい村の唯一のお楽しみ、夏のフェス かつて村を出て東京で女優として有名になった由貴美とフェスと出会ってしまった高校生の広海 広海は由貴美にリードされるまま恋に落ちる 高校生のひと夏の淡い恋愛かあ…と思いきや、、、 まさかこんな展開になるとは? “ムラ社会”のドロドロ呪縛 まさに水底
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高校生が抱えるには大きすぎることばかり起きる。濃い内容だった。 こんな場所はどこにでもあるんだろうな。 何も起きない。起きていないことになっている。
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序盤、辻村さんは不快な若者と刺さる若者を書き分けるのが上手いなぁ〜と余裕綽々に第三者目線で物語を見ていたら、あっという間に気づけば私という名の読者をその世界に引き込んでいるんだからほんとに凄い。 どれだけ客観視して、フィクションの出来事だとみていて、どれだけ浅はかだな〜と上から目線に見ていようと、気づけば彼らの恐ろしさも何もかもを自分の事として感じて震えてる。凄い、凄いしか言えてない。 広海を取り巻く世界が敵が、どんどん広がって大きくなっていく様も見事だったな…。読み進めていくうちに、今の今まで目の前で見ていた出来事がいかに矮小だったかを知るんだ。背後に迫り広がる存在があることを気づかずに、呑気だったなんて本編中頃になってようやく知ることになる。 そんでもって、達哉…………あ~~~!た~~~~すけてくれ~~~~~~!て思わず頭抱えちゃった。 だって!なんでこうも人の善悪や印象をリバースさせまくるのに、一番ひっくり返してくれと願ってやまない部分だけはひっくり返してくれないんだ!なんで黒を白にして、白のまま純白にするんだ!!それが読んでる側にとってめちゃくちゃしんどいって分かっててやってんだ、くそう上手いなぁ!!! あと350p の場面。 ”「待っ、て」” ”お前がやったことは、人として許されることじゃない。” ぎゃーーーーーー!!!!!!!!!!! そして読後。 あ゛ーーーー!!!!!!!!!!!!!! この終盤怒涛のしんどさを苦味に感じる人もいるだろうし、私も苦し~~~~!!って胸掻きむしっちゃったけど、でもめちゃくちゃ質のいいしんどさなんだよなぁ……これ………ぐぅ良き。 ほんと、上手いよなあと思った一冊。 もーやめてくれ、っていうくらい真実を暴いて暴いて暴いて。瀕死の読者に一筋のあやふやさを与えて終わらせるの。 それまでの怒涛のそれがなかったから「曖昧な終わり方でモヤモヤするな」になっちゃうのが、こっちはもう既にぼろぼろだから、夢中なくらいにその可能性に縋っちゃうし感謝しちゃう。凄い。 個人的には救いのある終わりだったと思った。その救いの光は主人公にも誰にも当たってはいないけど、きっと何処かを照らしてるんだと思う。例えば、ダムの底とか。 最後に……もう描かれなかったことをいいことに、こっちは好きに救いを求めるからさ………日馬京介の愛は真実であってくれ~~~頼む~~~!と切に思ったな。
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辻村さんの作品の中でも何とも後味の悪い作品でした。 ロックフェスであちこちから若者が集まる睦ッ代村。東京でモデルとして活躍していた由貴美がこの村に帰ってきたのは村に復讐する為。由貴美がその目的の為に近付いたのが村長の息子である高校生の広海。彼は由貴美に魅力されていくのですが…。 何といっても彼が1番可哀想。由貴美への気持ちが本物だとしたら尚更。由貴美も恐ろしいけど、村の人々はもっと恐ろしい。人が亡くなっても村ぐるみで隠蔽するなんて。 広海はこれからどう生きていくのだろう?ラストではノートを抱えて待ち合わせしてるからきっと由貴美のしたかったことを実行するのかな?彼にとって明るい未来が待っていることを願わずにはいられない。
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------------------------- 祝祭の夜には 誰も 死んではならない。 山奥の村で少年と女が出会う夜、 ダムに沈んだ過去と秘密が暴かれるーー 辻村深月が描く 一生に一度の恋。 ------------------------- 村を捨てモデルとなった由貴美。 村長の息子として、村への閉塞感を抱えながらも、 平和に生きてきた高校生の広海。 ずっと昔に読んでいるはずなんですが(文庫で)、 積読からハードカバー出てきたので、再読しました。 これまた翌日仕事なのに一気読みでした。苦笑 音楽野外フェスを誘致して村が潤う。 隣の町や市と合併せず、村として生きている社会。 移住者と、昔からいる人で住む場所が違う。 何か問題があっても村のなかで処理する。 今回読んだ率直な印象は、 美津子の不気味さ、 飛雄の歪み、 達哉は日頃の行い改めておけば…無念…泣 達哉もっとちゃんとして、 信頼と実績積み重ねておけば、 結果違ったでしょうよ!と。苦笑 そして辻村さんの作風の幅。 あったかくてキラキラ切ないものから、 とんでもなく容赦ない描写や物悲しい閉塞的に残酷なものまで。 少し前に「傲慢と善良」を読みましたが、 昔から”傲慢”という言葉は多用されていたんだな、というのも再読した発見でした。 結局、由貴美も村の呪縛から逃れられずに終わるし、 広海はすべてを日の下にさらしたいんだろうけど、 その後の恨みつらみも含め 過酷で残酷な運命を背負えるんだろうか、 まだ高校生だよ、と…。 帯には、一生に一度の恋とあるけれど、 恋物語というよりは村社会復讐サスペンスホラーでした。苦笑
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久しぶりに再読。私自身は引っ越しばかりの転勤族育ちだったので田舎らしい閉鎖社会というのはぴんとこないけれど、この本以外にもいくつも同じような背景を舞台にした小説があるので、きっと辻村さん自身がずっとルサンチマンを抱えて育ったのかもしれない。 最後が悲しく怖かった。
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