帰命寺横丁の夏 の商品レビュー
このひとの描く、ちょっと扱いづらくて意地悪で頑固で、でも素晴らしく魅力的なパワフルおばあちゃんキャラクター大活躍が嬉しい。天下一品だなあ。 入れ子型の物語が出てきてから、俄然面白くなって、ぐうんと読んでしまった。読後感がとってもよい。優しさと明るさ、未来、すがすがしく、希望。 ...
このひとの描く、ちょっと扱いづらくて意地悪で頑固で、でも素晴らしく魅力的なパワフルおばあちゃんキャラクター大活躍が嬉しい。天下一品だなあ。 入れ子型の物語が出てきてから、俄然面白くなって、ぐうんと読んでしまった。読後感がとってもよい。優しさと明るさ、未来、すがすがしく、希望。 凝った構造で、物語中の物語と本来の筋との関わりかたに、さまざまの思い、考えがこめられてゆく思考の多層的な膨らみ方に脳細胞が痺れる面白さがある。推理小説的な物語の展開の面白さもぐいぐいひきつけるところ。
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柏葉幸子さんの男の子が主人公のお話もいいなと思いました。 祈ると生き返ることのできる「帰命寺様」によって生き返った少女あかり。 その秘密を知り、あかりを守ろうとする少年カズ。 生きているうちに最後まで読めなかった物語の続きを、あかりに読ませてあげたいと思うカズは、 その作家を探し、あかりのために続きを書いてもらいます。 そうして、お話の中にもうひとつのお話が登場するという贅沢な仕立てになっています。 その作家である水上のおばあさんとネコのキリコのキャラも好きです。 小学校高学年向き。
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なんといっても、佐竹さんの絵が素敵。 作中作が鍵になっとるんですが、その絵がまた素敵。 柏葉さんの頭の中はどないなっとるんやろ。
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