帰命寺横丁の夏 の商品レビュー
面白かった! 最初は子供の読み聞かせ本だったんだけど、もしかして幽霊?ってところでチビちゃんはドン引き。 子供にはちょっと難しい内容ではある。 今のうちのチビちゃんにはまだかな。再読して欲しい本。 作中の物語の方が正直、帰命寺のお話より面白くて、これが始まると読むテンポがグンと...
面白かった! 最初は子供の読み聞かせ本だったんだけど、もしかして幽霊?ってところでチビちゃんはドン引き。 子供にはちょっと難しい内容ではある。 今のうちのチビちゃんにはまだかな。再読して欲しい本。 作中の物語の方が正直、帰命寺のお話より面白くて、これが始まると読むテンポがグンと早くなる。 ドキドキするファンタジー。 魔法使い、宝探し、王子さま、呪い、血筋の不思議な力。 キャラクターは帰命寺の面々の方が魅力的なのになあ。 なんと言っても水上のばあさんが素敵。何時の間にか子供の視線に降りてきてるところとか。 なにしろ、前向きだし。 こういう元気なおばあさんも柏葉幸子ワールドだよね。 帰命寺と石の鳥の話が最後は一つの結論になる。 「昔思ってたストーリーとかえましたか?」 そこ気になるよね。 最後は爽やかだけど、寂しいような、でもこれがベストな終わり方なのかも。甘くもなく辛くもなく。 少年のちょっと大人になった夏休みの出来事。
Posted by
もう夏も過ぎて久しいのですが、読みました。 児童向けですが、面白いです。 子供向けだけど、できたら、映像化なんかしていただけないでしょうか? ちょっと、ツナグに似てます。
Posted by
人が生き返って未練を晴らすというのは『カラフル』とか『願掛けねこの日』とかよくある話だが、この話は、 ・主人公は生き返った人本人ではなく現世へ戻ってきたのを目撃した人 ・生き返ることがよいことなのかという問いかけ が少し珍しいなぁーと 読み終わって、作中作との絡みに驚いた。そし...
人が生き返って未練を晴らすというのは『カラフル』とか『願掛けねこの日』とかよくある話だが、この話は、 ・主人公は生き返った人本人ではなく現世へ戻ってきたのを目撃した人 ・生き返ることがよいことなのかという問いかけ が少し珍しいなぁーと 読み終わって、作中作との絡みに驚いた。そして、ボーイミーツガール的な感じが好きだった分、あかりが離れたところに行ってしまって少しさみしくなった。
Posted by
柏葉幸子さん、健在!と思わせる作品。ファンタジー路線はかわらないのに、初期の作品に比べると、かなり現実よりになっているのがすごい。 最後がもう少し知りたかったような、これでいいような…もう少し余韻を楽しみたかったというところか。
Posted by
亡くなった人をまた生きさせてやりたいと願うと、どこかで生き返らせてくれるという「帰命寺様」。 生き返ったとおぼしき女の子にたまたま気づいてしまった小学生のお話と、最初に生きていたころに女の子が読んでいた物語が交錯するファンタジー。 しまった、真夏か真冬に読めばよかった 面白かっ...
亡くなった人をまた生きさせてやりたいと願うと、どこかで生き返らせてくれるという「帰命寺様」。 生き返ったとおぼしき女の子にたまたま気づいてしまった小学生のお話と、最初に生きていたころに女の子が読んでいた物語が交錯するファンタジー。 しまった、真夏か真冬に読めばよかった 面白かった。 馬鹿だなそっちいっちゃだめー!とハラハラしたり、主人公が嫌な奴だと思った相手が本気で憎らしくみえたり、主人公の視点を素直にそのまんま楽しめた。 作中作の物語がまた魅力的で、これなら続きが気になるのも無理はないと思える。 どうリンクするんだろうなんてことは考えずに物語自体を追っていた。 (でもちゃんとリンクしてる) 決着のつけ方が見事。 「帰命寺様」で、グアテマラにマシモンという神様の面倒を持ち回りで見るという話があったのを思い出した。こういう信仰の形は結構あるのかな。 「魍魎の匣」の中にも昔の神主が当番制だったという蘊蓄があった。
Posted by
祈りのお陰で生き返った女の子と、その子を守ろうとする男の子の話。 それだけでも充分面白いのに、『月は左にある』という作中作も面白くて、一粒で二度美味しい感じ。 ただ、話の進みがもうちょっとゆっくりでも良かったんじゃないかな。 もっとじっくり読みたかった。 実際にこういう事もある...
祈りのお陰で生き返った女の子と、その子を守ろうとする男の子の話。 それだけでも充分面白いのに、『月は左にある』という作中作も面白くて、一粒で二度美味しい感じ。 ただ、話の進みがもうちょっとゆっくりでも良かったんじゃないかな。 もっとじっくり読みたかった。 実際にこういう事もあるんじゃないかなって思える、リアルな不思議さが好き。
Posted by
ふたつの物語が併走して全体が進んでいく。 ひとつは、突然幽霊がクラスメートになって戸惑う主人公の視点、 もうひとつは、その幽霊が何十年も前に大好きだったという幻の連載小説そのもの。 前者は、いわゆる普通の小学校5年生の日常が描かれていて、 後者は、魔女の呪いにとらわれた哀しい少女...
ふたつの物語が併走して全体が進んでいく。 ひとつは、突然幽霊がクラスメートになって戸惑う主人公の視点、 もうひとつは、その幽霊が何十年も前に大好きだったという幻の連載小説そのもの。 前者は、いわゆる普通の小学校5年生の日常が描かれていて、 後者は、魔女の呪いにとらわれた哀しい少女たちが、 どうにかしてそこから自分たちと世界とを救おうとする話が描かれている。 全くテイストが違う両者なのだが、根底では、 「死んだものがよみがえるということ」という同一のテーマで繋がっている。 淡々としたタッチの魔法の国での話も予想外に惹きつけられて、 一気に全部読んでしまった。 面白い。 のだが、柏葉ファンとしては、 もっと登場人物たちに大胆に冒険して貰いたかったというか、 もっと文量が多くなってもいいから、 幽霊の女の子や「帰命寺」の謎を深めて深めて深めて、 そしてじわじわと紐解いて欲しかった、気もする。 猫のキリコも水上さんも、キャラが立っているだけに、 もっと動き回るところが見たかったなぁ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
物語は、主人公のカズが自宅で幽霊を目撃するところから始まる。 小学校のたてわり学級の日に雨が降り、外で活動できなかったから たまたま集会室で昔の町名調べをすることになり、昔の地図でカズが住んでいる地域が 帰命寺(きみょうじ)横町だと言うことを偶然に知ることとなる。 不思議なことが起こり、「帰命寺横町」のことを調べようとするカズと、 それを阻止しようとする個性的な登場人物達。 また、そこで生まれる友情、思いやり。。。 以前読んだ柏葉幸子さんの作品「つづきの図書館」が面白かったので、この本も読んで見ました♪ 「つづきの図書館」とはまた全然違った面白さがありました。 この物語に出てくる「月は左にある」と言う物語がまた面白かったです。
Posted by
2012年5月20日(日)読了。 とても読みごたえのある1冊でした。 ファンタジーの、しかも児童文学なのに、軽いミステリーのようでした(色々な方面に失礼ですね(^-^;他意はないんです!!)。 柏葉さんの作品の中でも大好きなお話です。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
おもしろかった~。 柏葉さん、大好きですっ!! まず表紙がよいです。 ちょっと懐かしい感じのする裏通りにふわりと立つ少女、 道の向こうにはホウキにのった魔女の影。 守り人シリーズの画家さんとのこと。 好きなものがダブルできてるとなんか嬉しい。 この女の子が主人公なのかと思い、 魔女の影もあることだし、霧の向こうの、をちょっとイメージしたんだが、 全く違うものだった。 主人公は男の子、とゆー時点で、おやっと思う。 どうもあの少女は幽霊的なもののよう。 この設定が素晴らしいと思う。 命が帰る寺。 ただし、ただ生き返るんじゃなくて、 全く別の人間として生き直す、とゆーこと。 カズが水上のばあちゃんとかと話すうちに、 幽霊でもいいじゃんか、誰に迷惑かけるでなし、生きさせろよ、と はっきりとあかりの立場にたつ決心をするとこが好き、 なんかちょっぴりじんとした。 影の魔女は、 あかりちゃんが読みたがっていた話の登場人物だった。 この話がまたおもしろくて、 わたしもカズたちと同じく夢中になって読んでしまった。 続きが知りたくてたまらなかった。 んで、それをあのばあさんが書いたとゆー展開にびっくり。 でも続きが読めてよかった。 そして、消えなくてよかった。 うーん、なんかうまく言えないけど、 とにかく、このお話は好きだ。
Posted by