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うつくしい人 の商品レビュー

3.7

345件のお客様レビュー

  1. 5つ

    58

  2. 4つ

    111

  3. 3つ

    121

  4. 2つ

    15

  5. 1つ

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2023/05/23

日常が続いているからこそ、その残酷さがあるからこそ、わたしたちは生きていける。 何かを忘れ、思い出し、悲観に暮れ、笑い、怒り、消えてしまいたいと思う。 ゆりちゃんが満タンになった

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2023/05/17

なんかよかった なんか好きだった あんな風に1人でふらっと(じゃないけど)おひとり様旅行する日が私にもくるのかなーー

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2023/05/12

主人公が繊細すぎて、前半部分はちょっと読むのがしんどかったですが、3人の蛋白だけれど温かみのあるやり取りがじんわり広がりました。 吸収するばかりでなく、置いていくことも大切。 まさにそうだと思いました。

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2023/05/11

他者の目を気にしすぎる、社会を実際よりも悪く捉える等の主人公の性質に強く共感し、特に前半は読むのが苦しかった。 これらの感情を持つのは自分だけではないと安心もできたが、読了後、他の人の感想を読むと、主人公の自意識やネガティブさにイライラしたという内容も多く見られ、少し落ち込んだ。...

他者の目を気にしすぎる、社会を実際よりも悪く捉える等の主人公の性質に強く共感し、特に前半は読むのが苦しかった。 これらの感情を持つのは自分だけではないと安心もできたが、読了後、他の人の感想を読むと、主人公の自意識やネガティブさにイライラしたという内容も多く見られ、少し落ち込んだ。 苦しんでいた主人公が旅に出て、旅先での出会いを経て、少しの救いを見出す、自分の感情に気付くというストーリーだが、前半の心理描写にあまりにも共感しすぎたからか、現実ではそんな救いはない、社会や他人はどうしたって悪いものだと、かえって自分の中ではマイナスの感情になってしまった。 でも、ただそこにあると思っていた海も環境の影響を受けるのだから自分が影響を受けるのも仕方がない、社会や一般的にどうであっても自分や誰かにとって美しい人でありうる、など作中のメッセージには救われる気もした。 好きなシーンは、最後付近の、嫌々働いていると思っていたホテルスタッフがただ不器用なだけで、本当は憧れの職場で働いていると判明するところ。

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2023/05/06

本当は”ああいうじぶん“になりたかったのに。 目の前にいる心の底ではなりたかったひとと、そうなってしまったら崩れてしまうじぶんとの葛藤。なりたかったひとを背伸びしてけなして、かろうじてじぶんを保つ。 自分で不幸になれるひとは、自分で幸福にもなれると思うんです。まさに、とこころに刺...

本当は”ああいうじぶん“になりたかったのに。 目の前にいる心の底ではなりたかったひとと、そうなってしまったら崩れてしまうじぶんとの葛藤。なりたかったひとを背伸びしてけなして、かろうじてじぶんを保つ。 自分で不幸になれるひとは、自分で幸福にもなれると思うんです。まさに、とこころに刺さった。

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2023/04/22

『漁港の肉子ちゃん』の文庫版の解説で、西加奈子さんの作品は、「ありのままvs自意識」という構造が多いというのを読んで、この本も読もうと思った。 主人公が自意識過剰すぎてネガティブすぎて、共感はあまりできなかったけど、こういう小説は結構好き。 主人公が、ノンデリカシーな2人と出会...

『漁港の肉子ちゃん』の文庫版の解説で、西加奈子さんの作品は、「ありのままvs自意識」という構造が多いというのを読んで、この本も読もうと思った。 主人公が自意識過剰すぎてネガティブすぎて、共感はあまりできなかったけど、こういう小説は結構好き。 主人公が、ノンデリカシーな2人と出会って、変わっていく心理描写が、あまり理解(共感)はできなかったけれど、それを書けることがすごいと思った。

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2023/04/11

周りを気にしないで素直な自分を出せていけるようになっていく姿に安心して、段々こちらも前向きになっている感覚になりました。

Posted byブクログ

2023/03/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

買ったのか貰ったのかさえ定かでないが書棚の中にあったので読んでみた。楽しい旅の移動中に読んだので、自分はあらすじを読まずに買うのになぜいつもこんなに暗い話ばかり選んでしまうのか……と少しげんなりすらした。 今でいうHSPという言葉がない(もしくは一般的でない)時代の本だが、前半はプライドが高い割に自分に自信のない、生きづらそうな女性・百合の人生が描かれている。他人の評価がやけに気になってしまう時、あるよね……。百合ほどではないけど確かに人が怒ってる場に居合わせるのってすごく嫌なので気持ちわかるよと思った。 中盤〜後半は百合が衝動的に会社を辞め旅行に行った先での話。百合は旅先で変な人2人に会う。変だけど、変なまま飾らない彼らの前だからこそ百合も素でいられたんだろうなと思った。 姉への屈折した愛情を認められるようになって良かったけど、百合は救われた一方で、姉はずっと家の中にいる生活から変わらないわけで。姉にとって今やそれが幸せならそれでいいのかもしれないけど、姉がそのままで終わることの残酷さ みたいなことも思ったりした。 (姉は妹に見て欲しかったわけだから、妹が姉への愛を認められるようになったことは姉にとっても救いだとは思うけど、でも姉自身は何も状況は変わってない、というところがね。これから変わるかもしれないし全てを書けということでは全然ないんだけど、妹がすっきりした一方で……と少し思いを馳せてしまった。) 自分は兄弟がいないからこういう比べられた経験とかあまりないんだけど、自分の家の中に歳の近い子供がいて、比べたり比べられたりするというのはすごく嫌なことだなと思う。まあ、逆に自分はそういうことなさすぎて競争意識が皆無すぎるけど……。内容は前半暗いけど、短めでサクッと読めた。

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2023/03/20

ちょこちょこ感動するけど何も残らなかったわたしには!作者の名前が有名なので結構期待して読みすすめたが、確かに描写とかは面白い部分もあるけれどなんだかずっと物語の真髄みたいなものがあるとしたら、その丸い表面だけ撫でてるような、なんと言ったらいいか分からないが自分にとっては必要がない...

ちょこちょこ感動するけど何も残らなかったわたしには!作者の名前が有名なので結構期待して読みすすめたが、確かに描写とかは面白い部分もあるけれどなんだかずっと物語の真髄みたいなものがあるとしたら、その丸い表面だけ撫でてるような、なんと言ったらいいか分からないが自分にとっては必要がないのかもなと思った。

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2023/03/05

2023年、最初に読み終えた本。 西加奈子さんの作品に触れた最初の本。 ひとつひとつの言葉の表現が美しく、読んでいて作者の人柄や性格がとても伝わる本でした。 これを機に西さんの他の作品も読みたいと思います。 素晴らしい1冊に出逢うことができました。

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