1,800円以上の注文で送料無料

コラプティオ の商品レビュー

4

91件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    33

  3. 3つ

    21

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2012/01/21

その時々の旬なネタを小説にする手法は健在。今回は原発と政治。引き込まれる展開だけど、なんとなくの終了でいつものパターン。著書では「マグマ」が一番。

Posted byブクログ

2012/01/20

白石と神林という政府と記者という2つの視点から描かれて、それぞれの立場からの葛藤が描かれていて、面白かった。 首相と秘書官との関係、新聞社の取材の仕方など、どこまで現実に近いのかはわからないが、普段見られない世界を知ることができ、興味深かった。 個人的には宮藤総理がん権力に溺れて...

白石と神林という政府と記者という2つの視点から描かれて、それぞれの立場からの葛藤が描かれていて、面白かった。 首相と秘書官との関係、新聞社の取材の仕方など、どこまで現実に近いのかはわからないが、普段見られない世界を知ることができ、興味深かった。 個人的には宮藤総理がん権力に溺れていく姿が悲しかったが、首相という職務の重責と権限を考えると、初心を貫き、謙虚さを保つことは並大抵のことではないと感じた。

Posted byブクログ

2012/01/17

スリリングなポリティカルフィクション。「福島第1原発事故後に、それをバネにした原発推進」を扱った割には切羽詰まったものを感じないと思ったら、その部分は加筆だったか。

Posted byブクログ

2012/01/17

震災後の日本に希望を与え、カリスマ的人気を誇る宮藤総理。その総理に官邸スタッフとして仕える若き政治学者・白石望と、旧友の白石にコンプレックスをもつ新聞記者・神林裕太。正義感あふれる白石と、スクープの野心に燃える神林、という相入れないふたりの視点を軸に、政治の暗部を暴いていく長編小...

震災後の日本に希望を与え、カリスマ的人気を誇る宮藤総理。その総理に官邸スタッフとして仕える若き政治学者・白石望と、旧友の白石にコンプレックスをもつ新聞記者・神林裕太。正義感あふれる白石と、スクープの野心に燃える神林、という相入れないふたりの視点を軸に、政治の暗部を暴いていく長編小説。一見魅力的なこの総理を本当に信じて良いのだろうか・・・と思いつつ読み進めていくと、中盤あたりからみるみるストーリーが展開し、政治的駆け引きや時に命がけの取材に一気に引き込まれる。白石の上司・田坂と、神林の上司・東郷が、ともに得体の知れない曲者でありつつも古い知り合いであるなど、登場人物が複雑に絡み合っていて、細部までよく練られているという印象。雑誌連載作を震災後に大幅に修正した作品であるという。震災・原発ネタであることや、その描き方には賛否あろうが、小説としては間違いなく読み応えのある作品。第146回直木賞候補作。

Posted byブクログ

2012/01/14

すっごぉく時間かかった。最初読み進めなくて、挫けそうになった。グイグイ感がない。登場人物がなんだかストレスが多い人ばかりで。伝染しそうで辛かったな。 ラストも嫌。あれじゃ誰もまともに政治を仕事にできないよね。 あぁ、そういやぁ政治って仕事なんだね。

Posted byブクログ

2012/01/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

概要: 震災、原発事故の後遺症で苦境が続く日本に、有言実行を旨とする宮藤総理が登場したことで、明るい兆しが見え始めた。内閣調査官・白石は、異能の首席秘書官・田坂と共に、宮藤が掲げた“約束”の実現に向けて奔走する。白石の同級生で大手紙の記者・神林は、先輩の名物記者・東條に叱咤されながら、政府・企業を相手のスクープ取材に身を投じていく。物語の舞台が政情不安を抱えるアフリカの小国、ウエステリアに及んだ時、誰も予想しえなかった危機が幕を開ける。 感想: 私は好きでした〜〜。作者の講演を聞く機会があったので、好意のバイアスかかってるかもしれませんが…。 実際のところはどうなっているのかわかりませんが、政治の世界とメディアの関係など、興味深かったです。 相手の出方を考え、駆け引きしあいながら目的を遂行していくキャラクター達。現実世界でも、政治家ってそういう攻防を水面下でずっとやっているのかしらん。と妄想。 神林の記者としての成長も物語の軸になっているのかなと思います。 ただ自己顕示欲を満たすためだけに記事を書き、同窓生の活躍をひがんでいた神林が、最後には”日本人”として”日本のため”を思って行動するところで終わる。 でもなんか国民がすごくばかにされている感じが残念。おばかな国民ちゃんたちは虚像に希望でも持っておいてもらわねば…というものすごく傲慢な決断。ラストに納得がいかない…というひとたちはこういうところが気に入らないのではなかろうか。 3.11ののちに「作家の使命である」として内容を大幅に変更したとのこと。元々の作品と読み比べたい…!

Posted byブクログ

2012/01/04

別冊文春に2010/3から2011/5まで連載した、大幅に加筆修正したもの。最終回の締め切りが2011・3・14で、その3日前に東日本大震災が発生した。 大震災で疲弊した日本を、世界に原発を売ることで再生させようとするカリスマリーダー。そのためにアフリカ某国で発見されたウラン鉱...

別冊文春に2010/3から2011/5まで連載した、大幅に加筆修正したもの。最終回の締め切りが2011・3・14で、その3日前に東日本大震災が発生した。 大震災で疲弊した日本を、世界に原発を売ることで再生させようとするカリスマリーダー。そのためにアフリカ某国で発見されたウラン鉱山の採掘権を獲得しようと裏金・リベートの世界にも踏み込む。 若い原子力学者がリーダーとの縁で官邸に入る。官邸機構に関しての記述も読みどころの1つ。 まさに生々しい素材である。真山仁の現代感覚に脱帽する。

Posted byブクログ

2011/12/30

総合電機メーカーの原発事業をモチーフにした、社会・経済・政治小説。描かれている世界の善し悪しは別にして、こういう大きな仕事をしたいと思いました。

Posted byブクログ

2011/12/23

福島の原発事故の対応で頭角を現した政治家が時の政権を倒して総理になった。日本の経済再建を原発の輸出により成し遂げようとするも、、、 総理を取り巻く人々、新聞記者。そして情報をリークする政権内部の人間。 こんな感じで日本の政治って動いているのでしょうか。だったら日本はきっと復活す...

福島の原発事故の対応で頭角を現した政治家が時の政権を倒して総理になった。日本の経済再建を原発の輸出により成し遂げようとするも、、、 総理を取り巻く人々、新聞記者。そして情報をリークする政権内部の人間。 こんな感じで日本の政治って動いているのでしょうか。だったら日本はきっと復活する! そんな気がします。

Posted byブクログ

2011/12/18

今年一番読み応えがあった小説。政治論とか原発開発テーマの帰結には様々な論議があるとは思うが、ハゲタカ以上の力作で、NHKの連続ドラマで映像化される機会があるなら是非見てみたい。特に、脇役の田坂と東條のキャラクターが立っており魅力的である。 彼らの人物像に近い人たちが昭和の時代には...

今年一番読み応えがあった小説。政治論とか原発開発テーマの帰結には様々な論議があるとは思うが、ハゲタカ以上の力作で、NHKの連続ドラマで映像化される機会があるなら是非見てみたい。特に、脇役の田坂と東條のキャラクターが立っており魅力的である。 彼らの人物像に近い人たちが昭和の時代には実際にいたように思う。老練であざとい人たちの存在を感じなくなった分、すぐに底の浅さが窺えてしまう、悪い意味でも以前より透明感の増した今の平成の政権や政治家に、「深謀遠慮」というイメージは抱きにくい。こんな現実に飽いていた時に、本書のような骨太の物語は待ち望んでいたものである。

Posted byブクログ