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なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか の商品レビュー

4.1

33件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

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2011/09/21

これまでの作品と最新作の『PEACE』をより楽しむためのマストアイテム! 映画本編を観てからのほうがいいかも。 いろいろと影響をうけて、観察映画もだんだんと進化を遂げてきたのだなぁ。

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2011/09/06

ドキュメンタリー映像作家である著者によるドキュメンタリー映像論。最新作『Peace』はいかにして生まれたか。自ら「観察映画」とよぶ独自のドキュメンタリーの方法論を展開する。カットごとに細かい解説を加えるなど、「How toもの」としても読むことができる。いずれにしても、映画『Pe...

ドキュメンタリー映像作家である著者によるドキュメンタリー映像論。最新作『Peace』はいかにして生まれたか。自ら「観察映画」とよぶ独自のドキュメンタリーの方法論を展開する。カットごとに細かい解説を加えるなど、「How toもの」としても読むことができる。いずれにしても、映画『Peace』を見てはじめて読了となるのだろう。早く映画が見たい。(8/26)

Posted byブクログ

2011/08/30

世界はグレーゾーンで、そのことを自覚し、わきまえているからこそ、観察映画は非常に魅力的なのだと感じた。

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2011/08/21

実は、一度学校の講演で、選挙の撮影時のお話を聞いていて、 あっ、と思い読んでみた。 その後の作品が、テーマというか内容が少し気が引けて観ていなかったが、 機会があれば観てみたいなぁ、と思った。 ドキュメンタリーと一重にいっても色々な考え方があるのを深く知れて良かった。作者の知見も...

実は、一度学校の講演で、選挙の撮影時のお話を聞いていて、 あっ、と思い読んでみた。 その後の作品が、テーマというか内容が少し気が引けて観ていなかったが、 機会があれば観てみたいなぁ、と思った。 ドキュメンタリーと一重にいっても色々な考え方があるのを深く知れて良かった。作者の知見も◎

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2011/08/19

8/19 意味を付与しない→現実の多義性 観察映画→様々な解釈に開かれた映画 出来事が現実に起きたという保証がフィクションとドキュメンタリーを分ける 言葉を使うこと/使わないこと

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2011/08/15

相手を通して自分を見る。その時々の心の景色を記録する。つまりそういう事なんだろうな。私は、人になかなか関心が持てず、深く入り込もうとするのを避けるので、新鮮でした。

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2011/08/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私は、取材・執筆の仕事をしています。 仕事でなくても、「これは面白い」という感じたものは、NPO活動という別の枠を使って、取材しにでかけています。 「取材したい」と思うのは、その取材対象に魅力を感じているから。 だから、その対象に会って、もっと詳しく聞きたい。 それで、取材に出かけてしまう。 そういうことだと思っていました。 もちろん、好きは、好きなのですが、 「なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか」(相田和弘・著、講談社現代新書)を読んで、もう少し深い欲求が、私の中にあることに気がつきました。 相田監督は「観察映画」という映画を撮影されています。 「観察映画」では、撮影する人は、テーマを設定せず、台本をつくらず、ひたすら対象者を「観察」しながら撮っていきます。 映画にはナレーションや音楽、テロップはつけず、完成した映画を見る人にも、ひたすら「観察」してもらいます。 見る人それぞれに、映像を受けとめてもらい、感じとってもらう映画です。 この本の中で、相田監督は、「観察」について次のように書かれています。 『観察は、他者に関心を持ち、その世界をよく観て、よく耳を傾けることである。それはすなわち自分自身を見直すことにもつながる。観察は結局、自分も含めた世界の観察(参与観察)に他ならない。観察は、自己や他者の理解や肯定への第一歩になり得るのである』 ここを読んで、 「ああ、そうだったのね。私」 と、自分の行為に、自分で納得しました。 薄々感じつつも、言葉にできなかったことでした。 私は、「人と関わりたい」という欲求を、おそらく、心のどこかに強く持っているのです。 人と関わることによって、何かを発見したり、刺激を受けたり、 自分自身についてよく分かったり、自分も変わったり…。 そういう経験をすることを求めているのだと思います。 その欲求に従って、自ら行動せずにいられない。そういうタイプなのでしょう。 ただし、「人と関わりたい」と思っても、すぐに親しくなれたり、仲良くなれるわけではありません。 家族でも、友人でも、知人でもない、「取材する人」という立場に立つとき、取材する相手との間には距離があります。 その人について詳しく知りたいので、じりじりとその距離を詰めていくのですが、打ち解けてきたように感じても、やっぱり第三者だよな、距離があるなぁ…と感じることもあります。 逆に、取材が終わっても、メールのやりとりしたり、ご飯を食べたり、友達のように親しい間柄になれる場合もあります。 「人と関わりたい」といっても、「取材」という特別な理由で出会って関わっていくので、相手と緊張感のある関係になったり、家族でも友人でもないからこそ大事なことを教えていただける関係になったりします。 取材は、人と出会うための口実といえるのかもしれません。 いろいろな出会いを経験できることが、面白いのです。 この本には、「ドキュメンタリーをつくる」ということに関する相田監督の考え方が盛り込まれていて、上記の引用箇所だけでなく、興味深い箇所がたくさんありました。

Posted byブクログ

2011/08/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ブログに全て書きました。 http://zuruzuru-ikiru.blogspot.com/2011/08/peace20110804.html?spref=tw テレビ論、メディア論としても一級品。ただし内容を完全に楽しむには、想田監督の作品を観ておくことはマスト。今なら、最新作Peaceが渋谷イメージフォーラムで上映中。

Posted byブクログ

2011/08/08

Peace」の想田監督のドキュメンタリー論。映画を通したもミュニケーション論と受け取る。映画において監督はピッチャーなら、観客はキャッチャーではなく、バッター。どう打ち返すか。見る側の力が、良い映画には試される。

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2011/08/01

虚心坦懐に素材を観察した結果から見えてくるものを編集する撮影手法に意外性を感じた.「選挙」には個人的に強いメッセージ性を感じていたし,あれだけ面白い作品がプロットなしに撮られたとは到底思えなかったからだ. 監督の撮影手法が自分の脳に実装できたとしたら,ありふれた日常も,何かしらの...

虚心坦懐に素材を観察した結果から見えてくるものを編集する撮影手法に意外性を感じた.「選挙」には個人的に強いメッセージ性を感じていたし,あれだけ面白い作品がプロットなしに撮られたとは到底思えなかったからだ. 監督の撮影手法が自分の脳に実装できたとしたら,ありふれた日常も,何かしらの意味性を帯びて立ち上がってくるかもしれない.

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