プラチナタウン の商品レビュー

楡周平【著】

2014/11/25

過疎化が進むまちでの、高齢化社会への提言。
良く分析さされています。本当に可能なような気がします。
一気に読ませます。

2014/10/25

つまらぬ事情で大手商社の出世コースから外されたサラリーマンが、出身地である東北の寒村(いや、町だから寒町か)の財政破綻危機を解消することを期待されて、町長に就任する。彼が起死回生策として考えたのは、工場誘致に失敗した有休地に、高齢者用の介護施設を建設することだった。

落ちこぼれサラリーマンのサクセスストーリー。と書くのは、単純過ぎるかもしれませんが…。
確かにアイディアは現実的で興味深いのですが、セリフが説明的なのが理解を妨げます。もっと地の文で背景説明をしても良かったのでは?
また、「伏線かな?」と思った場面がそれで終わってしまったり、置き忘れ感がありました。
続編とか企画されているのかなぁ…。

2014/10/05

高齢化社会の地方再生の決定打。その本質は地域で経済が維持できる仕組みを構築すること。その結果として地方財政が維持できる。

2014/07/19

単純に面白かった！

ややコミカルなところもありながら、過疎化、老人問題、介護問題、公共事業、地方政治問題をしっかり折込んで、かつ、ビジネスを作り出しているところに脱帽!!
それらの問題に対する楡さんからの解決提案といっても過言ではない物語です。

ストーリとしては、一流商社のトップ部長だった山崎が左遷されそうになり、半端やけになって引き受けたのが莫大な負債を抱える故郷の町の町長。就任して、その町の財政再建のため、彼の出したアイデアが老人向けテーマパーク（老人ホーム）。
果たしてそのアイデアが実現できるか（って当然実現するんですが）、その困難に立ち向かう主人公の物語です。
困難さがどれだけのものかと思っていたのですが、思っていたほどでもなかったのが残念。とりわけ、私腹を肥やそうと画策する町議会のドン（かまたけ）との対決があっさりでした。老人ホーム誘致の情報漏えいの犯人も語られませんでしたし、どれだけ、邪魔するのかと思いきや商社の女性にぴしゃり言われてその後なにもなかったし...このへん、もっとひと悶着あって、それを解決できたらもっと盛り上がったのにと思いました。
なので、★はひとつマイナス（笑）

エンターテイメント性はさておき、本作で解決策として語られる、老人介護プラン、老人テーマパークについてはどこかの自治体がやってもおかしくない内容です。さまざまな前提条件があるとはいえ、いつ実現してもおかしくない内容。今後の高齢化社会のひとつの解になりうるものだと思います。一方で、今後自分が直面するであろう将来の問題について考えさせれれます。本アイデアではある程度裕福な方のみが救われるプランになっており、結局はリタイヤするまでにはしっかりお金をためないとね。っと思うしだいです。

本作、WowWowでドラマ化されたんですね。DVDも出ているようです。

お勧め

2014/03/23

企業小説。
大商社を不本意な理由で退社した主人公が、財政破綻寸前の地元の過疎化した町の市長となる。
そこに福祉施設を立て税収アップを図ることで、再起をかけるというサクセスストーリー。
まず、契約する会社が退社した商社であることに手軽さを感じてしまう。
利権を狙う、カマタケが最大の敵となるかと思いきや、飛び道具のような形で解決してしまう。
サクセスストーリーに違いないが、小説のわりにあまり山がなく平坦。文章は読みやすいが。

2014/01/15

ふとしたことをきっかけに、商社のエリートコースを外れてしまった主人公が、莫大な借金を抱える町の再生を引き受けてしまう。商社のつてを生かしつつ、元々あったものなどを生かしながら、介護を必要とする者の為の町としてよみがえらせる。
実際にこんな町があったような気がしたし、面白かった。ちょっとだけ方言が読み取りづらいのが難点。

2013/11/03

高齢化問題を調べていると、この本が言及されていたので手にとった本。

限界集落、高齢化の問題はなかなか厳しい問題で本書のようにうまく行くとは思えない感じはした。でもストーリーとしてはテンポよく進み楽しかった。
キャラも個性的で（妖怪のような町会議員のボスや京大卒の商社のエリートウーマン等）よかったけど、町会議員のボスはもっと強敵かと思ったけど、案外という感じはあった。

2013/10/05

先の参院選の前に、ちょうど読んでみようかと手にした本。

そしたら、もうサイコ－！ワクワク感たっぷり。面白い。
やっぱり楡周平はこうでなくては。

あらすじには

出世街道を外された総合商社部長の山崎鉄郎は、やけ酒を呷り泥酔。気がついた時には厖大な負債を抱えた故郷緑原町の町長を引き受けることに。だが、就任してわかったことは、想像以上にひどい実情だった。私腹を肥やそうとする町議会のドンや、田舎ゆえの非常識。そんな困難に挫けず鉄郎が採った財政再建の道は、老人向けテーマパークタウンの誘致だったのだが・・・。

とある。
これだけでワクワクさせられる。
させられるんだけど・・・、最後の「だが・・・。」これがいけない。
読みながら、最後までまだ何かどんでん返しがあるんじゃないの？とか、
このままうまくはいかないでしょ。カマタケ（町議会のドン）がなんかやってくんじゃないの？最後に全部ぶっ壊れて、一からまた始めましょう！ってオチじゃないの？ってビクビクしながら読んでしまった(笑)

結果まんまるハッピーエンド！よかった～。ほっとした～。
ほんと、あらすじの「だが・・・」に振り回された(笑)
いや、おかげでドキドキ感が増したんだけどさ(笑)
いやー面白かったです。

2013/09/25

巨大な高齢者福祉・介護施設を誘致して町おこしをしようというお話。介護施設を作れば入居者が増え、雇用や消費が生まれ、関わる労働者やその家族が増え、結果的に町は裕福に……といった計画。ただし、前提条件があまりにも恵まれ過ぎているような気も。「過疎で何もない町」という割に元々が充実している印象。

2013/09/05

2013/9/5
カマタケざまぁｗ
最後はやけにサクサクと終わっちゃったのが残念。
もうひと波欲しかった。
作者はスーパーハードボイルドな人だというイメージだったのだけど
意外とこんな作品もあったのだね。
すごく笑えるとかではないんだけど、クマケンとかほほえましくて。
私も将来お一人様なんで、その頃にはこういう施設がもっと充実してたらいいなと思いますよ。本気で。
今のところ金銭面では話にならないけどさ。