カラスの親指 の商品レビュー

道尾秀介【著】

2011/12/20

最後まで騙されました。
とても爽やかな後味のいいお話でした。
でもあまり自分好みのラストでは
なかったです。

2011/12/18

テンポの良い展開のためあっという間に読めてしまった。

読みやすいけれど、個人的には物足りないと感じた作品でした。

詐欺師のタケさんとテツさんを中心に物語が展開していき、
最後の最後で大どんでん返しで締めくくるというお話で、
読み手も爽快な話でした。
気持ちよく読めた一冊でした。

しかしキャラクターそれぞれの心情の表現をもう少しいれてくれれば
なあ、と少々物足りなさを感じてしまいました。

2012/08/22

　おー！　なんというか予想に反して、爽やかな読後感でした！　こういうどんでん返しは好きですね～。キャラクターも可愛らしいし、言葉遊びとかくどくない程度に楽しく詰め込まれていて面白かったです！

2012/01/12

初めて読む作者さん、と思っていたら、なんと『向日葵の咲かない夏』の方でした。随分と印象が違う作品なので、全く気づかず。
帯に引かれて買ったんですが、まさにエンターテイメント作品！
文体も読みやすく、サクサクと楽しんで読めた。
人物視点の入れ替え方とかもすっきりしていて、私は好き。
よくを言えば、読了後に綺麗に終わりすぎていて「読んだー！よし、次」となってしまうあっさり味なところだろうか。

※ここからネタバレ※

人の良い主人公とやはり同じように過去に傷を持つテツさんのコンビが素敵。
何かあるなぁ、何か…。
ここはこの伏線でつながるんだろうなぁ、と注意しながら読んでいたというのに、ラストであっさり騙されてしまった。
まさに見事な詐欺にあった。

2011/12/15

また、騙された…。
人物に、武沢さんに引き込まれてしまいました。
これで道尾さんは二冊目になりますが、意外と「いい話」でまとめる方なのでしょうかね?
今度はホラーのカテゴリーに入るものを読もうかしら。現在、道尾さんフェア状態(笑

2011/12/14

面白かったですねぇ。

詐欺にあった人たちってたくさんいると思うし、実際あぁいった被害に遭われて命落としている人も多いんでしょうね。

私は嘘はうまいけど、騙すのはできないなぁ。
騙された経験はあるけど(-_-;)

今回も最後まで騙されちゃいました。
まぁ、みんなで騙しあいしてたわけですから、部外者の私が騙されるのは当たり前かもですが(笑)

たいていどこかしら途中で( ゜_ノ゜)...ン?って感じたりするもんだけど、今回は最後までわかりませんでしたね。

テツさんがなんだか悲しくて・・ラスト切なかったですね。
せめてお譲さんたちが見舞ってあげたらよかったのにね、知らない仲じゃないんだから。
望んではいなかったのかな？

しかしテツさんて凄かったですね。
恐れ入りました。

親指さんと人差し指さんと小指さん・・
なるほどと思いました。
私も小さいころ、お父さん指、お母さん指、お姉さん、お兄さん、赤ちゃん指って言ってましたものね。

2011/12/14

最初、読みながら「つまんねー話」と思っていた。
詐欺師の話だと言うから面白い手口で痛快に騙して盗むものを想像していた。
正直、最後の章「CROW」を読むまで「ちんけな詐欺だったな」と思っていた。

主人公はタケさんではあるが、このタイトルの詐欺師ではない。
本当の詐欺師は最後に解る。
どうして騙したのか解る。

最初、読んでいて「面白くない」と思ったのは
このタケさんが「つまらない」人間だったからだ。
普通どこの馬の骨か解らないオマケになんの恩も義理もない娘を居候させるって
どないなん？　しかも居候増えたし。
居候が増えるのは良いとして女は良いけど男はアカンってどうなんよ？
自分は居候させる理由があるけどテツさんにはないやん。
その理由もナシにってエロオヤジな事考えてると思われるで
とイラつく感じで読んでいた。
こんなヘボイのが主人公かと…だから面白く感じなかったんですが・・・

もう、そこからそう思っている事が騙されていた事に最後の章で気づかされる。
この話の最後の章以外は全部、騙す為の話で全部が伏線なのだ。

読みながら「アレ？」と思う事も多少あった。
けれど話はテツさんではなくタケさんで進められているのでボケる。
だから、最後に解答で一気にきた波が心地よかった。

話の中に『お母さん指（人差し指）はお父さん指（親指）を添えてやらないと赤ちゃん指（小指）に添えてやる事が出来ない』と言う
くだりがあったのですが、試しに自分でやって観ると
ちょっと厳しいが添えなくても出来ない事はなかったので、単なるこのタイトルの為の「こじつけ」かと思っていたんですが
そうではない。と言う本当の意味も最後に解る。最後の意味の方が「確かになぁ」と
思う。

最期の時はテツさんは娘に看取っては貰えなかった様ですが
せめて本当の事は黙っていてもせめてお見舞いとかに来てもらう配慮をしてあげたら良かったのに・・・と思う。
詐欺師は人としてクズなのだから、最後は誰にも看取られずに死んでいくと言うくだりですが
タケさんはテツさんに助けて貰ったんだからさ～それくらいしても良いんじゃなかったんじゃないかな～と思う。

2011/12/13

バカ売れしていた『向日葵のさかない夏』が期待外れだったから、その後敬遠していた道尾秀介だったけど、帯の「ど派手なペテンを仕掛けてやろうぜ！」に魅かれて買った。
やられた系のミステリーだけど、ストーリーとしても最初から最後までしっかり楽しめるし、著者が書きたいと思っているエッセンスも詰まっている。
企画で大逆転するような話ではなく、本当に計算しつくされていることが最後にわかり、こんな仕事をしてみたいとさえ思わされた。

2011/12/09

おっっっもしろい！！！
先輩にすごく面白いとオススメされて読んだ本。道尾さんの作品は初めてだったけどとにかく読みやすく、表現がわかりやすい。
そして、詐欺師の話で物騒なはずがこの道尾さん書き方は物騒ではないのがすごい！

最後の結末には予想外すぎてあっぱれ！！！いっきに読了しました！
しばらく道尾作品を読み漁ろうと思います！

2011/12/07

さすがって感じの道尾秀介ワールドですね。気持ちいいくらい。
各登場人物の個性も強いし、そのセリフもまた印象深い。
特に貫太郎が個性全開。彼が登場してから物語の面白さが上昇。