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カラスの親指 の商品レビュー

4.1

1078件のお客様レビュー

  1. 5つ

    344

  2. 4つ

    426

  3. 3つ

    226

  4. 2つ

    25

  5. 1つ

    2

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2012/01/16

あれ、ハードボイルドか?と思いながら読んだ。これ以上書くと思いっきりネタバレになっちゃうから書かない。

Posted byブクログ

2012/01/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

実に鮮やかなミステリー技法!途中途中で入る叙述トリックも、 表の主題であるヤクザから金を強奪する計画、 そして、その後に明かされる驚きの真相も、素晴らしいの一言。 登場人物の作りこみもしっかりしていて、一気に読んでしまいました。 初期作と比べ、明るいトーンなのも◎ /// 人生に敗れ詐欺を生業として生きる中年2人組、武沢とテツ。 ある日、仕事に出かけた先で、随分と若い「御同僚」の娘、まひろに出会う。 武沢は、まひろに、以前に自分がヤミ金の債権者追い込みをやっていたときに、 自殺させてしまった債権者の娘姉妹の面影を見つけ、スリに失敗した彼女を助ける。 また、まひろが家賃を滞納して追い出されそうになっていることを知り、 家の1部屋を貸すことを申出。まひろも背に腹は変えられず、同居することに。 その後、これまた家賃滞納で家を追われた姉が転がり込み、 野良猫まで住み着き、奇妙な共同生活が始まる。 しかし、その共同生活に不穏な影がさす。 以前に関わっていたヤミ金のヒグチと思しき人物が、武沢の周辺を探っているようなのだ。 武沢はヤミ金から足を洗う際、ヒグチの顧客リストを警察に流し、 ヒグチを刑務所送りにしたことがあり、ヒグチから恨みを買っている。 そして、ついには猫の死骸が家に放り込まれることに。 武沢は状況を皆に打ち明け、テツもヒグチの被害者であること、 また、姉妹の母親を死に追いやった相手がヒグチであるかも知れないことが分かる。 このまま逃げ回っても事態は改善しない、武沢らは逆にヒグチ詐欺にかけ、 有り金を巻き上げて再起不能にすることを目論む。 計画は順調に進み、ついには、アジトから金を奪うまで成功するも、 逃亡の途中でヤクザに捕まってしまう。 計画は途中で先方に勘付かれ、逆に、武沢たちが罠にかけられていたのだ。 しかし、自分達を捕らえたヤクザはヒグチではなかった。 武沢へのいやがらせをやっていたのは、ヒグチの弟で、 それは武沢を恨みに思うヒグチに対する義理立ての「遊び」に過ぎなかったと告げる。 今回の武沢らの計画も、全てを知りながらあざ笑い、楽しんでいたのだと。。。 そして、ヒグチの弟は面倒ごとを嫌い、武沢らを解放する。 武沢らは残った軍資金を山分けし、そして、危ない橋を渡るのはこれを最期として、 真っ当な道を歩むことを決意する。 また、姉妹は武沢に対し、母親を追い込んだ相手が武沢であることに 途中で気づいたが、 同時に、匿名で自分達にお金を送ってくれていた人物が武沢であることも分かり、 計画を進める中で、武沢に対するわだかまりが解けたことを打ち明ける。 その後、まひろ姉妹は無事就職先が決まり、そして死んだ猫と瓜二つの猫が現れ、 姉妹の下で暮らすようになり、前向きな生活が始まる。 ただ、武沢は不思議に思う。 自分がまひろと出会ったこと、そして計画を進め、失敗に終わるものの、 ヤクザ相手に命を失うでもなく、むしろそれが、逆に皆がまっとうな生き方に 戻るきっかけとなっている。しかも、生まれ変わりの猫まで戻ってきた。 これは本当に偶然なのだろうか? いや、このストーリーを描けた人物が身近にいた、それは。。。

Posted byブクログ

2012/01/11

新年一発目に読みました。 すごく好きな本でした。まひろとの出会いが不自然だなぁ。と思いながらも、悪い奴なんだけど。悪人ではない感じがすごく好きなので。多少不自然でも目をつぶっちゃうんだから(笑) くらいの勢いで最終章の手前まで読んでました。 しっかり最終章で伏線の回収。愛のあ...

新年一発目に読みました。 すごく好きな本でした。まひろとの出会いが不自然だなぁ。と思いながらも、悪い奴なんだけど。悪人ではない感じがすごく好きなので。多少不自然でも目をつぶっちゃうんだから(笑) くらいの勢いで最終章の手前まで読んでました。 しっかり最終章で伏線の回収。愛のあるまとまりにほっこりしました。 解説で触れている詐欺とマジックの話をいいね。 龍神の雨読んでみようと思う。月と蟹は微妙だったけど(笑)

Posted byブクログ

2012/01/10

詐欺師で生計を立てている武沢とテツさん。 暗い過去を引き摺る二人の下に姉妹・姉の恋人・猫が舞い込む。 お互いの過去と決別すべく、大がかりな仕掛けを打つが、その結末は? 気持ちの良い終わり方で、終わりよければ全て良しの内容。 すがすがしい気持ちになれること請け合いで、 武沢の新し...

詐欺師で生計を立てている武沢とテツさん。 暗い過去を引き摺る二人の下に姉妹・姉の恋人・猫が舞い込む。 お互いの過去と決別すべく、大がかりな仕掛けを打つが、その結末は? 気持ちの良い終わり方で、終わりよければ全て良しの内容。 すがすがしい気持ちになれること請け合いで、 武沢の新しい出発を心から応援したくなる。 個人的には暗いイメージの作品の多い著者と感じていたが、 こんな明るく、楽しい作品もあるのだと新しい発見。

Posted byブクログ

2012/01/06

いつも通り、道尾さんの本って感じでしたが、最近読んだ道尾作品の中では、良かったと思います。 最後の壮大な大どんでん返しは、一部予測できていたけど、そこまでいくんかー!?って感じ。その終盤の伏線回収ゾーンでの記憶の汲み出しが疲れるのは仕様なんでしょうね(笑) とりあえず続編があ...

いつも通り、道尾さんの本って感じでしたが、最近読んだ道尾作品の中では、良かったと思います。 最後の壮大な大どんでん返しは、一部予測できていたけど、そこまでいくんかー!?って感じ。その終盤の伏線回収ゾーンでの記憶の汲み出しが疲れるのは仕様なんでしょうね(笑) とりあえず続編がありそうな記述がありましたが、これはちょっと読んでみたいですね。 「ラットマン」をふと思い出す、過激過ぎない道尾ワールドが、私には心地いいですね。

Posted byブクログ

2012/01/04

道尾秀介さんの作品は『月と蟹』に次いで2作目。前作では掴み難いイメージを抱いていたのだが、本作はエンターテイメント性が高く、テンポよく読むことができた。 本の帯にも「大ヒット!最高の逆転劇!」とか「ど派手なペテン、仕掛けてやろうぜ!!」などの煽り文句が書いてあるので(笑)、叙述...

道尾秀介さんの作品は『月と蟹』に次いで2作目。前作では掴み難いイメージを抱いていたのだが、本作はエンターテイメント性が高く、テンポよく読むことができた。 本の帯にも「大ヒット!最高の逆転劇!」とか「ど派手なペテン、仕掛けてやろうぜ!!」などの煽り文句が書いてあるので(笑)、叙述的なトリックで引っ掛けられるのだろうと読む前から予想。 結末は、予想通りというか、大逆転というかは微妙ながらも、すっきりと気持ち良い。

Posted byブクログ

2011/12/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とても楽しめるエンターテインメント作品。ラストまで気持ち良く騙されました。 ひょうんなことから同居する5人が、残酷な過去となった原因に大計画をぶつける。驚愕のラスト。極上のマジックショーを観覧していた気持ちです。

Posted byブクログ

2011/12/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

集中して読みすぎて、電車乗り過ごしてしまった一冊。 やっぱり道尾作品は、トリックを解いていく作品で、 前回読んだ一冊よりもズムースに読めました。 今回のは、騙しの上に騙しを塗り重ねたかんじ。 それにしても、貫太郎がずっとびびっていたのが 火薬だったなんて・・・・納得いかないなーー

Posted byブクログ

2011/12/23

テンポが小気味良い。予想をはるかに超える裏切りをみせる。終わりまで早く読みたい、でも終わってほしくない、そんな 作品でした。

Posted byブクログ

2011/12/23

初、道尾さん単独本でした。 短編集で出会ったのですが、 視点をうまく使う方だなあと思います。 指のくだりは実践して納得しつつ、読んでました笑 あっという間に読み終えてしまいました。 なにか来ると思いながらも、結局は騙されました笑 面白かったです。

Posted byブクログ