パパは今日、運動会 の商品レビュー

山本幸久【著】

2019/06/23

人間の弱さ、脆さがよく描かれていて良かった。実際の世の中はこんなもんなんだなって思えるようなリアル感と、誰もが経験したことのある青春の熱さを掛け合わせるとこんな化学反応釜起きるのかと面白かった。個人的には額賀が全く報われない悪役になってしまったのがかわいそう。複数の視点から人間関係を見渡して元気になれる作品だった。

2018/11/05

１５０人規模の文具企業の社内運動会を舞台に描く人間ドラマ。山本幸久らしいくすぐり笑いの多い群像劇である。

気になる人物が幾人も出てくるが、どのキャラもちょっと残念な部分があり、その残念さに歯がゆい思いを持ちながら読み進めると各章のオチの部分で「まぁ、それも個性のうちやな、ガンバレよ」と思える。その後味良さが醍醐味なんだが、ちょっと小粒かなぁ、もうちょっと仕掛けを大きくしてくれても良かったと思う。

オーラスに持ってきた、ヒール役の千葉課長のオチもオチきってないのが残念。余韻に浸らせようとしたのが伺えるが、もうちょい引っ張ってくれたら、もっと気持ちが入って追われたと思うのだが。

2017/06/06

小粒ながらキャラ立ちも良く、人間模様を楽しめる作品。夏海の合流とか千葉のカツラオチとか、もう少しボリュームを望むのは贅沢でしょうか。

2016/05/14

カキツバタ文具という会社の運動会を舞台に、社員同士の人間模様や、またはその家族のドラマの話。ぞくぞくと登場する社員達は、それぞれ個性豊かで、面白味もある。いつもと違う環境で、いつもは見えなかった面が見えたり…とストーリーは割と楽しめたのですが…何せ、１ページから最後までずーっと運動会をしているので、変わらない背景に飽きてしまったのか、途中から読むのが少ししんどく感じてしまった。それにしても、8時半から１７時までの運動会って、長すぎやしないか？

2015/07/29

カキツバタ文具の社内運動会の様子を、各部署の社員の視点から、プログラムごとにエピソードを交えてつづった作品。

も～面白かった～♪
著者の作品、外れなしです。
4人のワタナベさん達、弓削くん、高城母、個性的な面々が魅力的。嫌われ者設定の千葉課長が、最後のどんでん返しで見せてくれる感じ、思わず拍手‼です。

OL時代、私がいた会社でも大運動会がありました。新人時代は嫌だなと思っていたけれど、案外楽しくて、普段見れない顔が見れたり、いい思い出です。
「運動会でわかりあえるはずなどない。だがそのきっかけになるかもしれない。」武藤さんに一票です。

2015/05/13

カキツバタ文房具で行われた大運動会を舞台にした群像劇。一人一人のエピソードは面白そうだからもっと読みたいな、という感じ。わいわいがやがや、運動会って楽しいよね。
高城輝・武藤猛の二人の行く末が気になる。

2015/02/06

感想はブログにて。
http://croco.blog14.fc2.com/blog-entry-222.html

2013/06/09

山本さんのカイシャデイズが好きで、仕事がどうしようもなく嫌な時に時々読むのですが、この作品も同じような感じがしたので、図書館で借りてみました。
今は仕事をこなすことにいっぱいいっぱいで余裕もないし、仕事のうえでの関わりでいいかな、と思っているけれど、人間観察みたいな事をしてみると、また違った気持ちで仕事に取りくめるかもな～と思いました。
とりあえず、明日から仕事頑張ろう。

2013/06/07

とある文具メーカーの社員で、運動会が行われる。
この運動会で会社の売り上げが上がるなんて事はないが、この非日常的なイベントに皆浮き足立っている。
バレバレのヅラを被る人事、不倫相手の社長秘書、四人のワタナベなど、面白い要素が沢山散りばめられている。

2013/04/13

会社の人との関係って微妙。
だって仕事仲間ですもん。
そんな会社で運動会が開催されたら？
同期や上司の意外な面が見られてイメージが変わるかも〜。これだけ個性派が揃っていたらなおさら。
いやー、ズラ気になります。
雨に弱いからって取っちゃうなんて……。