友達の数は何人? の商品レビュー
●内容 ・オクスフォードの進化人類学教授による科学エッセイ。 専門は進化生物学、認知心理学、人類学で、人間行動の原因を進化の側面から分析。 ●感想 ・浮気の分析が見事。 「単婚」遺伝子をもつ生物でも「浮気」が存在することを取り上げ、その理由にせまる。 単婚オスは婚外活動...
●内容 ・オクスフォードの進化人類学教授による科学エッセイ。 専門は進化生物学、認知心理学、人類学で、人間行動の原因を進化の側面から分析。 ●感想 ・浮気の分析が見事。 「単婚」遺伝子をもつ生物でも「浮気」が存在することを取り上げ、その理由にせまる。 単婚オスは婚外活動で遺伝子を残す確率を高め、一方で単婚メスは「浮気」をちらつかせることでオス同士を競争させることができる。 一見するとオスにとって別のオスの子を育てることは「自己の遺伝子を残す」という利益に反するが、「寛大なオス」が浮気メスの行動を黙認し、他人の遺伝子を持つ子供をも黙って育てることで「次」の繁殖機会を増大できるとも。 「男は生まれてきた子供が確かに自分の子であるという確証を得られないので、周囲は”父親似だ”と褒め、子供を育てるように説得する」
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※このレビューにはネタバレを含みます
科学の観点から、人間関係の仕組みを解き明かす本。これを読むと、たいていのことは遺伝子や進化の話で説明がつくんだな、と思う。 面白いんだけど、後半は特に話がポンポン飛んでいくので、ちょっと読みづらいかも。
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軽妙に取り上げられる多くの居並んだ科学トリビアは面白くって、楽しく読めると思う。 ただ私は、本のタイトルから、人との関係性に焦点を当てて心理学を深堀しているんだと勝手に期待して手にとったので、いつその話になるんだと勝手に消化不良だった。(本のタイトルは居並ぶうちの代表的な一つに過...
軽妙に取り上げられる多くの居並んだ科学トリビアは面白くって、楽しく読めると思う。 ただ私は、本のタイトルから、人との関係性に焦点を当てて心理学を深堀しているんだと勝手に期待して手にとったので、いつその話になるんだと勝手に消化不良だった。(本のタイトルは居並ぶうちの代表的な一つに過ぎなかった) 何だか(自分に)残念。
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男女間や共同体の中での人間同士の「つながり」は、どのような効用・メカニズムによって現在の形態となったのか。この本では、「進化心理学」の面から検証が為されている。 著者は、ヒトが気のおけないつながりを維持できるのは、脳の新皮質の大きさからいって150人まで、という「ダンバー数」なる...
男女間や共同体の中での人間同士の「つながり」は、どのような効用・メカニズムによって現在の形態となったのか。この本では、「進化心理学」の面から検証が為されている。 著者は、ヒトが気のおけないつながりを維持できるのは、脳の新皮質の大きさからいって150人まで、という「ダンバー数」なる数を見出だしたロビン・ダンバー。言葉の起源からキスの効用、宗教の進化における意味まで、ヒトのネットワークに関するあらゆる話題を、軽妙な語り口で取り上げている。 人間の進化に関するおもしろ科学トリビアをざっくり読める本。
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脳の容量とかから友達の数を分析したりしてておもろかった。心理学とか統計からアプローチかけるんかとおもってたら、生物学からアプローチかけてておもろかった。ダーウィンの進化論とか、宗教の起源とかね、そういう話が盛りだくさん。だけど、やっぱ書いてるのが欧米人。「何故人は宗教で強くなれる...
脳の容量とかから友達の数を分析したりしてておもろかった。心理学とか統計からアプローチかけるんかとおもってたら、生物学からアプローチかけてておもろかった。ダーウィンの進化論とか、宗教の起源とかね、そういう話が盛りだくさん。だけど、やっぱ書いてるのが欧米人。「何故人は宗教で強くなれるのか」とかをあたかも当然かのように扱ってる。日本人がこの本を書いたらどうなったんだろう、そう思わされたねー。欲を言えばもっと参考文献とかデータとかが欲しかった。
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心理学?進化論?の本ではめずらしく、図書館で予約待ちになっていた本。 なんで?と不思議になって借りてみたけれど、読み終えた感想はやはり、なんで? 特に目新しさは感じなかった。たぶん、こういった本にはめずらしいぐらい簡単に、要約して書いてあるから、読みやすいのかな? 巻末に参考文献...
心理学?進化論?の本ではめずらしく、図書館で予約待ちになっていた本。 なんで?と不思議になって借りてみたけれど、読み終えた感想はやはり、なんで? 特に目新しさは感じなかった。たぶん、こういった本にはめずらしいぐらい簡単に、要約して書いてあるから、読みやすいのかな? 巻末に参考文献リストも無いし、ある意味一般書に徹したところが当たったのだろう。 とはいえ、ダンバーの理論自体はおもしろい。他の本でよく紹介されていて、むしろそちらの方が詳しいので目新しさは感じなかったけれど、群れの大きさと脳の大きさを比較するなど、斬新だ。脳は社会性を得るために発達してきたという考えは面白い。 ところどころに、雑学コネタ?的なものがはさまれているので、一気に最後まで読めた。
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この手の本はめったに読まないが読んでみた。 以下の内容はなかなかおもしろかった。 ・ダンバー数って何?何人なん? ・人の肌の話、なんで肌の色の違いがあるのか? ・人間の赤ちゃんは9ヶ月で生まれてくるがほんとは さらに12ヶ月いるんだー。 など、普段あまり考えないことについて知...
この手の本はめったに読まないが読んでみた。 以下の内容はなかなかおもしろかった。 ・ダンバー数って何?何人なん? ・人の肌の話、なんで肌の色の違いがあるのか? ・人間の赤ちゃんは9ヶ月で生まれてくるがほんとは さらに12ヶ月いるんだー。 など、普段あまり考えないことについて知識をつけれた 感じがする。
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これは一体何の本なんだろう?と、ずっと頭の片隅でハテナが出ながら読みましたが、内容は非常に面白かったです。 進化心理学、というのがなんなのか。。。非常に幅広く、進化について扱う分野、みたいです。 時にジョークや自嘲、皮肉を交えながら、人間とは何か?どうして人間は人間たり得るのか?...
これは一体何の本なんだろう?と、ずっと頭の片隅でハテナが出ながら読みましたが、内容は非常に面白かったです。 進化心理学、というのがなんなのか。。。非常に幅広く、進化について扱う分野、みたいです。 時にジョークや自嘲、皮肉を交えながら、人間とは何か?どうして人間は人間たり得るのか?類人猿と人間の違いは何か?男と女はどうしてこうも違うのか、などなど人間や生物に関わる本質的な問題を次々取り上げています。 短い話なので、結論がわかりやすい例で明確に示されいていていて、ちょっと信憑性が怪しく思えることもありますが。。。 面白く、笑えて、かなり考えさせられる。。。読み応えのある本がした。
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とっても面白かった。人のつながり、男と女。進化、動物、文化、宗教にいたるまで、科学的に掘り下げているけど、決して難しくなく、興味をどんどんふかくしていきます。現在のフェイスブックの平均友達数が約150人といわれていますが、この本を読むとへぇーという気持ちになります。
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人間の日常生活を科学的に解説した一冊。本書に出てくるキーワードの一つが脳内物質「エンドルフィン」。 脳内で放出されるエンドルフィンは鈍い痛みへの鎮痛剤としての役割を持つ。「触れる」「撫でる」「笑う」という行為はエンドルフィンを放出させる作用がある。「痛みのある箇所に手をあてると和...
人間の日常生活を科学的に解説した一冊。本書に出てくるキーワードの一つが脳内物質「エンドルフィン」。 脳内で放出されるエンドルフィンは鈍い痛みへの鎮痛剤としての役割を持つ。「触れる」「撫でる」「笑う」という行為はエンドルフィンを放出させる作用がある。「痛みのある箇所に手をあてると和らぐのはエンドルフィンのおかげか!!」と一合点。 傷を処置することを「手当」と言うのはこのためかと二合点。 エンドルフィンについてもう一考。「健全な肉体には健全な精神が宿る。」運動をすると体内のエンドルフィン濃度が高まる。結果、心身ストレスへの耐性が高まり、長時間の知識労働に耐えることができる。 思いがけず日々の筋トレのやるきUPに貢献してくれた一冊。
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