生霊の如き重るもの の商品レビュー
タイトル読めないよ……。 刀城言耶学生時代の事件。といっても、探偵さんじゃないので巻き込まれ型(特に阿武隈川絡み)。 当初はそれほどではなかったのですが、『七人の鬼ごっこ』でちらりと触れている刀城言耶方式の推理(仮説をぶち上げては破壊する)がすべてで見られます。 ただ、やは...
タイトル読めないよ……。 刀城言耶学生時代の事件。といっても、探偵さんじゃないので巻き込まれ型(特に阿武隈川絡み)。 当初はそれほどではなかったのですが、『七人の鬼ごっこ』でちらりと触れている刀城言耶方式の推理(仮説をぶち上げては破壊する)がすべてで見られます。 ただ、やはり短編じゃ少し物足りないので、『幽女』もとっとと出して欲しい気分です。
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刀城言耶学生編のミステリ短編集。どれもが推定を積み重ねては崩していくという緻密な論理の組み立て(ミステリ)と、それでも明かされることなく残されてしまう怪異(ホラー)とのバランスが絶妙。一度で二度美味しい作品です。 お気に入りは「顔無の如き攫うもの」。事件そのもののとんでもない真相...
刀城言耶学生編のミステリ短編集。どれもが推定を積み重ねては崩していくという緻密な論理の組み立て(ミステリ)と、それでも明かされることなく残されてしまう怪異(ホラー)とのバランスが絶妙。一度で二度美味しい作品です。 お気に入りは「顔無の如き攫うもの」。事件そのもののとんでもない真相にもびっくりだけど。ここで判明した事実……実は言耶と阿武隈川こそが最大最強の怪異であり脅威だってのがなんとも。妖怪扱いされてるぞこの人たち……(笑)。
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刀城言耶が学生時代に出逢った事件、5つを収録した短篇集。前短編集に比べると怪異譚とミステリ的な謎解きの融合度など格段に洗練された感じ。前半を「足跡」にまつわる謎で統一したのも良かったね。お気に入りは表題作と「顔無の如き攫うもの」。
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