長い長い殺人 の商品レビュー
一冊を通して、登場人物の財布の視点で物語が語られる点がユニーク。財布ごとに口調や人称、懐事情が異なるところも面白い。 「アッと驚く結末」ではなかったものの、それぞれの殺人の経緯と真実を丁寧に描かれていて、あっという間に読み進めることができた。
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登場人物が持つ財布の視点で話が進むという、斬新な着眼点が面白い。 持ち主を助けてあげたい、守ってあげたい、何とかしてあげたいという、もどかしくていじらしい想いを持ちながら、自分は財布だから何も出来ないという想いに感情移入しながら読み進めた。 30年前の作品と言えど、全く時代を...
登場人物が持つ財布の視点で話が進むという、斬新な着眼点が面白い。 持ち主を助けてあげたい、守ってあげたい、何とかしてあげたいという、もどかしくていじらしい想いを持ちながら、自分は財布だから何も出来ないという想いに感情移入しながら読み進めた。 30年前の作品と言えど、全く時代を感じさせず、名作「模倣犯」に繋がる要素を味わえた一冊だった。
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2020.01.31 図書館より。1冊目。 それぞれの人のお財布達が主人公。 視点としては面白かった。 話自体は割とありふれている気がするけど。。あと、急な犯人の出現! あとは宮部みゆきにしては、文章がくどくなくて読みやすかったかも。いつもより早く読めた気がする。。 模倣犯、...
2020.01.31 図書館より。1冊目。 それぞれの人のお財布達が主人公。 視点としては面白かった。 話自体は割とありふれている気がするけど。。あと、急な犯人の出現! あとは宮部みゆきにしては、文章がくどくなくて読みやすかったかも。いつもより早く読めた気がする。。 模倣犯、楽園が似てる、て。模倣犯読んだ気がするのに覚えていない。。再読かな。
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出かける時、財布が必需品となることはいうまでもないが、今の若者は電子マネーを使っている人が多いので、この本でいうと財布がスマホになるのかな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
連作短編。元々は十三編から成る連作を想定していたらしいが実際には十編から成る。 何と言っても最大の見所は視点の妙であろう。各編が殺人事件の関係者の所有物であるところの財布を擬人化し、此れを視点として登場人物の人間模様を浮き彫りにして行く。此の試みは面白かったし、充分成功していると言って差し支えない程には技巧的であった。 ただ推理小説としては或る種妙味に欠ける部分は否めないとも思う。尤も此を推理小説と見るか否かは議論の余地が有るかとは思うが、「犯人」の概念が成立し、且つ其れが物語の最終盤迄秘されている以上、推理小説としての読みは充分可能であると自分は考えている。 自分などは推理小説を読む時、漫然と話の筋を追うだけで、真犯人は誰かなどと言った事には然程執着しない方だが、読者によっては犯人探し(或いは犯人当てと言った方が適当か)に血道を上げる人も居るだろう。 そう云う人達にとっては稍娯しみに欠ける感は否めない。 物語の割りと初めの方で犯人はあっさり判明する。一応実行犯は最後まで秘されるものの、途中で読者自身が推理に依ってその人物を特定することはほぼ不可能に近いと思う。それは取りも直さず、その為の条件が充分に開示されていないからだ。 無機物たる財布を擬人化し、その語りに因って間接的に人間像を浮き彫りにする技巧は確かに妙味がある。但し純粋なミステリファンにはお勧めし兼ねる。
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『人は誰も、自分のために歳をとったりしない。』 「財布」視点の構成が珍しい。今はキャッシュレス化で、財布を持ち歩く機会が減ったなぁ、としみじみ。 限りなく黒の容疑者。しかし犯行時刻にアリバイがあって崩せない。 容疑者がスター化していく様はロス事件を、展開は『模倣犯』を彷彿させ...
『人は誰も、自分のために歳をとったりしない。』 「財布」視点の構成が珍しい。今はキャッシュレス化で、財布を持ち歩く機会が減ったなぁ、としみじみ。 限りなく黒の容疑者。しかし犯行時刻にアリバイがあって崩せない。 容疑者がスター化していく様はロス事件を、展開は『模倣犯』を彷彿させる。 一気読み必至だが、どこか淡々としているのは第三者、いや、第三財布視点だからか。 解説にて、模倣犯の犯人像は宮部さん自身だ、という著者の引用があったのが印象的。 今後、『財布って何?』という読者が増えると思うと、ちょっと感慨深い。
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様々な登場人物の、財布目線での物語。 財布なので、状況は知っているけど持ち主に何かを伝えることは出来ず、ちょっと読者視点に近いかなと思いました。 犯人にたどり着く過程がすこーしだけ無理矢理感あるかも?と思ってしまったけど、さくさく読めて面白かったです。
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財布視点! 角度がおもしろかったが、内容は想像の範囲だった。 仕事の関係もあるがなんとなく、読みおわるのに時間がかかった一冊
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轢き逃げは、じつは惨殺事件だった。 被害者は森元隆一。 事情聴取を始めた刑事は、森元の妻・法子に不審を持つ。 夫を轢いた人物はどうなったのか、一度もきこうとしないのだ。 隆一には八千万円の生命保険がかけられていた。 しかし、受取人の法子には完璧なアリバイが…。 刑事の財布、探偵の...
轢き逃げは、じつは惨殺事件だった。 被害者は森元隆一。 事情聴取を始めた刑事は、森元の妻・法子に不審を持つ。 夫を轢いた人物はどうなったのか、一度もきこうとしないのだ。 隆一には八千万円の生命保険がかけられていた。 しかし、受取人の法子には完璧なアリバイが…。 刑事の財布、探偵の財布、死者の財布―。 “十の財布”が語る事件の裏に、やがて底知れぬ悪意の影が。 (アマゾンより引用) 最初財布目線は面白くないな、と思ったけど読んでる内にだんだん面白くなってきた
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再読 宮部さんの作品を読み始めた小学生の頃に、財布!財布が!と思った記憶が鮮明に蘇ってきた。 色褪せないわー
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