長い長い殺人 の商品レビュー
長い長い殺人。 宮部みゆきさん。 宮部みゆきさんの、 現代小説はさすがです。 語り部がお財布。 目の付け所が違う。 いろいろな登場人物が、 繋がっていき、 犯人はあの人!! なのに、 まさかの展開!! 面白かった。
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2017.7.29読了。 財布が事件を語っていく。 巻末の解説を読んでようやく「模倣犯に近いんだ」と気づいた。 展開が読めなくて、最後まで楽しめたけど、あのときほどの衝撃はなかった。 また改めて模倣犯読みたくなった。
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語り手が全て財布。 10個のストーリーがすべてつながっていて、刑事の財布以外、一度しか語らない。 模倣犯と似ているものがあり、とても面白かったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【あらすじ】 当初は轢き逃げと思われた事件は、実は計画的な殺人事件だった。被害者である森元隆一の妻・法子が、夫を殺した犯人について不自然なほど何も訊いてこかなかったため、警察は法子が何らかの形で事件に関与していると睨んでいた。その上、森元には8千万もの生命保険がかけられていて、受取人は法子になっている。しかし、法子には完璧なアリバイがあり…。被害者、探偵、刑事など、10人の「財布」が物語る事件の真相とは!? 【感想】
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語り部が財布ということにかなり衝撃を受けた作品。内容的にはきっとありそうなものだけど、財布視点で話が進むので、新鮮ですごく面白かった。
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警察の捜査能力を信じ、捜査の限界を見極めた上で、警察を利用して行われた犯罪。新たな犯人像、犯行理由が提示されており、社会派ミステリ―としての要素を持つ犯罪小説であり、『模倣犯』につながっていく物語。「世間の連中は馬鹿ばっかりだ。俺と違って。俺の価値を誰もわかっちゃいない。」という...
警察の捜査能力を信じ、捜査の限界を見極めた上で、警察を利用して行われた犯罪。新たな犯人像、犯行理由が提示されており、社会派ミステリ―としての要素を持つ犯罪小説であり、『模倣犯』につながっていく物語。「世間の連中は馬鹿ばっかりだ。俺と違って。俺の価値を誰もわかっちゃいない。」という犯人の不満は、昨今、かなり多くの人が持っているのではないだろうか。 ある目的のもとに行われた連続殺人を、関係者の「財布」を擬人化して、「財布」の視点で描き、それらの別々の話が一つの話につながっていくという手法が目を引いた。ただ、なぜ、「財布」視点なのかというのが疑問であり、「財布」であることには大した意味がなく、不自然さや突飛さを感じてしまう(最後の方に、合皮製と本革製の話が出てくるが、財布を選んだ理由としては弱い)。 犯人像なり、犯行理由にも、それほどの斬新さは感じられなかった。 また、「部下の財布」の章で、探偵が指摘した、部下に関するある事実だが、探偵の推理にはちょっと無理がある、単なる思い付きにすぎないと感じた。
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轢き逃げは、じつは惨殺事件だった。被害者は森元隆一。事情聴取を始めた刑事は、森元の妻・法子に不審を持つ。夫を轢いた人物はどうなったのか、一度もきこうとしないのだ。隆一には八千万円の生命保険がかけられていた。しかし、受取人の法子には完璧なアリバイが…。刑事の財布、探偵の財布、死者の...
轢き逃げは、じつは惨殺事件だった。被害者は森元隆一。事情聴取を始めた刑事は、森元の妻・法子に不審を持つ。夫を轢いた人物はどうなったのか、一度もきこうとしないのだ。隆一には八千万円の生命保険がかけられていた。しかし、受取人の法子には完璧なアリバイが…。刑事の財布、探偵の財布、死者の財布―。“十の財布”が語る事件の裏に、やがて底知れぬ悪意の影が。
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一つの殺人を様々な人のお財布からの目線で進められて行く話。事件自体は、第三の共犯者がいて驚いた。殺人犯は自分の犯した計画の完璧さに酔ってそれを見せびらかしたがるというけどこの犯人はまさにそれだなと思った。お財布が、この言葉は知らないとか言ったりする一方できせるがバレた人のうろたえ...
一つの殺人を様々な人のお財布からの目線で進められて行く話。事件自体は、第三の共犯者がいて驚いた。殺人犯は自分の犯した計画の完璧さに酔ってそれを見せびらかしたがるというけどこの犯人はまさにそれだなと思った。お財布が、この言葉は知らないとか言ったりする一方できせるがバレた人のうろたえかたみたいな表現をしてて、それは知ってるんかい!とおかしかった。
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何年ぶりかと思うくらい、 久しぶりの宮部さん読了。 登場人物の財布が語る設定。 それぞれの財布が語ると、 面を集めて一つの形になるようで パズルのピースを合わせるような面白さがあった。 他人の財布をマジマジと見ることなどないけれど 財布は持ち主を語る、という感じはするなぁ
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擬人化された財布を語り手に据える、その発想がとてもユニーク。 刑事、目撃者、犯人等々、章ごとに視点となる財布が変わっていく連作形式の構成や、持ち主の性格などを反映したかの様な語り口に引き込まれました。 それぞれの財布が持ち主に対する愛情や気遣いを持っているところもいいですね。 私...
擬人化された財布を語り手に据える、その発想がとてもユニーク。 刑事、目撃者、犯人等々、章ごとに視点となる財布が変わっていく連作形式の構成や、持ち主の性格などを反映したかの様な語り口に引き込まれました。 それぞれの財布が持ち主に対する愛情や気遣いを持っているところもいいですね。 私も財布を大事に使わないといけないなぁ、と思わずにはいられませんでした。
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