長い長い殺人 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
難攻不落のアリバイを盾に、マスメディアの寵児として脚光を浴びる殺人事件の容疑者たち。捜査を担当する刑事たちの苦悩。その重大事件の一部始終を、読者に語り聞かせるのは、何と!十の財布だった‼・・・ 「刑事の財布」に始まり、「強請屋の財布」、「目撃者の財布」、「死者の財布」など、前代未聞のスト-リー展開で、事件解決まで読者を釘付けにする<宮部みゆき>さんの連作短編で構成された傑作長編作品。〝 「ヒーロ-気取りでマスコミにちやほやされている彼らを見ていると、その正体がわかる気がする。彼らは、ただの目立ちたがり屋なんだ...だが、日本中が騒然となるような事件の関係者となれば、話は別だ」「そんなバカな!じゃ、あなたは、今度の事件の目的は金じゃないって言うんですか?」「そうだよ」・・・ 〟
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語り手が財布というのが斬新で面白い。 ストーリーの展開に引き込まれ、活字を読んでいても場面がその場に居合わせているかのように映像として自然に脳に描かれる。
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財布が語り手のミステリー。 別の短編集で紹介されていて、気になって続きも読んでしまった。 個人的に久々の宮部みゆき現代ミステリー。 財布視点であるが故のトリックもあって面白かった!
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財布の視点という面白い切り口でとても読みやすく、色々な登場人物の財布という視点で事件が明らかになっていく点は面白かったが、スッキリせず。
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タイトルに惹かれて借りてみた なんと語り手がお財布!笑 刑事の財布、旧友の財布、 犯人の財布など それぞれのお財布目線で 物語は進んでいきました わたしのお財布はわたしのこと どう語るんだろーか?なんて 考えてしまった
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短編で全体がつながるストーリーは好きなのだが最後の結論でそれまでの展開との関連性が薄い結論で終わるのが残念。
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語り部が登場人物たちの財布という変わった話。財布は物事の全てを見られないし、行動することも助言をすることもできない。そのもどかしさって読者に似てておもろいなって思いました。宮部みゆきの小説、相変わらず面白すぎて途中から続きが読みたくて止まらなくなりました。面白かったあ。
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高校生の頃に読んだが、再読。 この奇抜な設定で、視点をどんどん変えながら、このスピード感で読ませるのはスゴイ。 人に勧められる作品でしょう。
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登場人物10人の所有する財布の視点を通しての連作集。ひき逃げ事件が連続殺人事件へと繋がっていく。繋がる。登場人物10人の財布を擬人化し、あくまでの財布が見えている部分のみで事件が語られていく擬人化がとても面白かった。やるせなさと切なさが詰まってた。
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