せんせい。 の商品レビュー
先生と生徒の関係性を紡ぐ6つの物語のなか、【にんじん】が強く印象に残った。じぶんに思い当たることがある。そして、それと向き合いながらいる。じぶんを育ててくれた学校の“せんせい”をひさしぶりに思い出してみたくなった。
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白髪のニール/ドロップスは神さまの涙/マティスのビンタ/ にんじん/泣くな赤鬼/気をつけ、礼/ ニール・ヤングが大好きな富田先生 怖いけど優しいヒデコ先生 絵を描き続けた白井先生 生徒を嫌ってしまった工藤先生 中退した教え子に泣くなといわれた赤鬼先生 吃音をどもりと言い切った山...
白髪のニール/ドロップスは神さまの涙/マティスのビンタ/ にんじん/泣くな赤鬼/気をつけ、礼/ ニール・ヤングが大好きな富田先生 怖いけど優しいヒデコ先生 絵を描き続けた白井先生 生徒を嫌ってしまった工藤先生 中退した教え子に泣くなといわれた赤鬼先生 吃音をどもりと言い切った山本先生 どの先生にも人間らしさがあふれていて、弱点がちゃんとある。 かっこいいばかりの先生と違って、味がある。自分が年を重ねないとみえない味が。生徒のときに知らずに味わった子ども達は幸せだっただろうか。 電車の中で読みながら、ニコニコしたり、頷いたり、涙ぐんだり、端から見たらへんなおばさんだったかもしれない。 でもいろいろな先生に出会えて嬉しかった。ある意味かっこ悪い先生にね。
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先生と生徒について書かれた短編集。 重松先生のお話はどれも心にグッとくる。 特に「泣くな赤鬼」は本当に良かった。 先生って職業はええなと思いました。
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先生と生徒の6つの短編集。 自分も大学を卒業した身で、"先生"と呼ぶ人に教わる時代は終わってしまった。そんな感覚が齢23にしておっさんを感じさせてくれる部分がある。が、そんなこと以上に重松清の文章がおっさんくさい。加齢臭とかアブラとかそんな感じのおっさんくさ...
先生と生徒の6つの短編集。 自分も大学を卒業した身で、"先生"と呼ぶ人に教わる時代は終わってしまった。そんな感覚が齢23にしておっさんを感じさせてくれる部分がある。が、そんなこと以上に重松清の文章がおっさんくさい。加齢臭とかアブラとかそんな感じのおっさんくささ。実にいい文章だ。ナイフ以来の久しぶりの重松清だった。 野球部の顧問の話、先生が生徒を理由もなく嫌いになる話など短編集ならではの、多面性がおもしろい。個人的には冒頭の「白髪の二ール」がよかった。同窓会をしたくなる本だ。 新宿の紀伊国屋で購入。2階文庫コーナーだとなぜかほしい本がみつからない。ブックカバーにGUNMAと書いてあるのが若干嫌。
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6つの教師と教え子の切なくも心暖まるエピソードが満載の短篇。「青い鳥」が一番好きなんだけど、この作品の先生も人間臭くて弱いとこもあったりいいですね。特に「にんじん」が好きです。
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大学に入る前だろうか、時期は定かではないが、24時間役を演じなければならない「先生」にはなれないと思い、職業として「先生」になる選択はしなかった。 子供にとって「先生」は完璧であって欲しいものだ。そこには大人という壁があった。ところが「せんせい」たちはスキを見せた。そのスキに安心する子供たちがいた。自分を取り戻す子供がいた。そのスキは「せんせい」自らの本意ではなかった。 ただ、「せんせい」に共通しているのは「赦すこと」である。いみじくもそう言ったのは、「気をつけ、礼」の少年の父親で、「赦すこと」を求めたのは「せんせい」である。「先生も人の子である」とひとくくりにできない。 やはり24時間役を演じなければならない「先生」にはなれない。
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重松清の描く「先生」像としては、「青い鳥」が最高。 「せんせい」に描かれた先生たちには、人間らしさ、未熟さがあって、これはこれで良かった。でも、いかんせん短編集。物足りなさが多少あった。なので☆三つ。
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色々な先生の話。 担任の先生に会いたくなった。気づけばあの頃の先生の年を越えてしまっていた。大人になった自分を見て、先生は何と思うだろうか。 つくづく短編の上手い人だなあと思う。とても安心して読めます。 ちょくちょく出てくる岡山弁(かな?)も大好きで温かみを感じます。
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教師をテーマにした6つの短編。 教師と子供、家庭、この当たりは重松さんの得意のフィールド。 この作品も一言でいえば「如何にも重松さん」。良くも悪くもそれで終わりなのかもしれない。 最後から2編目の『泣くな赤鬼』。予想通り泣かされました。
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教師になるという長男のために買った一冊。教師がどんなものか嫌というほど知っている私は、自分のためには買わないだろう。素直な気持ちで読めるか不安だったが、さすがは重松さん…。好きな作品は2話目と5話目。『にんじん』は嫌だった。あんな教師は許せない。でもだからこそ長男には読ませたい。
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