せんせい。 の商品レビュー
重松清の短編集。 「せんせい」という存在をいろんな角度から描いた作品。 前は『白髪のニール』がお気に入りやったけど改めて読むと『泣くな赤鬼』が心にすごくひっかかる。
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【せんせい。】 重松清さん 先生、あのときは、すみませんでした-。 授業そっちのけで夢を追いかけた先生。 1人の生徒を好きになれなかった先生。 厳しくすることでしか教え子に向き合え なかった先生。 そして、そんな彼らに反発した生徒たち。 けれど、オトナになればきっとわかる。 あのとき、先生が教えてくれたこと。 ほろ苦さとともに深く胸に染み入る、 教師と生徒をめぐる六つの物語。 『気をつけ、礼』改題。 (文庫本背表紙より) ☆ まだ読んだことのなタイトルだったので 借りてきてみれば、「気をつけ、礼」が 改題されたものでした。(^^ゞ すでに読んだ内容ではありますが、折角 なので、再読しました。 やっぱり重松さんはいいなぁ。 中学、高校時代お世話になった先生の年齢を すでに越えた年齢になっている自分。 先生ってオトナだと思ってたけど、考えたら 現役で生徒を受け持つ先生は30代~40代 なんじゃ、若造じゃがな・・ っと岡山弁の重松さんの言葉が、違和感なく、 ストンと心に落ちます。 今、自分を振り返り、間違っていたと思うこと、 今も間違っているかもしれないこと、多々あります。 はっきりいって自分の行いが絶対正しいという 自信はありません。 この本を読んで当時の先生もそんな不安を持ちつつ、 それでも自分が正しいと信じて授業をしていたのかな・・ 多くの未完成の人間(子ども)を相手にする先生。 きっと、後からあの時、自分は間違っていた・・ と思うことが一般の人よりも多くあるんだろうな とか思ったりしちゃいました。
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短編集。各ストーリー、先生目線だったり、子ども目線だったりでそれぞれ楽しめた!先生も生徒も人間臭くていいなー。「にんじん」、「ドロップスは神様の涙」がお気に入り。
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先生って大変。 あと、子どもの力は凄い。 先生が失敗して「しまった〜」となっていても、子どもはしっかりその姿を見て学ぶ。 「にんじん」の話が切なかった。先生がどうしても好きになれない生徒の伊藤くんを自分のなかで「にんじん」と呼び名をつけて呼んでいた。人を嫌いになるのは人間だ...
先生って大変。 あと、子どもの力は凄い。 先生が失敗して「しまった〜」となっていても、子どもはしっかりその姿を見て学ぶ。 「にんじん」の話が切なかった。先生がどうしても好きになれない生徒の伊藤くんを自分のなかで「にんじん」と呼び名をつけて呼んでいた。人を嫌いになるのは人間だから仕方が無いけど、生徒を嫌いになってしまうなんて。。。でも、にんじんが良い大人になっていてホッとした。
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この歳になると、このテの短篇は本当にやばい。今こんなんで僕の人生いいのか。って気分にさせる天才だと思う、重松清。
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スラスラと読めた。 先生も「人」。 いつの間にか自分が「先生」よりも歳を重ねている事って この本は教えてくれた。
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子どもの頃には理解できなかった先生の思いが、もしかしたら、こんな心情からなのかなぁって思えるような作品でした。 大人になった今だからこそ、子育ての真っ最中だからこそわかってくるいろんな事。理想だけで,世の中は生きていけない。先生といえどもひとりの人間、悩みもすれば泣きもする。そ...
子どもの頃には理解できなかった先生の思いが、もしかしたら、こんな心情からなのかなぁって思えるような作品でした。 大人になった今だからこそ、子育ての真っ最中だからこそわかってくるいろんな事。理想だけで,世の中は生きていけない。先生といえどもひとりの人間、悩みもすれば泣きもする。そんな人間臭さに何度も私の瞼が波打ってくる6編でした。
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久々に電車の中で本を読んでて、涙が出る寸前で上を向く、ということをした。「ドロップスは神さまの涙」「にんじん」「泣くな赤鬼」が好きです。特に「にんじん」と「泣くな赤鬼」はやばかった。もう少しで電車の中で涙を流すところだった。重松さんの書く、先生と生徒のお話が大好きです。やさしい。...
久々に電車の中で本を読んでて、涙が出る寸前で上を向く、ということをした。「ドロップスは神さまの涙」「にんじん」「泣くな赤鬼」が好きです。特に「にんじん」と「泣くな赤鬼」はやばかった。もう少しで電車の中で涙を流すところだった。重松さんの書く、先生と生徒のお話が大好きです。やさしい。あったかい。なにかを思い出す。自分にとっても、学校の先生ってこんな感じだあったなあとか、こんな距離感だったなあとか、こういうこと思ってたなあとか。なつかしい気持ちにもなった。人間はゆるすことができる。そうだよなあとしみじみ思う。
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「せんせい」の心情が巧みに表現されてます。 大人になった今なので、理解・空想が膨らむ話でした。 あの時「せんせい」も同じ心理だったのだろうか。。。
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仰げば尊し我が師の恩。多くの先生に出会って、今の自分の礎ができたと思う。 「泣くな赤鬼」には涙した。お薦めBGMは、小田和正「言葉にできない」。 サクマ(式)ドロップや山本コージなどなど小ネタもポイント高い。
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