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そこへ行くな の商品レビュー

3.4

43件のお客様レビュー

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2013/02/03

ちょっと大人の短編集。 個人的には最後の「病院」が好きだった。 生きるって、ある意味、残酷なことなのかもしれない。 その残酷さとうまく折り合いをつけながら、生きていかなければならない。

Posted byブクログ

2012/10/22

遊園地…つづきが知りたい。母の不安、不満が子どもに伝染したのかな。 ガラスの学校…姉妹って一番身近な同性の存在で、好きとか嫌いとか思ったとしても姉妹。 ベルモンド…ん〜⁉ サークル…おっかけをおっかけと認めず、自分たちの存在感を確かめるように3人で活動する女子大生のはなし。 団地...

遊園地…つづきが知りたい。母の不安、不満が子どもに伝染したのかな。 ガラスの学校…姉妹って一番身近な同性の存在で、好きとか嫌いとか思ったとしても姉妹。 ベルモンド…ん〜⁉ サークル…おっかけをおっかけと認めず、自分たちの存在感を確かめるように3人で活動する女子大生のはなし。 団地…エイプリルフールの嘘には本音もまじっているの? 野球場…一番受け付けない話だったけど、、 病院…一番希望がある話。 母の変化を感情を殺して見守る少年がいたいたしい。がんばれ➡そして、頑張ろう。

Posted byブクログ

2012/10/18

日常に潜む”不穏”を浮き彫りにする小説。 普段は意識にのぼるかのぼらないか、くらいの不穏さなんだ。わざわざそこをあぶり出す。 もやもやする、気持ちの悪い作品。

Posted byブクログ

2012/10/02

7つの中編からなる小説集。タイトルの意味はなんだろう?7つの場所へ行くな、ということだろうか。 何となく憂鬱な日々の暮らしを象徴するような7つの場所てある「そこ」へ行くな、ということだろうか。 すべての作品に漂う憂鬱な薄ぼんやりとした気持ちの晴れなさ。それが意外にしっくり来たのは...

7つの中編からなる小説集。タイトルの意味はなんだろう?7つの場所へ行くな、ということだろうか。 何となく憂鬱な日々の暮らしを象徴するような7つの場所てある「そこ」へ行くな、ということだろうか。 すべての作品に漂う憂鬱な薄ぼんやりとした気持ちの晴れなさ。それが意外にしっくり来たのは、なぜだろう。 人生って結局こんなものかも、とこの歳になって諦観したということかも知れない。 7つ目の「病院」が一番よかった。 不治の病におかされた母親とどう向き合ったらいいのか分からず、学校で起こっているイジメにも違和感を抱きながら表面的には調子を合わせている少年。自分を見失いそうになるなかで母親の死を迎え、喪失感のなかから元通りの自分を取り戻す手応えを得るところで物語は終わる。7つの作品の中で唯一希望がみえるからかな。

Posted byブクログ

2012/08/14

足元がぐわりと歪むような、そんな不安な気持ちにさせられるずっしりした短編集。『団地』『野球場』『病院』など、場所がタイトルになっている短編が7篇。なんとなく手にして読みはじめたら、意表をつかれてしまう。ごく普通の日常のなかに漂う不穏な空気を掬いとったような話ばかりで、なんとも得体...

足元がぐわりと歪むような、そんな不安な気持ちにさせられるずっしりした短編集。『団地』『野球場』『病院』など、場所がタイトルになっている短編が7篇。なんとなく手にして読みはじめたら、意表をつかれてしまう。ごく普通の日常のなかに漂う不穏な空気を掬いとったような話ばかりで、なんとも得体のしれない不安を呼ぶ。ただ文章はすっきり美しいためどんどん読み進められた。『そこへ行くな』、これ以上ぴったりな題名はないと思う。鮮やかな赤い装丁もすばらしい。

Posted byブクログ

2012/07/29

そこへ行くな、と言われると、逆に行かなきゃいけない気になる。 遊園地、ガラスの学校、ベルモンドハイツ401、サークル、団地、野球場、病院。 人にはそれぞれ、心に残る場所がある、という感じか。

Posted byブクログ

2012/07/26

短編が7つ。いずれの章にも場所の名前がついている。結末があるようでないようで・・・で?っていう感想しかでないようなのが持つのもいくつかあった。あぁわたしは読み取りが浅いのだろか。もやもやと読んだが、最終章の最後の9行で少し希望が持てた。

Posted byブクログ

2012/07/05

 そこに行くな。って、そこってどこよ?そう言われれば余計に生きたくなるのが人情ってもんじゃないの。  交際相手の浮気、不倫、今まで見えなかった家族の中の秘密、憧れや友情の一線を越えてしまった性の泥沼、そういう感情さえ起こらない単なる性欲……短編に出てくるそれぞれの登場人物が、そ...

 そこに行くな。って、そこってどこよ?そう言われれば余計に生きたくなるのが人情ってもんじゃないの。  交際相手の浮気、不倫、今まで見えなかった家族の中の秘密、憧れや友情の一線を越えてしまった性の泥沼、そういう感情さえ起こらない単なる性欲……短編に出てくるそれぞれの登場人物が、それぞれの“行ってはいけない”所に行き、苦しんだり迷ったり悩んだりしている。遠からず自分が蒔いた種が原因だということはわかっている。それでも人はそこに行ってしまう。周囲の忠告やしがらみを乗り越えて。 なぜなら、そこに今まで見たことにない風景、退屈な日常から抜け出す希望があるかもしれないという淡い期待があったりするから。 最終章の「病院」。この物語だけは、そんな淡い期待に少しだけ答えてくれる。 男子中学生が病院の中で経験する、病気の母親の死、そして入院してきたクラスのいじめられっ子との出会い。この先は肉親の死を受け入れた果ての苦労や、いじめられっ子と同類にされ仲間たちから弾き飛ばされる学校生活が待っているのかもしれない、そんな余韻を残して物語は終わる。ただ、そこには、今まで繰り返されてきた退屈な日常を引き摺りながら、新しい世界を見ようとする少年の姿が瑞々しく描かれているような気がする。 そこに行くな。行った先の新しい世界は、苦しみや迷いが待っている。 それでもいいじゃないの。そこに“行かなきゃいけない”ことって人生には山ほどあるよ。

Posted byブクログ

2012/07/01

ショートショートでテンポも良く 読みやすい作品でしたが 何とも後味の悪い作品でした。 タイトルの"そこへ行くな" まさに、その一言に尽きる話ばかり。 タイトルに忠実な本、と言う点では 分かりやすく納得のいく作品ではあります。

Posted byブクログ

2012/06/16

「そこ」で繰り広げられるドロっとした人間模様? 短編集。 読みやすい本でした。 書いてる人が角野さんかと時々錯覚してしまう。 作風が似てる? 不倫はなんだか切なくなった。

Posted byブクログ