図書館革命 の商品レビュー
図書館戦争シリーズ最終巻。 相応しくない表現を含むと判断された本は良化隊員の検閲により厳しく取り締まりを受ける世界で、本を守るために戦う図書隊員のお話。 ネットなどを使えば一人一人簡単に自分の意見を公にできるこの世の中で、昔よりも規制やらコンプライアンスが厳しくなり、言葉狩りと...
図書館戦争シリーズ最終巻。 相応しくない表現を含むと判断された本は良化隊員の検閲により厳しく取り締まりを受ける世界で、本を守るために戦う図書隊員のお話。 ネットなどを使えば一人一人簡単に自分の意見を公にできるこの世の中で、昔よりも規制やらコンプライアンスが厳しくなり、言葉狩りと言われるような事も増えてきたように思う。 流石に本の中のような武力行使に発展することはないであろうが、現代においても十分考えられる事態なのだろうなと思った。 メインはやはり良化隊員と図書隊員の戦いだが、堂上と郁の恋愛についても少しずつスポットが当たる。流石にシリーズ物で4巻もあるのでなかなか焦れったいが、結末を見て幸せな気持ちで本を閉じることが出来た。
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初っ端からキュンキュンするような話に始まりから、終わりまでとにかく楽しめた。 キャラへの愛着も深まってたので、このラストの巻が1番好き。
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やっと読み終わったー! 郁、強くなったね! いいなぁ、近くに好きな人がいるって。 病室での郁と堂上のやり取りが良かった。 プライベートの境界を越えたと分かる甘えがキュンポイント。羨ましい...
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図書館戦争シリーズ本編の最終巻。 やっとメインキャラクター2人が結ばれる。 胸キュンシーンもあり、アクションの要素もあり、すごく面白かった。 有川さんの小説で一番好きなシリーズだ。
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堂上教官がカミツレ貸してやると言う所で、私も郁ちゃんと一緒に泣きそうでした。。。 彼らの図書隊としての誇りや、本を守る強い意思を、シリーズを通して読んできて、カミツレの重みが郁ちゃんと同じくらい感じられたからだと思います。 期待通りのハッピーエンドで良かったです。
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面白い!面白すぎる!!久々に捲る手が止まりませんでした!! 「表現の自由」が侵される事件が勃発。それは日本中、世界中を巻き込んだ問題へ発展していく。これまでのシリーズを統括する内容で大満足!図書隊のメンバーが積み上げてきた信頼関係とチームワークに涙。堂上教官の容体を気にかけつつも...
面白い!面白すぎる!!久々に捲る手が止まりませんでした!! 「表現の自由」が侵される事件が勃発。それは日本中、世界中を巻き込んだ問題へ発展していく。これまでのシリーズを統括する内容で大満足!図書隊のメンバーが積み上げてきた信頼関係とチームワークに涙。堂上教官の容体を気にかけつつも、堂上に教わったことを思い出しながら当麻先生の警護を1人で完遂した郁の成長に感動。表現の自由が守られたことは小さな一歩かもしれないけれど、このシリーズが終わった後も物語は続いていて、本を守り続けて検閲がなくなる世界に向けて少しずつ歩んでいくのだろう。図書館戦争の世界が非現実的だと言い続けられれば良いな。
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いよいよ完結、本編最終巻! 正化34年1月、敦賀原子力発電所がテロリストによって襲撃された。 一見図書館とは無関係に見えるこの事件が、良化委員会、図書隊ともに、その存在意義を揺るがす事態へと発展していく。 そんな不穏なプロローグで最終巻は幕を開けた。 『図書館革命 図書館戦争シリーズ4』 有川浩 (角川文庫) 郁と堂上の、嬉し恥ずかしドキドキ甘々カミツレデートをぶった切った緊急事態の一報。 今回の原発テロで、作家・当麻蔵人の著作『原発危機』がテロリストの教科書になったとして、対テロ特措法により権限を拡大されたメディア良化委員会が、当麻の身柄を確保しようとしているという。 しかしそれは、治安維持の名の下に行われる“表現の自由”の侵害に他ならなかった。 当麻を命がけで守る図書特殊部隊と、当麻を奪うためには手段を選ばない良化特務機関との戦いが、この巻のメインである。 手塚慧が味方になったのは何と言っても大きかったな。 敵に回すとヤバい奴は、味方にすると最強なのだ。 未来企画がこれまで暗躍の歴史の中で作り上げてきた人脈やパイプが、こんな形で役に立つとは。 手塚慧の見てくれが広報向きだというのも面白かった。 あっさり方向転換してしまう潔さも好きだなぁ。 思えば、手塚慧がいたからこそ、『図書館戦争』が勧善懲悪物語に針を振り過ぎずにすんでいるという、この功績は大きい。 単行本版のあとがきでも少し触れられていたけれども、良化委員会側の言い分が描かれていないことを問題視した意見もあって、でも、図書隊側が過去の過ちを隠さないことや、未来企画のような団体が存在できていること、それから派閥があったり内通者がいたり、そういう正義の味方たり得ないリアルさが、良化委員会側を絶対悪だとしていないように私には思えるし、逆にそこまでやっちゃうとそれこそ白と黒に善悪を分けないといけなくなってしまうのではないかと。 「良化委員会も図書隊も、最初から『間違っている』組織にしかなれなかった」 という柴崎の言葉が、まさにそれを言い得ていると思った。 さて、これまで不当な検閲から本を守ってきた図書隊だが、ここにきてその根拠法の一番の親玉である「憲法21条・表現の自由」を、メディア良化委員会と争うことになる。 良化委員会側は、テロの恐怖を語り、表現の自由を制限することは公共の福祉の為にはやむを得ないと主張するのだが…… 検閲。テロ。憲法。 ……なんかすごいな。 私は一体何の本を読んでいるんでしょうとか思ってしまうね。 「無差別テロは、その成り立ちからして全容解明などできるものではない。」 「テロリストの目的は、物理的損害ではなく心理的衝撃である。」 「民主国家がテロリズムの脅威に屈し、自国の憲法を変えるということが、どれほど危険で重大なことか。」 うーん。 やっぱりなんかすごい。 クライマックスは当麻の亡命。 いつかありそうだと思っていたけど、あーやっぱり…… 堂上が良化特務機関に撃たれて負傷するのだ。 重傷を負った堂上は、郁に任務の遂行を託す。 「大丈夫だ。お前はやれる」 そんなこと言われたら私でも頑張れる(笑) (この状況でこれを言うか、というセリフマジックみたいなのが結構あるのだ有川さんの小説には) 嵐の中、血まみれでずぶ濡れの堂上と郁と当麻が良化隊から逃げる場面は手に汗握る。 書店での郁の告白。 カミツレを貸してやる、という堂上がかっこいい。 (必ず返せって言うのだこういう時って絶対。再び会うために) さて、マスコミ、政府、国際世論にまで揺さぶりをかけた今回の大事件。 結局、事件後も図書館を取り巻く状況に大きな変化はなく、良化委員会も図書隊も存続している。 ただ、エピローグで武器を持たなくなった図書隊が描かれていて、新しい始まりの一歩を踏み出した未来への希望を感じさせるラストになっている。 郁と堂上が結婚していてびっくりしたし。 メディアの中でも、テレビなどの映像媒体は情報操作されているという前提でしか私は見ることはできないんだけど、自主規制が緩いと思っていた本までもが結構規制をかけられているのだということを、作者のあとがきや対談で今回初めて知った。 受け取る側もそういうことを知っていることって大事だと思う。 「すべての本好きに贈る」 と銘打たれた今回のシリーズ。 本好きの一人として楽しく読んだし考えさせられた。 “本を守る” このシンプルな言葉が、私はすごく好きでした。
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#読了 メインシリーズ読了!! ついにくっついたー!嬉しい!! 何度読んでもきゅんする作品です! あたしもキャラ読みだよ!!笑
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図書館戦争その4。ひとまず完結編。 読んでの印象は、話が進むにつれて、みんな本当に成長したんだなぁ、ということ。 あとは、前巻の感想にも記載したが、言葉狩りは現在進行系で行われているんだなぁ、ということである(流石に検閲まではないが)。 全般通して、言葉狩り、というテーマから図書...
図書館戦争その4。ひとまず完結編。 読んでの印象は、話が進むにつれて、みんな本当に成長したんだなぁ、ということ。 あとは、前巻の感想にも記載したが、言葉狩りは現在進行系で行われているんだなぁ、ということである(流石に検閲まではないが)。 全般通して、言葉狩り、というテーマから図書館が戦う、というところに着想がある、非常に面白い作品であった。 最後のグローバルに話を持っていく所だけは、流石に法律が定まった時点で世界的に色々と言われているような気がしたのは気になったかな。
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面白い。 現実的じゃない話のようだけど、今の世の中の状況だと、この先、何が起きても不思議ではないという怖さも感じました。
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