女の人差し指 新装版 の商品レビュー
2024.08.02 私の直感ですが、向田先生と阿川佐和子先生のエッセイの調子って似通ったところないですかねえ。両方とも良い意味で食いしん坊だからそう感じるだけで文体とかは違うのかなあ。
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「霊長類」を先に読んでしまったからなのか、ほんの少し刺激が少なく感じたけれど、それでも若い金魚を水面真上から見ているような楽しい文章ばかり。 「骨」の中で名前こそ出さないが三島由紀夫について語った箇所が印象的。4つ年上の彼のことを彼女は可哀想だと憐んでいたのか、空回りの演技が気に...
「霊長類」を先に読んでしまったからなのか、ほんの少し刺激が少なく感じたけれど、それでも若い金魚を水面真上から見ているような楽しい文章ばかり。 「骨」の中で名前こそ出さないが三島由紀夫について語った箇所が印象的。4つ年上の彼のことを彼女は可哀想だと憐んでいたのか、空回りの演技が気に入らなかったのか、はて憐憫か嫌悪か嫉妬か。
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向田邦子のエッセイは、父の詫び状を読んでから本当に大好きで霊長類ヒト科動物図鑑と合わせて、手元に置いてしょっちゅう読んできた。だいたい読んだと思っていなかったけれど未読だった本作もとても好きだった。 相変わらずご飯の話が多い笑 そして他に比べて海外の話が多いかもしれない。 当時の向田邦子のドラマ作品はみたことがないのだが、放送作家としての向田邦子がよくわかる話が多くとてもよかった。
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ホームドラマについてのお話がどれも面白かった。 嘘っぽい!とかこんなのおかしいよ!って気軽に言われてしまったり、軽くみられがちなドラマの本を書き続けた向田さんの苦労が切なく、また面白おかしく知れた。 国内や海外旅行の記録。土地ごとの食べ物や匂い。 人形町の喫茶店を調べたらまだやっていると知り驚いた、是非行ってみたい。
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向田邦子のかいたドラマは見たことがないが、エッセイの数々楽しく読むことが出来ました。さすがにドラマにまつわる話は「へー」くらいでしたが…。 時代もありなかなか分かりきらない事もあるが、「女の人差し指」の括りの話は今でも十分に面白いです。向田邦子は食いしん坊ということで、食べ物に...
向田邦子のかいたドラマは見たことがないが、エッセイの数々楽しく読むことが出来ました。さすがにドラマにまつわる話は「へー」くらいでしたが…。 時代もありなかなか分かりきらない事もあるが、「女の人差し指」の括りの話は今でも十分に面白いです。向田邦子は食いしん坊ということで、食べ物に関しての描写は生き生きしています。読んでてお腹が空きます。岐阜と沖縄に行きたくなった。
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エッセイ集。エッセイ集を何冊か読みにつれ、向田邦子という人のものの見方や感じ方が、少しずつ伝わってくる。
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「向田邦子」のエッセイ集『女の人差し指』を読みました。 『思い出トランプ』に続き「向田邦子」作品です。 -----story------------- 没後30年。 達人の絶筆エッセイ。 絶筆となった週刊文春連載他、放送作家として関わったテレビのこと、生前、関心のあった食べ...
「向田邦子」のエッセイ集『女の人差し指』を読みました。 『思い出トランプ』に続き「向田邦子」作品です。 -----story------------- 没後30年。 達人の絶筆エッセイ。 絶筆となった週刊文春連載他、放送作家として関わったテレビのこと、生前、関心のあった食べもの・旅などを纏めた達人のエッセイ集。 ドラマ脚本家デビューのきっかけを綴った話、妹と営んだ小料理屋「ままや」の開店模様、人間町からアフリカまで各地の旅の思い出、急逝により『週刊文春』連載最後の作品となった『クラシック』等、名エッセイの数々を収録。 日々の暮しを愛し、好奇心旺盛に生きた著者の溢れるような思いが紡がれた作品集。 ----------------------- 「向田邦子」のエッセイは約3年前に読んだ『夜中の薔薇』以来ですが、いつもながら、構成力や表現力、そしてネーミングの秀逸さに感心してしまいますね。 以下の4つのカテゴリで構成されています。 ■女の人差し指 ・チャンバラ ・蜘蛛の巣 ・昆布石鹸 ・動物ベル ほか ■テレビドラマ ・ライター泣かせ ・ホームドラマの嘘 ・テレビドラマの茶の間 ・名附け親 ほか ■食べもの ・板前志願 ・思いもうけて…… ・こまやかな野草の味 ・「ままや」繁昌記 ほか ■旅 ・二十八日間世界食いしんぼ旅行 ・わたしのアフリカ初体験 ・人形町に江戸の名残を訪れて ・でこ書きするな ほか ■解説 北川信 「向田邦子」のエッセイって、何とも言えない魅力があり、夢中になって読んじゃいましたね。 印象に残った内容を少し記しておきます。 『セーラー服』は「学生服は陸軍、セーラー服は海軍の服である。学生に軍服を着せる習慣は、いつ頃、どうして生まれたのだろうか。」という言葉で終わっているのですが、、、 ホント、そうですよねぇ… 最近はブレザーの学校も増えましたが、元々は軍隊式の制服だったんですよね。 新たな気付きでした。 『ホームドラマの嘘』での「大きな嘘のつける人は政治家におなりなさい。小さな嘘のうまい人はホームドラマをお書きなさい。」という言葉、、、 政治家の不祥事が報道されるたびに思い出しそうな言葉です。 『家族熱』での電話での聞き間違い、、、 『遺伝の東』≠『エデンの東』 『ゼームス・デン』≠『ジェームス・ディーン』 『悪党部落』≠『アクト・オブ・ラブ』 思わず笑いっちゃいました。 『モンロー・安保・スーダラ節』で紹介される編集部デスクからのアドバイス「ビジュアル(視覚的)な文章を書いて下さい。」という言葉、、、 まさに「向田邦子」作品を評価するに相応しい言葉… 「向田邦子」作品は、この言葉を実現しちゃっていますよね。 『食べもの』に収録されているエッセイを読んでいると涎が出そうになるし、 『旅』に収録されているエッセイを読んでいるとその土地へ行ってみたくなりますもんねぇ。 愉しく読めました。
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向田邦子さんのエッセイ集。テレビの脚本家として活躍をされていた頃のお話、世界各地、日本の各地へと旅をされたことなどが、書かれています。 子供の頃みていたテレビのホームドラマでの茶の間、今とはかなり違ってますが、暖かく、味わいがありますね。サザエさんや、ドリフターズのコントでも、そ...
向田邦子さんのエッセイ集。テレビの脚本家として活躍をされていた頃のお話、世界各地、日本の各地へと旅をされたことなどが、書かれています。 子供の頃みていたテレビのホームドラマでの茶の間、今とはかなり違ってますが、暖かく、味わいがありますね。サザエさんや、ドリフターズのコントでも、そうでした。向田邦子さんのエッセイには、こんな昭和の時代の暖かさがありますね。
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2020年4月28日読了。電子図書館で借りた。 読むのに時間がかかった。 これはお酒を飲みながらとか、旅先とか、ゆったりと時間を楽しみながら読むエッセイなのかも。家でただ読んでいると、なかなか進まなかった。でもおもしろかった。
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