殺人鬼フジコの衝動 の商品レビュー

真梨幸子【著】

2012/01/09

怖いけど続きが気になって仕方ない！！

落ち自体はある程度予想通りだったのでそれほど驚くことはありませんでしたが，ホラー小説としては十分楽しめました。

2012/01/06

冬休みの暇つぶしに買った。壮快に読める。最後の謎解きがもっともいやーな気分がした。
でも、面白い。ミステリーとしてはどろっとしているテーマだけど、謎解きの仕方がへえ！とは思う。

2012/01/05

一家惨殺の中で生き残ったフジコの半生の物語。
歌いながら、微笑みながら次々とフジコは人を殺していく。

最近の本屋さんのお勧め系はグロテスクなものが多いと思うのですが、わたしはあんまり好きじゃない。
文体や全体の雰囲気はあんまり重くないので割とすらっとは読めます。
イメージは壊れたメリーゴーランドとかオルゴールとかそんな感じ。
音階の外れた音楽が鳴りっぱなしな感じがします。

内容は好みではないのだけど、ラストがとっても巧い。
単なるグロテスクな小説だけじゃないラストが巧いなと思ったので★3つです。

2012/01/04

一家惨殺事件の生き残りとして新たな人生を歩み始めてフジコ。
今度こそ幸せになるはずだったのに、少しずつ少しずつ狂い始めていく。
ほんの小さなきっかけで人を殺す。
同級生、親友、恋人、初対面の人間までその手にかける。

人間の欲望と嫉妬が入り混じった暗い作品です。

2012/01/04

負の連鎖。
人が堕落していく過程がリアルに描かれています。
最初はほんの小さなことから始まって、気が付いたら感覚が麻痺していく。この過程って、フジコのやったことは極端な例だとしても、日常生活にはたくさんある気がする。

2012/01/11

フジコは虐待を受けていた。
フジコはいじめにあっていた。
フジコの家族は、小学生の時に殺された。
フジコは叔母に引き取られた。

叔母は言った。
「あの時のことは、忘れてしまいなさい」
「あなたはお母さんのようになって欲しくないの」
「そんな事では、お母さんのようになってしまうわよ」
「お母さんに似てきたわね」

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊：
叔母さんが気持ち悪い。
基本的に新興宗教系には、拒否反応があるので、
そのせいで叔母さんが気持ち悪いのかもしれません。

殺すところは、それほど具体的なものではなく、本当に衝動で殺している事を感じます。
生理的に気持ち悪いと感じることもありましたが、それほど暗くなる内容ではありませんでした。
推理小説的な要素が含まれているかもしれません。

2012/01/04

面白いと気味が悪いが交錯する本。
書き方が斬新。
一度読み始めると続きが気になってしまうけど、
電車内で読むことはおすすめしません。
場面場面を想像して顔が引きつっちゃう(笑)

印象深かったのが
「頭が良くなくても、才能がなくても、器量が良くなくても、要領さえ良ければ、この世は渡っていける」
という言葉。

こんなに一気にのめり込んで読んだのはひさびさだったかもしれない。なので☆５つ。
この作者の別の作品も読んでみようと思います。

2012/01/03

うーん、プッシュされてるほどではなかったかも……。しかし「あとがきまでが…」「あとがき読んで」ってしつこいわ！当たり前に読むわ！と思てたが世間の人ってそんなに読まないのかなァ…

2012/01/02

主人公藤子の“邪魔な人は殺してしまう”という業(カルマ)。母親のようにはなりたくはない、と思いつつ結局は母親と同じような行いをしてしまう。負の連鎖。

2012/01/01

みんな同じように衝動で出来ているのでしょう
抑え込むのも動くのも生かすのも殺すのも
個人でしかない。

たまにはこんな人がいる。
噫だめよと、言い聞かせるだけ。