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殺人鬼フジコの衝動 の商品レビュー

3.3

818件のお客様レビュー

  1. 5つ

    76

  2. 4つ

    234

  3. 3つ

    294

  4. 2つ

    118

  5. 1つ

    22

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2023/06/10

読みたくないのに読まざるを得ない、目が手が文章を追い、頁をめくるのをやめられない。 「うへえ」と思いながら、小中学生の頃の生々しい、1秒後には残酷に変わる脆い人間関係(心の奥の底の黒い箱の中に押し込んだ体験、空気感そのもの)が溢れ出してきて否が応でも再体験させられるような描写がリ...

読みたくないのに読まざるを得ない、目が手が文章を追い、頁をめくるのをやめられない。 「うへえ」と思いながら、小中学生の頃の生々しい、1秒後には残酷に変わる脆い人間関係(心の奥の底の黒い箱の中に押し込んだ体験、空気感そのもの)が溢れ出してきて否が応でも再体験させられるような描写がリアル。 あとがきにもあるがまさに「毒を持って毒を制す」  環境が整えば誰でもフジコになりえる、そんな瞬間がたくさんあった。さすがイヤミスの旗手です。

Posted byブクログ

2023/05/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一家惨殺事件の生き残りとなった少女の人生を描いた話。生きていて、腹が立つ相手に通常であれば、怒ったり愚痴をこぼしたりするところを殺してしまうのかなと感じた。ただただイヤミスというか後味が悪いが、つい先が気になってページをめくる手が止まらなかった。結局ある人物の一人勝ち状態で本当に後味悪い。

Posted byブクログ

2023/05/01

「人生は、薔薇色のお菓子のよう」 呟きながら、また一人少女は殺す。これはある女の一生を描いた物語、殺人鬼フジコと呼ばれたある女の衝動の記録。 イヤミスは普段あまり読まないですし、女の嫉妬や怨嗟の話は苦手なのだがこの作品は非常に読みやすかった。ラストの衝撃的な落ちが有名な作品だが...

「人生は、薔薇色のお菓子のよう」 呟きながら、また一人少女は殺す。これはある女の一生を描いた物語、殺人鬼フジコと呼ばれたある女の衝動の記録。 イヤミスは普段あまり読まないですし、女の嫉妬や怨嗟の話は苦手なのだがこの作品は非常に読みやすかった。ラストの衝撃的な落ちが有名な作品だが個人的にはフジコの転落を描いたジェットコースターのような中盤の展開が良かった。

Posted byブクログ

2023/04/22

フジコの衝動の緊迫感は、こちらまで心拍数を上げられる。 「フジコの一生」だけでも強いのに、あとがきがそれを上回る強さ。 フィクションなのにフィクションとは思えないです。

Posted byブクログ

2023/04/16

眉をひそめながら読むシーンが多かった。けど、一気読みしてしまった。主人公フジコの人生を早く見届けたいと思った。ノンフィクションかと勘違いしてしまう内容だった。

Posted byブクログ

2023/04/14

 止まらなかったですね。面白い。ミステリーになっているのがいいですね。 あとがきが衝撃的。 イヤミスの女王ということで初めて読んだのですが良かったです。おっていきたいです。

Posted byブクログ

2023/03/20

最初から最後まで気分悪くなる!誰にも共感できず全員ズレてる。でも面白かった!一気読みした!ゾワゾワした。 そして最後の最後まて目が離せなくて、ラストはやられた。これはエンターテインメントやと思う。映画化したくなるのわかるわ。

Posted byブクログ

2023/03/18

重い…受け止めきれないぐらい重い… そして最後のラストスパートで猛ダッシュしたのが湖の氷の上で、ゴールが見えたと思ったら急に割れて溺れた様な感覚。 なんだこれは…

Posted byブクログ

2023/03/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これはもう、紛うことなきイヤミス。 「伝説のイヤミス」のコピーは伊達でなく、とても面白かったです。 終始どんよりとした雰囲気を漂わせ、間違いなく「幸福な結末」は訪れないだろうことを予感させながら、一気読みせずにはいられない、暗い魅力。 たまらん! 私は基本的に主人公(語り手)に感情移入しながら読むタチなので、藤子の暗い人生にメンタルダメージを受け続けながら読みました。 歪んだ家庭で育った藤子が、いつしか殺人鬼になるのか…と思っていたら、子供時代からやってしまうとは。 誰のことも信用せず、周囲の人々を「得になるかどうか」で判別し、相手に合わせて「仮の自分」を作り、自分を下げて相手を気持ちよくさせることでしか生きていけない藤子が哀しくてならない。 「藤子は絶対に幸せにはなれないんだろうな」と確信しながら読むのに、藤子自身は「幸せになる、今度こそ絶対に」と思い続けるのも哀しい。 次第に母親の生き写しのようになっていく過程もゾッとさせられる。 生まれながらの「負のオーラ」みたいなものに惹かれるように、藤子には不運が続くし、藤子も自ら転がり落ちるように選択を誤り続ける。 男運もとことん悪い。裕也については、ほんと読んでてイライラして「藤子!早くコイツ殺せ!」と思っていたので無事に殺った時はスッキリしたw でも、何の罪もない美波ちゃんは、ほんと…可哀想だった。押入れに閉じ込められて、栄養も、愛情も与えられず、何を思って死んでいったんだろうと思うと…。 以下、特にオチに関わるネタバレなので注意。 叔母が怪しいのはずっとなんだよね。 最初から怪しすぎて、逆に怪しくないと思っちゃうくらい。 これ最初に家族殺したの叔母だろ?と思いながら読んでたけど、あーコサカサンノオカアサン!なるほどねーとミステリー的にも納得。 真の黒幕ぽい叔母がほんと怖すぎる。藤子への洗脳(と言っても良いよね)がもう、呪いのレベル。 「お母さんみたいになるわよ」「お母さんにそっくりよ」の呪いがね、効果てきめんよ。 そして全然描写されなかった叔母夫妻の息子がとても謎。と思っていたら、こちらは、なんとこれの続編に出てるのね? セットで購入したので、そちらも読むのが楽しみです。 そして、『「母・藤子の人生を描いた物語」を書いた姉・早季子の死の真相に辿り着いた(と思われる)妹の美也子がはしがき・あとがきを書いている』という額縁構造を締めくくるのは、その美也子の死を知らせるものである、という作り。 うーん、美しい! ミステリーとして、物語としては綺麗に締めくくられているが、めちゃくちゃ後味悪くて、というかずっと気持ち悪い空気を吸わされ続けて最後も後味悪いって感じなのが最高に好き! イヤミス、後味悪い話好きにはぜひオススメしたい1冊でした。

Posted byブクログ

2023/03/12

表現がリアルすぎて気分悪くなるくらいハマった。 最初と最後の繋がりがいい。さも本当の事件かのように作成する真梨さん最高すぎ

Posted byブクログ