殺人鬼フジコの衝動 の商品レビュー
ある2世代に渡って綴られるある殺人鬼の生涯とその真相の物語。 ひたすらにグロテスクだった。物理的・心理的ともに描写がエグくてキツい。その割には真相といえる核心についてのストーリーはありきたりな感じ。
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一般的に言えば、「胸糞悪い」という言葉が合っているであろうこの作品、顔を顰めてしまうくらい苦しかった。誰かに対して不幸だなんて思いたくないけど、思わざるを得なかった。だけど自分の理想の幸せを探し続ける主人公は憎めなくて、、。殺人なんてあり得ない話だけど、もし自分が今とは違う生活を...
一般的に言えば、「胸糞悪い」という言葉が合っているであろうこの作品、顔を顰めてしまうくらい苦しかった。誰かに対して不幸だなんて思いたくないけど、思わざるを得なかった。だけど自分の理想の幸せを探し続ける主人公は憎めなくて、、。殺人なんてあり得ない話だけど、もし自分が今とは違う生活を送っていて、死にたいくらい辛かったら、?だけど、生きたいと願ったなら、?私はどうするんだろう。誰かを不幸にしてでも幸せを掴みたいと思ってしまうかもしれない、それで幸せになれるなんて思えないけど、綺麗事は言えない気がする。想像や妄想だけじゃこの答えは出なくて、結局自分が経験した事とか感情が自分を作るんだな、と思った。
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ページを捲る手が止められず、1日で読了してしまった。 こんなにのめり込んで読んでしまう作品は久々。 メインで描かれる「フジコ」の章は最初に語り手であった女の子のその後の人生の話だとばかり思い、 その母親だとは思わず、このミスリードの仕掛けもすごいと思った。 似たくない、同じじゃない!と思うばかり、その似たくない母親像が頭にこびりつき、知らず知らずのうちに同じ道を辿ってしまうフジコ。 結果として娘のサキコも不幸な最後になってしまい、どうにかこの負の連鎖を断ち切れないのかとフィクションだと思っても願わずにはいられなかった。 また忘れた頃に読みたい、と思うほどよかった。
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ラストシーンで、あれれ最初に戻った??? って脳がバグった感覚になったけど、 「あとがき」を読んで、フジコも操られていた方なのかなと思った。
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イヤミス中のイヤミス。 グロテスクな表現とかなければすごい好きなジャンルなんだけどなー。 読むのに体力消耗する
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手放す前に再読。母親を反面教師にしようと必死に抵抗するも蛙の子は蛙という言葉通り、否それ以上のモンスターに変貌してしまったフジコの末路。あまりにもイヤミスありき、不幸へのゴールに向けてレールが敷設されている感が強く嘘臭さが拭えない。そういうフィクションとして楽しむにしても嫌にな...
手放す前に再読。母親を反面教師にしようと必死に抵抗するも蛙の子は蛙という言葉通り、否それ以上のモンスターに変貌してしまったフジコの末路。あまりにもイヤミスありき、不幸へのゴールに向けてレールが敷設されている感が強く嘘臭さが拭えない。そういうフィクションとして楽しむにしても嫌になる描写ばかりだし、衝撃のラストにしてもこじつけ感が。個人的には合わない。
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終始陰鬱な気持ちにさせられる(褒め言葉として書いています)作品でした。こちらまで負の連鎖が憑ってきそうで途中で放り出したくなりますが、本を閉じることができません。あとがきも気を抜いてはいけません。最後の最後まで翻弄されます。 真梨幸子さんを知ったのは、長江俊和さんの作品『掲載禁止...
終始陰鬱な気持ちにさせられる(褒め言葉として書いています)作品でした。こちらまで負の連鎖が憑ってきそうで途中で放り出したくなりますが、本を閉じることができません。あとがきも気を抜いてはいけません。最後の最後まで翻弄されます。 真梨幸子さんを知ったのは、長江俊和さんの作品『掲載禁止 撮影現場』の解説を執筆されているからです。長江俊和さんと似たテイストの作品を世に送り出している方らしいと感じて興味を持ち本書を手に取りました。 期待通り、嫌な気持ちを植え付けれ、負の心理描写満載の作品でした。次に読む作品も「フジコ」がタイトルに含まれている『インタビュー・イン・セル殺人鬼フジコの真実』を読むつもりです。その後、デビュー作品『孤虫症』に挑戦してみたいと思っています。
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正直、最後あんまりよくわからなかった… が、こいつらが犯人だったんかーいというオチなんだとざっくり理解。 けっこうグロい描写も多くてうへぇとなりつつ、一方で殺されていく人たちがなにかしら嫌な部分があるので、フジコがざくざく殺していくのがちょっと爽快だったり。 本の中では描かれてなかったかど、茂子とコタニさん母にはいつかどこかでしっぺ返しがくるのかなぁ。 はしがき、あとがきの構造はちょっと珍しくておもしろかった。
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殺人鬼フジコの衝動 真梨幸子 ∞----------------------∞ 今、我が妹イチオシの作家さん。 懐かしいフランスギャルの「Poupée de cire, poupée de son」がずっとクルクル回ってる。 こんなに人が無惨に殺されてるのにびっくりするくらい淡々としてて全然怖くない印象。 『死体を切り刻んで、肉を骨から削いでミンチにして』というのを、自分の脳内で如何にリアルに再現できるかによるのかもしれないけど、読んでるうちにその脳内は主人公に寄っていってしまうので、向こうが淡々としていればこちらも同様に感じるのかも。どれが夢か現実か色んな思いで鬱蒼としてるときはやっぱりこちらもモヤモヤがたまらなかった。 そして叔母さんがかなり鬱陶しい。忘れろと言ってる割にしょっちゅう自分から母親の話をしだす。きっと分かっててやってた。 フジコという人の人格を作ったのは母であり叔母でもあったと思う。 あとがきすら小説の1部のようで、終始徹底してノンフィクションであるかのように書かれてるのも面白い。 2023/10/09 読了
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虐待する人は子供時代に自身も虐待を受けている場合が多いというけど、藤子も母のようになりたくないとは思いつつもやはり同じことを繰り返してしまう。人殺しなんて全く理解できないけど、 最初の殺人に至るまでの藤子の叔母や叔父との生活や友達や学校での立ち位置や関係に悩む気持ちを知ると、自然...
虐待する人は子供時代に自身も虐待を受けている場合が多いというけど、藤子も母のようになりたくないとは思いつつもやはり同じことを繰り返してしまう。人殺しなんて全く理解できないけど、 最初の殺人に至るまでの藤子の叔母や叔父との生活や友達や学校での立ち位置や関係に悩む気持ちを知ると、自然と何故か惹き込まれて共感までしてしまう、、、。親からの愛を知らないから裕也への捻じ曲がった愛に依存してしまう所とか、痛々しいけど、読んでて辛くなってしまった。 次は誰が殺されるんだろう、この人どうされるんだろう、と気になって一気に読みした。
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