殺人鬼フジコの衝動 の商品レビュー
ネットで誰かが「おなかいっぱい」って書いてたけどまさにそんな感じ。 主人公が多重人格的な面があって、感情的になると記憶飛んじゃって、「なんで私ばっかり」っていう性格で、でもその性格は家族だったり育った環境が劣悪すぎたのが原因で、主人公は間違った理想を追い求めすぎて結果自滅…みたい...
ネットで誰かが「おなかいっぱい」って書いてたけどまさにそんな感じ。 主人公が多重人格的な面があって、感情的になると記憶飛んじゃって、「なんで私ばっかり」っていう性格で、でもその性格は家族だったり育った環境が劣悪すぎたのが原因で、主人公は間違った理想を追い求めすぎて結果自滅…みたいな話が、最近私が読む小説の中では多い気がして、少し既視感もあった。表現がグロテスクで汚い描写もあるからそこもちょっとしんどい。普通に「世の中こんなに悪くないよ」って思っちゃう(もちろん小説だからってのはわかった上で)。 続編があるのを知らなくて、あんま理解できずにネタバレ記事とか読んでたら、続編の方でめちゃめちゃ物語繋がっていくみたいでそこわかっちゃったから続編は読まないかなって感じ。 すごく複雑に作り込まれてることはわかったけど、なんていうんだろ…単純に私の好みではないのかもしれん。 あとから、この人のセリフにはこんな意味が…!的なのも感じたけど、そこも私が求めてる鳥肌モノの驚きという感じではなかったからかなあ。 「ラスト1行で驚愕…!」みたいなの最近よくあるけど、これは正直驚きのラスト!って感じではなくて、読んでるうちに段々掴めてくる感じかなあとは思う。多分ミステリー小説読みなれてたら肌感?でわかる。
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そんな思いつきで何人も人を殺せるものか?というのは最初に感じましたが、フジコの生い立ちや環境の描写や子ども同士の残虐さなどは生々しくて引き込まていきます。 その後も突っ込むところは出てくるのですが、フジコの“衝動”見たさに(ちょっと気持ちよくなる気もするかも)読めました。 オチ...
そんな思いつきで何人も人を殺せるものか?というのは最初に感じましたが、フジコの生い立ちや環境の描写や子ども同士の残虐さなどは生々しくて引き込まていきます。 その後も突っ込むところは出てくるのですが、フジコの“衝動”見たさに(ちょっと気持ちよくなる気もするかも)読めました。 オチは言うほどの衝撃には感じなかった。
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面白いし、結末知ってから読み直すときっとまた違った見方が出来て楽しめると思う。色々考察したい気持ちもある!しかし、過激な描写が多いのでたぶんもう二度と読めない…
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「最後の一行〜」の言葉に惹かれて読み進めたが、期待値が高かっただけに内容にガッカリ。 フジコの歪んだ一生の話は心を削られながらも面白かったが、所々フジコの精神が参ってるのかと思わせる描写があり、それにより読んでる箇所が本当の話なのか、妄想なのかわからなくなる。 最後もまで読んでも、ん?だから?ん?ってオチで、まぁそうか…とはなるが、特に驚きもなく終わった感じだった。 この本の説明が期待値を上げさせてる気がする。
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読んでる間ずっと不快感。モヤモヤ、イライラする。でも読み進めてしまう。読み易いけど読みにくい。読むと体力使う。でも好き。
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イライラ、モヤモヤがずっと襲ってくる…! ダメージ喰らうから一気に読めなくて、読み終わるまでに長くかかっちゃったけど、でもこの作者の本また読みたい! こんなに生きるの辛かったら私どうしよう…私も人殺しちゃうかもしれない… フジコが幸せになれる世界があればよかったのにと願わざるを得...
イライラ、モヤモヤがずっと襲ってくる…! ダメージ喰らうから一気に読めなくて、読み終わるまでに長くかかっちゃったけど、でもこの作者の本また読みたい! こんなに生きるの辛かったら私どうしよう…私も人殺しちゃうかもしれない… フジコが幸せになれる世界があればよかったのにと願わざるを得ないです。
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一種のありがちな殺人の話なのですが、不気味なストーリーと淡々とした描写が怖いです。それが終盤にさしかかるとフジコの衝動そのものになってきます。 ストーリーにはトリックがあるようで最後まで読み切ったあとのあとがきで漠然としていたものがハッキリ見えました。なるほどと思う反面、謎も見え...
一種のありがちな殺人の話なのですが、不気味なストーリーと淡々とした描写が怖いです。それが終盤にさしかかるとフジコの衝動そのものになってきます。 ストーリーにはトリックがあるようで最後まで読み切ったあとのあとがきで漠然としていたものがハッキリ見えました。なるほどと思う反面、謎も見えてきました。 しかし、私は未だノンフィクションに思えてならないです。ノンフィクションと思うこと自体、私はまんまと騙されているようです。 カルマ=宿命の、あるあるだなと思いましたが、フジコの気持ちは、よく理解でき、人間の隠れた闇と欲望、ある意味、人の一生が、一番恐ろしい!と思わずにはいられない内容が怖い!
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母親みたいになるものかと幸せになろうともがく、フジコがどんどん母親のようになっていく様がある意味恐怖だった。随所で登場する叔母によって、思い起こされる母親の記憶。最後に明かされる話からして、これも叔母の策略だったんだろうな。「私はあなたのために言ってるのよ」系がやはり一番悪どい。 書き方としてドキュメンタリー風に書かれており、新鮮でおもしろかった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
「何これ…読まなきゃ良かった。」と何度も思いながら、結局読了。ものすごくイヤな気持ちにさせられたけど、あとがきまで読んで「あれ?面白かったかも…。」に変わりました。こういうひっくり返し方は好きです。メインはあとがきで、ながーい前フリだったなぁ…という感じがしました。
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