コミュニティデザイン の商品レビュー

山崎亮【著】

2021/04/08

10年前の山崎亮氏の著書を拝読。
現在では新しい建築家のあり方としてなくなではならない存在として確立されているように感じる。
今でも非常に参考になるし、むしろアフターコロナにおいてコミュニティデザインが求められる機会は増えるのではないだろうか。

2020/09/01

最初は、SNSを活用したマーケティングの一環として、
SNS上のコミュニティ構築を思って、コミュニティデザインに興味を持ったが、
よくよく考えると、リアルで所属しているクラブの活性化を考えるうえで、
コミュニティの作り方を知るのもよいと思って購入。

エピソードごとのストーリー仕立ての書き方で、苦手な書き方だったが、
知らない領域なので、エピソードごとに興味をもって、楽しく読めた。
過程は、とても成功しているように見える、
10年後の時点でどのように維持されているのかが興味がある。

ハード（箱モノ）だけを作っても、コミュニティーはできない。
ソフトを開拓することが大事
公園管理者ー利用者という関係性ではなく、
公園管理者ーキャストーゲスト　という形、
アンバサダー的な立ち位置。利用客の中に、雰囲気を作り出す、コアな存在が必要。

利用者の要望を集めること
地域の課題を収集すること
それを解決することがデザイン

実際に使う人たちと一緒にデザインすること
作るということ自体を遊びにする
非営利活動を楽しむこと

贈与、ソーシャルキャピタル、最後は人と人のつながりに、幸せがある。

ランドスケープデザイン、そこで生活する人たちの行為の積み重ねによって、
風景が出来上がる。

園芸療法
植物そのものによる癒しは2割
作業を通じた癒し3割
他者とのコミュニケーションが5割
だからこそ、コミュニティマネジメントの課題。

まちづくり、街の再生、
住んでいる人には、自分の街の魅力をきちんと理解することはできない。
でも、そこに住む人たちが作り出すストーリが大事。
自立していくことが大事。そのためにもゆっくりと作っていくことが大事。
そもそも、その活動自体が、コミュニティ自体を活性化しているのでもあるから。

街づくりについては、本当にこれでうまくいくのかは、
いまいち楽観的すぎるように思う。
ただ、結局コミュニティがあるからこそ、生活である。

ダム、マンション建設など、軋轢を生んでいる状態から、
コミュニティを作っていけるというのは素晴らしい。
結局一緒に暮らすという性格上、
みな、その土地にコミットしているのであって、
共創していくという意識を持つ人も少なからずいる
自分が住む場所は、良い場所であってほしいものだ。

1人でできること10人でできることはやればいい
100-1000人となれば、行政を巻き込む必要がある。
行政を巻き込む力

2020/08/23

地域のコミュニティを作る類の書籍は初めて読んだので、勉強になった。ダム建設団体vs立ち退き住民や高層マンションデベロッパーvs周辺住民の話は特に面白かった

2020/08/20

2020/8/20

コミュニティデザインが大事なんだな

分かってはいるけど、、、

個人的にはいえしまのプロジェクトで、ひとりの学生の卒業制作がきっかけで色んな人を巻き込んで壮大なプロジェクトになってるのが面白かった

2020/06/11

・
この方の笑顔が好きで、ファンになりました。
・
(内容紹介/出版社サイトより)
“当初は公園など公共空間のデザインに関わっていた著者が、新しくモノを作るよりも「使われ方」を考えることの大切さに気づき、使う人達のつながり＝コミュニティのデザインを切り拓き始めた。公園で、デパートで、離島地域で、全国を駆け巡り社会の課題を解決する、しくみづくりの達人が、その仕事の全貌を初めて書き下ろす。”
・
また、いつもデザインの力を大切にされているところが好きです。
コミュニティが持つ課題解決も、そこにデザインがあり、洗練されています。

そして、その手があったか！という発想力と、福祉のことを大切する着眼点も、尊敬しています。

2020/05/27

・セット：デザイン＋運用
・未来を考える
・中立な立場としての学生
・勢いが大事（←多様を巻き込む）
・日本の課題6分野
（防災／子育て／交通事故／食／医療・介護／外国人・移民）
・課題解決2法（直接デザイン／コミュニティデザイン）

2020/05/17

コミュティデザインとは、社会課題を解決するためにコミュニティの力を高めていくデザインのこと。
そして、人と人をつなぐ仕組みをつくり、地域や社会をよりよいものに変えていくのが、コミュニティデザイナーという仕事。
コミュニティをデザインする仕事を打ち立ててきた著者の原点となる本。

中立的に動くことのできる学生を活用して、地域に住む人の話を聞くことから始まり、地域に潜む課題を地域自らの人が解決するためのコミュニティデザインの数々のプロジェクトが書かれている。

2019/11/10

(01)
本書に記録された事例から10年が経ち，日本の社会の様相もさらに変わりつつあるように思える．
変わりつつある時代には，良質な記録が生まれる．おそらく日本の民俗学や帝国的で参与的なフィールドワークも，そのような変化への意識と無意識により発生している．
本書が切り取った時代の様相の断面も，また貴重でもある．デザインサーベイでもあるこの具体的な調査は，調査対象に大きな影響を及ぼすコンタクトでもある．学生やスタッフが，既存既製のコミュニティに介入し，働きかけていく様は，うさん臭さやはた迷惑さも伴いつつ，風通しのよい交流(*02)を生んでもいる．逆に，公園や店舗のような空間に人間とコミュニティを関係づけていく方法は，学生やスタッフなどの運営側だけでなく，従来では運営される側にあった市民を運営側に巻き込む戦法でもあるように感じた．

(02)
デザインという観点からは，本書に挿入された図表の質にも目を通しておく必要がある．一方で，記録写真に見える人たちの立ち位置も求めておきたい問題でもある．
人物が着座し，座学の恰好が収められた写真もいくつかあるものの，多くの写真では，人が立ち，動いている．ポーズがあり，笑顔があり，語りかけがあり，指先までのアクションがある．こうした活動的な写真をセレクトしているといえばそれまでだが，その選択の背景にあるものを読み取ることができる．
記録者と記録対象との距離，その場をつくるまでの過程，動きを引き出す話力やジェスチャ，記録や撮影が日常的になるまでの地道さなどが読者のもとまで伝わってきている．

2019/12/07

私自身も過去に行政職員として、公務に携わっていた経験があり、中身は非常に共感できる部分が多く、とても面白かった。Ｉターンとして意気込んで人口約4000人の町にに住み、働いていたが何一つ私がやりたかった町おこしは実現せず、のこのこ大阪に帰ってきた経験がある。
なんでもっと声を大にして挑戦したいことを提案しなかったんだろう。所詮しがらみだらけの町だから出来るわけない、と決めつけて諦めたんだろう。この本を読んで過去を悔やむ思いでいっぱいになった。知識を身につける事がどれだけ大切な事かを感じることのできた本だったと思う

2019/03/04

こうやってみんなで問題解決して行きたい！話し合いや、取り組み方の手法って学んで起きたい。
公務員必読じゃないでしょうか。