ナニワ・モンスター の商品レビュー

海堂尊【著】

2012/02/29

新型インフルの話からはじまり、いつの間にかいつものAIに。
今回は彦根無双。結構前作から間が開いてるせいか、結構面白かったよ。

2012/02/29

桜宮年代史の中では現代に位置付られる。　医療現場が僅かしか出てこない、霞が関物。　会話中心で話が進む。　今回は医療行政の枠を超えて、橋下大阪府知事を絡めて、国の在り方までを語らせる。　インフルエンザパニックは、いかにも日本人が陥りそうな話だし、霞が関ルーレットなど、なるほどと腑に落ちてしまう。　自らを縛ることのない司法権力の暴走に対して医療がその歯止めになるということで、検察の医療のぶつかりを示唆。　Aiで実際に様々な目に遭っているのだろうと納得してしまう作品。
ただ、そもそも鎌形がなぜ辞令を受けたか、その理由が不明。　日本のドブ浚いをする、それだけで行くか？　まあ、そこから話が始まるのだから、文句を言っても仕方ないが。　いろいろ詰め込まれて面白い内容だった。

2012/02/25

一気に流し読みしてしまった。

　ずいぶん前に図書館予約していた。話題の本は一応予約するから。

　でも、実物はイマイチかなぁ。架空の日本を舞台に・・・・。私の好みではなかったということかな。再読したらいいかもしれない。読んだのが心臓手術前後だからかもしれない。乗り切れなかった。

2012/02/24

前半の盛り上がり具合はシリーズ中最高だと思いました．
後半はいつも通りで，良く言えば期待を裏切らない展開でした．
シリーズ間の登場人物の繋がり，立場や各地でどんな事件が起きたかをいまいち覚えていないので楽しみが半減している気がしてます，まとめて一気読みが正解なシリーズなのかなと改めて思いました．

2012/02/23

『キャメル』でしたぁ。
新型インフルエンザ・・・
媒体というの？変異の場・・・。

テンポがあって、前半面白かったです。
浪速府封鎖・・・。
って！
『弱毒性』がキーワードでした・・・。
　～現実の鳥インフル時ってどうだったんだっけ？
　　って！～

後半は政治のお話になっていきまして。
道州制から
浪速府独立
【機上八策】もでてきた・・・。
第二厚労省に医療庁
って、現実に・・・もの申したいのか。
だ、よねのお話し。

ふむ。
やっぱし Ai でてきて。
ナニワ話しでこれ続編ありありだ、よね。

白鳥も
桜宮も極北も
ほとんど名前だけだけど、登場。

ひとつだけ
女性町長真中さんの【舎人町】
モデルの町って実在するのかしらね～。

2012/02/21

新型インフルエンザ「キャメル」上陸のばか騒ぎ、弁護士出身の浪速府知事の構想などフィクションなのだけどフィクションとは思えないほど現実世界に近い話で皮肉っているところが面白かった。県ごとのGDPをEU諸国に例え、日本を三分割する話は壮大でこれもありかなと思えて爽快だった。それにしてもぶれないのはAIの話。司法と医療のどちらが手に入れるかで大きく変わるということは他の作品にも何度もでてきてこれからどうなるのか気になってしまう。だから海堂さんの本はまた読みたくなってしまうのだろう。

2012/02/16

導入部から前半は面白かったんだが・・・。後半はいつものＡＩ一辺倒になってしまい、物語が急速に萎んでしまった。何かを訴えたいなら小説以外の場所ですべきでは？昔はバランスが取れていたのに。キャメルを使った経済閉鎖、浪速国独立とネタは面白かったのに残念！　・・・P.S.ちょっと関西弁ひどくない？自分のこと「うちら」って言わないよ～！

2012/02/15

前半は面白かった。モデルとなったケース、人物などまだ記憶に新しく、知事なんて今でも時の人だし（笑）医療行政への提言、高級官僚批判など医師として経験に基づくものであろう。ただ、相変わらずのバチスタリンク作品であり、後半は他作品での顔なじみが次々に登場する。お初で重要人物は、別の作品に顔出ししてくるんだろうな・・後半の独立構想は飛躍しすぎ。医療重視の姿勢は説得力に欠ける。海堂ワールドを広げようと無理したんじゃないかなぁ。

2012/02/12

おぉ彦根センセイおひさしぶり。

海堂さんのエンターテイメント好き。

あぁそれにしても。
海堂さん、とうとう政治に乗り出しちゃった。暴走する海堂さんの妄想、あ、いえ主人公の彦根センセイの暴走・・・。ま、暴走とわかっていればオモシロイのですよ。

2012/02/15

新型のインフルエンザが発見され、日本への侵入を防ぐべく空港での水際作戦が開始されるが、浪速府内で渡航暦のない患者が発見される。
といった始まりで、そこに絡む陰謀や駆け引きなど実際に起こりそうなエピソードが展開してゆく。
と、ここまではなかなか面白かったのですが、最後のほうはだんだん医療のあり方の主張になっていってしまった。しかも風呂敷を大きく広げすぎちゃった感も。
最近、こんな作品が多いかな。
特に主張に異論があるわけでもないのですが、登場人物に言わせてる感が強いので、小説としての楽しみは半減してしまいますね。