サウスポイント の商品レビュー
家族のかたちはそれぞれ。 理想や憧れを持ちすぎてしまうと 自分が苦しくなってしまうものだと思った! その面、珠彦の生き方はとても賢くまたどこか 切なさも感じる。 どのキャラクターも魅力的で素敵だったなあ
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再会の物語。 ハワイ島行きたい。 「でも、今を創ることが未来を創るのだ。そうなったらそのときの自分にたっぷり悲しんでもらえばいい。」
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特に中盤以降感じていた、半音上にずれてるみたいな地に足つかないふわふわした感じ。 非現実的な人物やストーリーに、突然ブッ込まれる現実。 誇張はあるけど、意外にそんな矛盾が現実かも。 その違和感が 天国ってこんな感じなのかなぁ、ハワイが近いんじゃないか の一文で救われた。 ...
特に中盤以降感じていた、半音上にずれてるみたいな地に足つかないふわふわした感じ。 非現実的な人物やストーリーに、突然ブッ込まれる現実。 誇張はあるけど、意外にそんな矛盾が現実かも。 その違和感が 天国ってこんな感じなのかなぁ、ハワイが近いんじゃないか の一文で救われた。 この違和感も意図して描いたものかな、とか冷静に思ってしまった。 2020.6.5
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あらすじだけ読んだら何てことないんだよね~。小学生のころの初恋の相手に大きくなって再会したというはなし。 だけど、よしもとばななの文章はどうしてこんなに心に染み渡るんだろう。 平易で、優しい言葉で紡がれる、まさに紡ぐという言葉がピッタリの文章が、いつどんな気持ちで読んでも、その時の自分にちょうどいいかたちで寄り添ってくれる。 何か所かで涙し、何度も立ち止まり言葉を反芻しました。 やっぱり、ばななさん好きだわ~。 この作品全体に流れるウクレレの響き、ハワイの光と風に癒されました←聴いたことも行ったこともないけど。 ウクレレ弾いてみたくなったけど、ハワイの自然と溶け合う音と書かれていたから、日本で弾いてもダメダナ・・・
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あの本の続編だったとは知らず、読んでいる途中で気づく。 よかった。そして、あの本をもう一度読み直してから、もう一回読みたい。
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ハワイ島もう一度訪れたい。 ばななさんの小説はわたしを癒す。 今回も心が静かに着地していく。 でも、 まだ、足りない、もっと読んでいたい。 p231 でも今は古くから見ていた夢の中でまどろんでいよう、そう思った。やがてその夢の力が私を支える日がくるだろう。そんなふうにこの島は、あの世とこの世がとても美しい結び目でつながっている不思議な場所なのだから。 私はあの日、サウスポイントではっきりとそれを見た。 p229 大丈夫、大人がふたりでいるだけなんだから。これから起こることは、全部自分のせいなんだから。もはや親のつごうではないんだから。 こんな、やわらかくも強い言葉が紡ぎ出される物語が私は好き。 たおやかさ。 退廃的な、うら寂しさを感じたヒロのまち。 日が傾いてて、日陰になった野っぱら公園にも人は少なかった。田舎の貧しさみたいなものもあったな。一度だけ行ったことがある。 ここは、その時の私には、必要ではない場所だった。 今の私が訪れたら どんなふうに感じるのだろう。 もう、海外はいいや、って思っていたけど ハワイに確かめに行きたいな。
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『本は読めないものだから心配するな』(管啓次郎)で紹介されていたからだけれど、やはり今年はハワイ島に行くとおもう。 吉本ばななだなぁと思った、久しぶり。恋愛と死がすぐそこにある感じがする。 あの頃の二人はもうどこにもいない、と歌ったのはユーミンだったかね、だからもういっしょに生き...
『本は読めないものだから心配するな』(管啓次郎)で紹介されていたからだけれど、やはり今年はハワイ島に行くとおもう。 吉本ばななだなぁと思った、久しぶり。恋愛と死がすぐそこにある感じがする。 あの頃の二人はもうどこにもいない、と歌ったのはユーミンだったかね、だからもういっしょに生きて行くことはできない、のではない、ここでは。 つぐみ、とか、キッチンとか、好きだったはずなのに本棚にない。 管さんも書いていたが、吉本ばななは立て続けに何冊も読めない、と。確かに。なんだろう何かが濃過ぎるのだ。
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奔放な人々の家庭に育った二人の男女の初恋と再会を描いた内容.互いを忘れずにいた珠彦とテトラであるが,記憶のとどめ方・保ち方にはやはり男女の差が出てくるということなのだろうか.珠彦とテトラの再会がややこしいので,サウスポイントという地点そのものに象徴性があるようにはあまり読めなかっ...
奔放な人々の家庭に育った二人の男女の初恋と再会を描いた内容.互いを忘れずにいた珠彦とテトラであるが,記憶のとどめ方・保ち方にはやはり男女の差が出てくるということなのだろうか.珠彦とテトラの再会がややこしいので,サウスポイントという地点そのものに象徴性があるようにはあまり読めなかった.まあ,初恋が実ってよかったですね,という感じ.
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テトラちゃんと、珠彦君の不思議な運命と恋愛。 吉本ばななの独特のリズムでお話が書かれて行く。 ハワイのイメージとぴったりだと思った。 2017/01/08読了。
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吉本ばななは、人間の細かい心情だけでなく、自然の繊細な美しさを描くのにも非常に長けていると実感した作品。まだ訪れたことのないハワイに行きたくて仕方なくなった。 現実はそんなうまくいかないよ、と突っ込みたくなるぐらいファンタジーな物語であるが、距離は遠く隔たっていて連絡もしていなくても、強い「念」には人と人をつなぐエネルギーがあるというくだりには、若干の勇気をもらった。 また、同じ状況であっても、不安を感じるテトラと、愛をまっすぐ信じる珠彦、という対比も、愛のよろこびと不安に対する男女の捉え方の違いを表している。 繰り返しになるが、確かに夢物語ではある。だが、いずれ思いを馳せる人と行きたい場所が増えたという意味で、未来に一抹の光をあたえてくれる作品だった。
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