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喋々喃々 の商品レビュー

3.7

276件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2023/01/28

帯には大人の恋の物語と書いてあるけれど、読んでみてとても閉鎖的な二人だけの世界に生きる人達の物語だと感じた。 小川糸さんは食にまつわるお話を多く書かれているのは存じ上げていて今回がはじめて読んだ作品だったけれど、食を愉しみ慈しむ姿勢が文章からとても伝わってきた。

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2023/01/24

久しぶりの読書。 読む時は邪魔されずに一気に読みたいんだよな。 小川糸さんの作品は、ツバキ文具店もそうだったけど、日本の古い文化を使ってくれていて、すごく勉強になるし、ほんわかする。季節の移ろいとそれに伴った行事や縁起物の小物たち。些細なことだけど、昔の人たちはそれを季節の変わり...

久しぶりの読書。 読む時は邪魔されずに一気に読みたいんだよな。 小川糸さんの作品は、ツバキ文具店もそうだったけど、日本の古い文化を使ってくれていて、すごく勉強になるし、ほんわかする。季節の移ろいとそれに伴った行事や縁起物の小物たち。些細なことだけど、昔の人たちはそれを季節の変わり目とともに楽しんでたんだろうな。一つ一つに意味があって、私も日々の生活で昔の人たちが大切にしてた文化を取り入れたいなって思った。最近は色々めんどくさがってしまうけど。 内容は大人のちょっと切ない恋物語だけど、私は文化の面と主人公の住んでる街が谷中なのも惹かれたポイント。昔祖父が住んでた千駄木付近は、よくお散歩にも連れて行ってもらってて、日暮里とか根津、上野近辺の描写はあー!ここわかる!あーそんなのもあったのか。また行ってみたいな。と思わせた。懐かしいから、うちの家族にも読んでもらいたいなぁ。あの谷中の独特な街の人たちや、街の様子が目に浮かぶから。 #読了記録 #小川糸 #喋々喃々

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2022/12/09

文庫にて再読。 大人になると、いろんな「さよなら」のかたちがあることを知る。たった一言に、祈りを託す。 またね、だったり、二度と会わない、だったり。愛し合ったはずのひとが、知人に戻ったり。 知らなかった頃には、戻れないのにね。 行き止まりの恋、気持ちが離れてゆく瞬間、半身をもが...

文庫にて再読。 大人になると、いろんな「さよなら」のかたちがあることを知る。たった一言に、祈りを託す。 またね、だったり、二度と会わない、だったり。愛し合ったはずのひとが、知人に戻ったり。 知らなかった頃には、戻れないのにね。 行き止まりの恋、気持ちが離れてゆく瞬間、半身をもがれるような痛み、それでもあすも生きていかねばならないこと。 いろんなことを考えて、嵐のようにぐちゃぐちゃの感情が渦巻いて、そんなこと全然したくないのに、でもそうしなくちゃって、手を振り払おうとする気持ちが痛いほどわかって、声を上げて泣いた。 10年前にはわからなかったこと。 それを知ることができたわたしの人生を愛してあげたい。 10年前、ハードカバーを読んだ時には、不遜にも二度目のイッセイさんとのデートの必要性に疑義を呈していたけれど、今回はその場面のじんわりとした温もりにも触れられ、読書というのはほんとに素敵な行為だ。人生を通じて気づきを与えてくれる。

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2022/11/19

谷中でアンティーク着物店を営む栞を巡る四季折々の移ろいと感情の動き。 ていねいに暮らすこと、日々の己れの感情の動きを受け止めること、 周囲の人をいつくしむこと。自分の気持ちに素直であること。 栞のゆるやかな日々は春一郎さんとであったことで大きな変化を迎える。 いつくるかわからな...

谷中でアンティーク着物店を営む栞を巡る四季折々の移ろいと感情の動き。 ていねいに暮らすこと、日々の己れの感情の動きを受け止めること、 周囲の人をいつくしむこと。自分の気持ちに素直であること。 栞のゆるやかな日々は春一郎さんとであったことで大きな変化を迎える。 いつくるかわからない春一郎さんからの連絡を待ち、不在が少しずつ 栞の中いっぱいに侵食していく。 春一郎さんとの道ならぬ恋愛よりも、まどかさんやいっせいさん、 魅力的なご近所さんとの日々がもう少し読みたかった。

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2022/11/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

移り行く季節、木々や花、着物、下町の情景、そして美味しいお酒と食べもの。 どれも丁寧に淡々と描かれていた。小川糸さんの、そういった周りに存在するものに対する愛情が感じられて、日々をこんな風に過ごせたらと思える一冊でした。 それだけに、この恋が純粋なものであったら、と思わずにはいられません。でもそうでないからこそ、毎日を一生懸命生きている。人との出会いや誰かを好きになることの大切さをより強く感じられるのかもしれません。

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2022/10/23

タイトルの喋喋喃喃って、一体どういう意味だろう?って調べるところから始まって、読み進めていくうちに、納得。 行ったこともない場所だけど、書かれている風景や人々を想像しながら、まるで自分がその町にいる様な感覚になります。 移ろいゆく季節の情景がとても綺麗でした。 季節ごとのきも...

タイトルの喋喋喃喃って、一体どういう意味だろう?って調べるところから始まって、読み進めていくうちに、納得。 行ったこともない場所だけど、書かれている風景や人々を想像しながら、まるで自分がその町にいる様な感覚になります。 移ろいゆく季節の情景がとても綺麗でした。 季節ごとのきものの種類、小説の中に出てくる食べ物や、植物や天気、暮らし、その町特有の行事や場所などが季節ごとに、とても丁寧に魅力的に綴られています。 主人公の恋愛もこの2人どうなるんだろうってドキドキしながら、ときめきながら一気に読みました。

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2022/10/22

着付けを習ったことがあるのと、『日日是好日』を読んだことがあるので、出てくることごとに親近感。お話自体は、どうだろう。。愛する気持ちはなかなか止められないけど、不倫はやっぱりいただけないかと。

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2022/10/04

東京の下町の風景が物語をより粋な感じにさせていて、純愛っぽい不倫。 登場人物それぞれのストーリーも作品になりそうなくらい興味深い。

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2022/07/09

静かで丁寧な語りなのだが、栞と春一郎さんの関係性に最後まで共感することができず、もやもやとした読後感。

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2022/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小川糸さんのエッセイをよく読んでいます。文庫サイズでこんなに厚い本を読むのはひさしぶり。 季節の流れと、町の描写が細やかで、しっとりはんなり気分で読みました。 作中に出てくるお店が実際にあるので、聖地巡礼も叶います。もう少し歳を重ねたら、湯島や日暮里界隈をしっぽり歩きたいなぁ。 仕事に打ち込む姿、家族との距離の取り方、ご近所さんが気にかけてくれる様子、どれをとっても主人公の人の良さが伝わります。春一郎さんが「栞」と呼ぶ度に、こちらも愛おしい気持ちになります。 2人の関係は世間では良しとされないものですが、こんなにも微笑ましいなんて。蝶々喃々とはとても良いタイトルです。 イッセイさんとの粋なデートも素敵です。最後にイメルダ夫人から押し付けられた靴を処分するところは思わず笑っちゃいました。 栞ちゃん、幸せになってね。 ちなみにこの作品のことは、おもたせしました。という漫画で知りました。

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