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喋々喃々 の商品レビュー

3.7

276件のお客様レビュー

  1. 5つ

    67

  2. 4つ

    86

  3. 3つ

    66

  4. 2つ

    21

  5. 1つ

    7

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2023/06/22

小川糸さんの作品は登場人物の生活を覗き見るような感じで粛々と進んでいくものが多い気がする。 このお話しの中心の一つでもある和服などもイメージがもくもくと湧いてくる。 舞台でもある根津あたりに行ってみたくなった。

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2023/07/18

テーマが不倫・純愛のため、受け入れられない人はいると思います。 ただ、この作品は、人が人を愛する純粋な気持ちがクローズアップされているので、ドロドロした感じは一切ありません。 それどころか、読み終わった後に二人の幸せを願わずにはいられませんでした。 障害は多いとは思いますが、それ...

テーマが不倫・純愛のため、受け入れられない人はいると思います。 ただ、この作品は、人が人を愛する純粋な気持ちがクローズアップされているので、ドロドロした感じは一切ありません。 それどころか、読み終わった後に二人の幸せを願わずにはいられませんでした。 障害は多いとは思いますが、それを乗り越えてこその幸せもあると思います。 もちろん不倫はダメなので、全てを清算してからの幸せですけどね。 小川さんの作品は、やっぱり季節や食べ物、人の心情の表現が、優しくて素敵です。 長編ではありますが、疲れることなく一気に読めました。

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2023/06/08

小川糸さんの、生活や季節の描写はすごく丁寧で美しいので大好きです。ツバキ文具店と重なり合うものを感じますが、不倫という設定が、やはりちょっと受け入れられられないので、感情移入がしにくかったです。

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2023/05/14

静かで、深い恋。 もやもやする部分もあったけど… 小川さんの本はどれも描写が綺麗で、読んでいて、景色だったり食べ物だったりが頭に浮かんでくる。

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2023/05/04

まだ読んでる途中だけど 不倫しながらも元彼に未練タラタラな状態を 丁寧な暮らしと美しい日本語で表現されている 不倫じゃなければ、、! 東京住んでみたい

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2023/05/02

ー自分のくらしが、すごく愛おしくなる。 〈あらすじ〉 寺町でアンティーク着物店を営む栞。ある日、父の声に似た男性客がやってきた。少しずつ加速する恋心、そして共に囲む食卓。日々の暮らしの中に積もる小さな感情を大切にしたくなる。 〈感想〉 1行目を読み始めた瞬間、ああ好きだなと思...

ー自分のくらしが、すごく愛おしくなる。 〈あらすじ〉 寺町でアンティーク着物店を営む栞。ある日、父の声に似た男性客がやってきた。少しずつ加速する恋心、そして共に囲む食卓。日々の暮らしの中に積もる小さな感情を大切にしたくなる。 〈感想〉 1行目を読み始めた瞬間、ああ好きだなと思いました。 この世界観、生活のなかの小さな音、空気、思考、感情、小さく雪のように積もってきて、綺麗でたまらないです。 少しずつ大切に読みたい本です。 栞がご近所さんにも、家族にもなんだかんだと愛されているのがすごく伝わります。 ですが、、、この恋のかたちはなぜ、、、、。 お互いにはじめから分かっていて、でも止められないということなんでしょうが、、、。 ちょっと私には理解できませんでした、、笑 でも、この世界観だけでも味わうことができて、それはとても贅沢な気持ちになりました。

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2023/03/12

主人公の丁寧な生活が素敵で世界観good! 谷根千に住みたい〜 爽やかで純愛な不倫物語という言葉だけ見ると矛盾している変わった雰囲気の物語でした!不倫相手の家族がどうなってるかみたいなノイズを気にしなければ爽やかで心温まる作品でした

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2023/03/03

だいすきな作品で、またきっと読み返すだろう作品。 歪な恋愛模様をかいているので、その辺りが少し苦しくなる場面もあったが、 日々の暮らしの小さな幸せの数々や、人と関わることの温かさを感じられる。 読みながら、わたしの中で温かい価値観が胸の中で膨らんでいった感覚があり、この価値観を...

だいすきな作品で、またきっと読み返すだろう作品。 歪な恋愛模様をかいているので、その辺りが少し苦しくなる場面もあったが、 日々の暮らしの小さな幸せの数々や、人と関わることの温かさを感じられる。 読みながら、わたしの中で温かい価値観が胸の中で膨らんでいった感覚があり、この価値観を忘れずにいたいと思った。

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2023/02/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

着物や季節の移り変わりや食べ物に対する主人公の向き合い方がとても丁寧で憧れます。 ただ、本人がどんなに美しく清らかな愛に見立てようが不倫は不倫、頭の中お花畑なの…??という気持ちが最後まで拭えず、モヤモヤばかりで終わってしまいました。素敵な表現はたくさんあったのに、なんだか、いくら耳障りのいい綺麗事を並べても、不誠実で無責任に感じることが多く、誰にも共感できなかったです。意図して書いていらっしゃるのでしょうか…?著者の本は今回が初めてだったもので。 また自分が歳をとって読んだら感じ方も変わるのかな…しばらくは本棚に眠らそうと思います。

Posted byブクログ

2023/02/11

読み始めの印象は、なんて光景が美しいのだろう、でした。 水鉢の薄氷、三和土、引き戸、古い木造の日本家屋。火鉢に鉄瓶。ぴりっとした冬の空気まで体感した気持ちになりました。 半ばまで読んだあたりで、私にはちょっとファンタジーが強いかなと思いました。誰もが出会う大切な人とのすれ違い...

読み始めの印象は、なんて光景が美しいのだろう、でした。 水鉢の薄氷、三和土、引き戸、古い木造の日本家屋。火鉢に鉄瓶。ぴりっとした冬の空気まで体感した気持ちになりました。 半ばまで読んだあたりで、私にはちょっとファンタジーが強いかなと思いました。誰もが出会う大切な人とのすれ違いや老いや人の心のどうしようもなさも描かれていて、現実から目を逸らした物語ではないのだけど、描かれる食べ物や出かける先々の風景があまりに美しすぎて。一人暮らしで、こんな食べ物を作ろうと思ったら、とてつもなく手間か、お金がかかるだろうし、期待したほどじゃなかったなんてことも結構起きて、でも、それでもいいか・・・ってやってるのが普通だから。 それでも、現実とされる物に埋もれるのではなくて、美しい物、楽しいことをしっかり感じて、すっと背筋を伸ばすのが粋ってもんだからと、さらにページを繰ってみました。粋と言えば、イッセイさんですね。終盤のイッセイさんとのデートは心に残りました。住み慣れた土地を離れることになるイッセイさんのこれからを思うと、言葉ひとつひとつがとても深く重かったです。 谷中の風景やおいしい物とその季節の移ろいが、人の営みを温かく見守ってくれている、そんなお話でした。

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