喋々喃々 の商品レビュー
アンティークきもの店を営む栞と、ある日店に訪れた客、春一郎。ふたりは次第に恋に落ちていく。しかし、春一郎の左手の薬指には…。 面白かった。食べ物も美味しそうで、きものも素敵で。慎ましくて、華やかではないけれど、小さな幸せはここでもそこでも見つけられる。しみじみ日々を過ごす二人で...
アンティークきもの店を営む栞と、ある日店に訪れた客、春一郎。ふたりは次第に恋に落ちていく。しかし、春一郎の左手の薬指には…。 面白かった。食べ物も美味しそうで、きものも素敵で。慎ましくて、華やかではないけれど、小さな幸せはここでもそこでも見つけられる。しみじみ日々を過ごす二人である。そんな感じ。 Amazonで評価がめっちゃ低くて驚いた。私は面白いと感じたから、なんでやろと思ってレビュー見ると、不倫を受け入れられないという意見が多かった。 なるほど、そう感じる人もいるのか。 「不倫」と書いたら生々しいものを思い浮かべるかも知れないけど、この二人の関係はとても清い。きっと今時の中学生の方が進んでると思う。そういう所に、不倫ながらも好感を持てた。 その先の二人はどうなるかわからないけれど、相変わらず急な進展はないんだと思う。ゆっくりゆっくり、進んでいくか、退いていくんやろうな。 愛って色んな形があるんやなぁ…と、しみじみ思う。 面白かった。
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アンティークきもの屋を営む主人公・栞の日常と恋愛を描いた作品。 全12章からなる物語の随所には四季を感じる行事や食事が織り込まれ、1章ごとに季節の移ろいと栞の心境変化を表現している。 ふわふわとした耳触りのやさしい言葉で不毛な不倫関係を美化している感が否めない。
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2011.09.23読了。 この本はやばい! 私の好きな谷中、お寺、着物、美味しい料理、下町の人の温かさ、いろんな物がぎゅっと詰まってて、読んでるだけでワクワクする。 食堂かたつむりでもそうだけど、シンプルな手料理は見習いたい物がたくさん。 そして今回は実在する美味しいごは...
2011.09.23読了。 この本はやばい! 私の好きな谷中、お寺、着物、美味しい料理、下町の人の温かさ、いろんな物がぎゅっと詰まってて、読んでるだけでワクワクする。 食堂かたつむりでもそうだけど、シンプルな手料理は見習いたい物がたくさん。 そして今回は実在する美味しいごはん屋さんまで! 行ってみたかったお店が出てきてますます行きたくなった。 おいしいものを好きな人と一緒に食べるって本当に幸せなことだと思う。 そして谷中の寺町の描写や季節の描写は本当に素敵だし、谷中に住みたくなった(笑) また谷中散策に出かけよう。 ストーリーも良かった。 生きている者同士が出会えただけで奇跡。イッセイさんの話を読んでて、雪道君の死を知り、本当にそう思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
主人公が身につける着物もあんな柄かな、こんな感じかな、と想像して読むと楽しいのですが、 出てくるお菓子やお料理、主人公がつくるお惣菜がまたおいしそうで・・・。 読んでいておなかがすいてきます(笑) <!!!ネタバレしています!!!> 春一郎さんと主人公栞の歳がどのくらい離れているかはわかりませんが、文章から察するに春一郎さんはけっこうなお歳なのでは・・・? わたしのなかでは栞の父親と言ってもおかしくないくらいの歳、ということになっています。 そこがちょっと・・・でした。 歳の離れた人と付き合うことに偏見はないのですが、この物語にはふさわしくないような・・・。 うまく言い表せないのですが。 雪道くんは同い年くらいだと思うので、どうして急に全然違うタイプの春一郎さんに惹かれたんだろうなーと思います。 不倫というのもほのぼのとしたお話には似つかわしくない気がします。 以上が☆5つに満たなかった理由です。 そこはうーんと思いつつも、全体的な雰囲気というか流れている空気は好きです。 長野さんの小説を読んでも思うのですが、京都の雅もいいけど、東京の江戸の残り香(伝わるかな;)もいいなあと改めて思いました。 東京の下町は京都に負けないくらい風情がありますね。 最後に登場するカフェやお菓子屋さんのマップもついていて、その辺りを散策するのにも参考になると思います。 雪道くんが亡くなっていたというのは衝撃的でした・・・。 彼の奥さんが現れたとき、わたしは春一郎さんの奥さんだ!と思っていて(笑)、ここまでのほのぼのとしたお話は終わり、ここからはどろどろの憎悪劇が繰り広げられるんだわ・・!とドキドキしたのですが、ぜんぜん違いました。 作家さんは一作品、一作品に全力で取り組んでおられるはずなので、このようなことを軽々しく言うのは失礼かなあと思いつつも続編、期待しています。 (その際はきっと春一郎さんとの仲がさらに問題となってしまうのだろうけれど・・・)
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谷根千の着物屋さん。雨の日は休み。 それだけで素敵です!出逢う人がそれぞれ魅力的です。 素敵な大人の恋でした。 またまた食べ物が美味しそうでお腹がすきました。
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食べ物がとってもおいしそう。下町、寺町の雰囲気が心地いいです。問題が解決を見せず、向かう方向性も見えないという驚きの終わり方でしたが、喋喋喃喃の題名の通り、ささやくように、静かにゆっくりと日常と向かい合っていく課程のみを描いた物語なのかなと思いました。
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舞台は、昔ながらの町並みが残されている東京の下町〝谷中〟です。〝谷中〟は正確には、下町ではなく寺町というんだそうですネ。その寺町の雰囲気とともに、男女の淡く危うい関係が描かれていて、タイトルにぴったりの内容でした。四季の移ろいや、折々の行事や、旬の食べ物、主人公の住んでいる古い町...
舞台は、昔ながらの町並みが残されている東京の下町〝谷中〟です。〝谷中〟は正確には、下町ではなく寺町というんだそうですネ。その寺町の雰囲気とともに、男女の淡く危うい関係が描かれていて、タイトルにぴったりの内容でした。四季の移ろいや、折々の行事や、旬の食べ物、主人公の住んでいる古い町屋や、普段着にしている着物なども、失われつつある情緒を、そこはかとなく醸し出していて良いですネェ。 ちなみに〝喋喋喃喃〟とは、男女がむつまじげに語り合うさま。または、小さい声で親しそうに語り合うさまを表す言葉だそうです。〝喋喋〟とは口数の多いさま。〝喃喃〟は小声でしゃべることなんだそうですよ。
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季節の移ろいをしっかり描きながら、栞のこころの移ろいを捉えた静かな物語だと思った。 でも自分自身には置き換えたくない、ワガママな気持ちもあり…。 ひとの気持ちってムズカシイ。 丁寧に毎日を生きている栞だからこそ、落ち着いた結末であって欲しかった気がする。
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こういう話好きです。 料理も美味しそうだし、描写がきれいだし。 ハッピーエンドじゃないところも。
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栞さんの季節に沿った生活の仕方には憧れるものが多く、街を愛して楽しむ ところとかとても魅力的。 誰かと一緒においしいものを食べるっていう情景も大好き。 ・・・なのだけど、どうしても不倫話は苦手だ。 その辺の決着もついてないし、楽しいはずの場面に影を落として読んでしまう。
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