ジェノサイド の商品レビュー
やるじゃん、高野和明!今までの作品はイロモノ系ミステリーって感じだったけど、本作は一級の文壇にあげても違和感ないと思う。まさにエンターテイメント。 なんでこれ、ハヤカワから出なかったんだろう。蘊蓄というか理論部分が足りなかったのかしら。ハヤカワはさっさとこの人を拾い上げるべきだと...
やるじゃん、高野和明!今までの作品はイロモノ系ミステリーって感じだったけど、本作は一級の文壇にあげても違和感ないと思う。まさにエンターテイメント。 なんでこれ、ハヤカワから出なかったんだろう。蘊蓄というか理論部分が足りなかったのかしら。ハヤカワはさっさとこの人を拾い上げるべきだと思います。
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人類がもともと内包している残酷さを、人類の進化をネタにあぶり出した作品って感じですかねえ。最後の辺りはお約束のように感動的なシーンとかあったりして、極めてエンタメ的。しかしまあおもしろいのだからソレはソレでアリなんだろうな。好みとは少しずれるけど。
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やっと読み終わった。前半で何度も挫折しかけた。 遺伝子とか結合とか説明が長くて分からなくて。 後半で動き始めて調子が出てきた。 戦いの描写はチョットしんどかった。
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大石英二や福井晴敏とはまた違う痛快さがある。考証も、兵士に渡された毒の致死量以外はしっかりしてると思う。ぜひ、「沈まぬ太陽」ぐらい長く映画化していただきたい
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傑作だぁ〜〜〜!なんて巧みに作られたSF・サスペンス・政治・アクション・人情の大作だったことでしょう!!大量殺戮なんて、恐ろしいタイトルの本を私が読みとおせたことにまず驚いています。(時代ものなら市井の人情話、ミステリーならコージー、というある意味王道のエンタメ読者だというのに)...
傑作だぁ〜〜〜!なんて巧みに作られたSF・サスペンス・政治・アクション・人情の大作だったことでしょう!!大量殺戮なんて、恐ろしいタイトルの本を私が読みとおせたことにまず驚いています。(時代ものなら市井の人情話、ミステリーならコージー、というある意味王道のエンタメ読者だというのに)北上次郎さんの絶賛コメントがなければ手にもとらない本だったかも。以前に読んだ高野さんの「幽霊人命救助隊」は、悪くはないけどね・・・といった感じのユルい印象だったし。まぁ、それだからこそ、ジェノサイドなんていってもそんなに怖くはないのでは、とタカをくくってたこともあるんだけど。たった今、読み終えたばかりなのだけど、とにかくドキドキが止まりません。まだしばらくは、リアルな日常に戻れないのでは、というくらいの壮大な物語でした。内容は・・・薬学の学者・研人、傭兵たち、大統領を中心とするアメリカ、ピグミー族、内戦から始まったアフリカの戦い・・。最初はバラバラに見えたお話が、ある一点から予想外の結びつきを見せ、絶句しつつも読み進めずにはいられない。医学やコンピューターの話は私にはかなり難しくて、たぶん、理解できないまま読んでしまったと思うし、戦いやそもそも人間の持つ残虐な面が、肉体的にも精神的にもこれでもか、といった形で読者に提示されるのが辛くて辛くて、だったけれど(あれらは必要だったんでしょうか、私は泣きそうでしたよ)、それでも最後まで読めてしまったのは、作者が地球規模の俯瞰的視野とピンポイントでの人間模様と巧みに織り交ぜてくれたこと、また、ネアンデルタール人と現生人類との入れ換わりといった歴史的観点から「進化」そのものに対する考察の目を読者に無理なく開かせてくれたこと、などからだったんでしょう。また、いたるところに張り巡らされた伏線の効果的なこと、研人と韓国人留学生・李正勲の“共同作業“や交流うの好ましいこと、面白いこと。人間は愚かだけれど、希望は持ってもいいんだよ、といった明るさも苦いテイストながら感じられ、うん、この一冊で高野さんは大ブレイク間違いなし!ですね。ネタばれです。そっか・・・。人間の進化って、すっかり終わっているわけじゃないんだよね。うん、今の時代に合わせてあれこれ微妙に変わってきているものがある、ということは認識していたけど、なんらかのきっかけで、突然変異的な新種のヒトが出現することもなくはないんだ・・・・。願わくば、その新ヒトは、現生人類の愚かしさを持たない種、そしてもっと欲張りを言わせてもらえば、この我々の愚かしさを寛容に受け止めてくれる種であってほしい、なんて、そりゃナイよね。(汗)
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理解できないものに対する恐怖から、排除し、無かったものとすれば良いと考える「弱さ」と、単純に助けたいという「強さ」 化学的なことは難しかったけど、考えさせられる本だった
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民間軍事会社所属の傭兵として働くイエーガーは、 難病の息子を救う手段として「暗殺」としか思えない依頼を引き受け、 コンゴのジャングル地帯へと飛ぶ。 もうひとつの舞台は日本。 大学院で薬学を学ぶ研人は、半信半疑ながらも父親の遺志を継ぎ、 危険を伴うある作業を行うこととなる。 そ...
民間軍事会社所属の傭兵として働くイエーガーは、 難病の息子を救う手段として「暗殺」としか思えない依頼を引き受け、 コンゴのジャングル地帯へと飛ぶ。 もうひとつの舞台は日本。 大学院で薬学を学ぶ研人は、半信半疑ながらも父親の遺志を継ぎ、 危険を伴うある作業を行うこととなる。 そんなふたりの運命が距離的には遠く離れたまま交錯していき、、、 さらにそこに国家という大きな力、謎の援護者も加わり、 事態は複雑さを増して行く。 壮大な物語です。 未来に実際に起きてもおかしくない出来事かもしれない。 いや、すでに起きている(いた)かもしれない。 戦争、薬学などそれなりに専門用語も出てきますが、 そこは「そんなものなんだ」とさらりと読んでも問題なし。 難解な言葉が並んでいても物語に引き込まれるはず。 2011年最高の一冊になるかもしれない!
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難病の息子の医療費の為にコンゴに潜入した傭兵と、急死した父の遺志を継ぐ大学院生の人生が交錯し・・・ とにかく壮大な物語に圧倒された。 しかも、その中に多くの示唆が含まれていて、人間の善意と悪意、何が正義か等々、いろいろな事を考えさせられたりもした。 読んでいて時折、人間のあまりの...
難病の息子の医療費の為にコンゴに潜入した傭兵と、急死した父の遺志を継ぐ大学院生の人生が交錯し・・・ とにかく壮大な物語に圧倒された。 しかも、その中に多くの示唆が含まれていて、人間の善意と悪意、何が正義か等々、いろいろな事を考えさせられたりもした。 読んでいて時折、人間のあまりの愚かさに失望したりもしたのだけれど、最後は希望に満ち溢れていて、清々しいのもイイ。 純粋に物語の展開自体もおもしろく、読みごたえもあるし、今年読んだ中では一番。
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高野和明ひさびさの新作にして、超ド級の大作。「十三階段」ではミステリー、「グレイヴディッガー」ではサスペンス、「幽霊人命救助隊」「6時間後に君は死ぬ」では心温まる物語を描いてきて…ここへきて…この傑作…!いきなり物語の世界に没入させられる。”夢中で読む”とはこういう事!仕事で飛び...
高野和明ひさびさの新作にして、超ド級の大作。「十三階段」ではミステリー、「グレイヴディッガー」ではサスペンス、「幽霊人命救助隊」「6時間後に君は死ぬ」では心温まる物語を描いてきて…ここへきて…この傑作…!いきなり物語の世界に没入させられる。”夢中で読む”とはこういう事!仕事で飛び飛びでしか読めなかったけど、全然薄まらずに読み切れた! これは案外凄い事。
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現人類が滅びるとしたらという家庭については様々な仮説がたてられているけれども、この本では、新人類の誕生という面から危機を描いています。 ただ、滅びる決められるわけではなく、より高度の生命体によって、支配されると言うことです。 そうした生命体から見れば、自分たちは、いかにけ欠陥のあ...
現人類が滅びるとしたらという家庭については様々な仮説がたてられているけれども、この本では、新人類の誕生という面から危機を描いています。 ただ、滅びる決められるわけではなく、より高度の生命体によって、支配されると言うことです。 そうした生命体から見れば、自分たちは、いかにけ欠陥のある生物であるか分かります。 様々な分野にわたって、考えさせられることのあるこの本をたくさんの人が読んで現人類について考えてほしいと思う。
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