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大人の流儀 の商品レビュー

3.4

247件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    79

  3. 3つ

    96

  4. 2つ

    17

  5. 1つ

    6

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2012/05/17

伊集院静の個人的な価値観が軽妙な語り口で読みやすく書かれている。 作者と価値観を共有するものではないので、書かれている内容について共感はあまりできなかった。 しかし、大人の男として自らの価値観に従って堂々と生きることが大人の男の流儀なのだという点は共感できる。 他人の目を気にして...

伊集院静の個人的な価値観が軽妙な語り口で読みやすく書かれている。 作者と価値観を共有するものではないので、書かれている内容について共感はあまりできなかった。 しかし、大人の男として自らの価値観に従って堂々と生きることが大人の男の流儀なのだという点は共感できる。 他人の目を気にして、空気を読んで、周りに合わせて、嫌われないように、自分を隠して…。 確かにいい年した男がみっともないね。

Posted byブクログ

2012/05/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「大人の仕事とは、なんぞや」 伊集院静さんの著書「大人の流儀」に収録されているエッセイに、こんなタイトルのものがありました。 作家は個人の仕事ですが、伊集院さんのお父様は事業をされていたとのこと。 お父様から言われた事も交えて、仕事について、次のように書かれています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 企業は十年、二十年の単位で計るものではない。 五十年でようやくといっても過言ではなかろう。 それほど大きな集合体だ。 ただ金を儲ける目的なら企業とは呼べない。 企業の素晴らしい点はそこで働く人々の人生をも背負っていることだ。 当然、人々には家族があり、そこには未来が(子供たちのことと考えてもらっていい)かがやいている。 それらのものをすべて抱え、なおかつ企業は社会を豊かにし、人々に何らかの貢献をしていかなくてはならない。 若い人たちは給与で企業を判断するが、己の判断を預け、そこで懸命に働くことが人間形成につながるかということこそが肝心なのだ。 私の父は、私が後半生を作家として生きたいと話すと、 ―― つまらぬことを、独り仕事が…。 と嘆いた。 父は事業をやり遂げ、社員とともに働き、成長することが大人の男の仕事であると信じていた。 この頃、つくづく父の考えが正しいと思える。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 最近の若い人は、「やりがい」を求めて就職を探しているとも聞きますので、 「給与で企業を判断する」というのは、当てはまらないかもしれません。 大きな組織でなくても、同僚や仲間と「ともに働き」、「成長していく」ことって、とてもいいなぁ。と思います。 少しずつでも実現できたら、素敵ですね。 「ともに働き」「成長していく」ことに、先頭に立って取り組めるのが、 「リーダー」とか「経営者」とか呼ばれる人になるのかな?。 伊集院センセイは、「男の仕事」といわれていますが、 女性も頑張っていますよね。 私も、ほそぼそとですが、頑張っています(^_-)-☆。

Posted byブクログ

2012/05/01

この本を読み終わった直後、Twitterに、  『大人の流儀』読了。もし、魔法使いが現れて「誰かの人生と交換してあげる」っていわれたら、オバマ大統領でも、ハリウッドスターでも、アラブの大富豪でもなく、伊集院静がいいなと思いました。  posted at 2011年06月08...

この本を読み終わった直後、Twitterに、  『大人の流儀』読了。もし、魔法使いが現れて「誰かの人生と交換してあげる」っていわれたら、オバマ大統領でも、ハリウッドスターでも、アラブの大富豪でもなく、伊集院静がいいなと思いました。  posted at 2011年06月08日(水) 07:37:45 ってつぶやきました。 本書は、週刊現代に連載されたエッセイに加筆修正されたものです。 たとえば、こんな文章があります。 旅先でしか見えないものがある  若い人から、こう問われることがある。 「何もしたいことがないんです。でもこのままではいけないと思うんです。僕は、私は何をしたらいいのでしょうか?」  その時、私はこう答える。 「旅をしなさい。どこへむかってもいいから旅に出なさい。世界は君や、あなたが思っているほど退屈な所ではない」  すると何人かの若者が反駁するかのように言う。 「旅をしてなにがあるのですか?」  私は相手の目を見て言う。 「何があるかは、旅をしてみればわかるでしょう」 「…………」  若者は黙ってしまう。  例えば今、テレビ番組はクイズや知識(実はまるっきり知識とは違うが)の答えを求め、それが正解、不正解と断定する。  納戸の奥にしまってあった家族の品物でさえ骨董品と称して、その値踏みまでもする。金の価値に換算してしまった瞬間に、親や祖先への夢も何もなくなってしまうのではないか。  世の中は今、すぐに答えを求める。  正しい答えなどどこにもないと、やがてわかるのに、皆が答えを知りたがる。  幕末から明治期にかけて、日本人を初めて目にした欧米の外国人が、総じて語っている日本人の印象は、 〃好奇心が強く、人に対して好意的で、よく笑う人々である〃  というものだ。  この印象は多分に先進国の人々が途上国の人間を見るときに言われるものであるが、私は日本人の印象としては、そう間違っていないと思う。  日本人は受動的で、自ら何事かをしようとすることが歴史的にもなかなかできなかった。だからと言って日本人が劣っていたわけでは決してない。むしろ逆で目的意識をいったん持つと、驚くほどの推進力を持つ人々である。ところが今の日本人には目標、進むべき標べが見えない。衆もそうであるが、治めるべき役割の政治家もしかりである。 ──何がそうさせたか?  戦後、大人たちが隣人、他人、国家のことは真剣に考えようとしなかったからだ。 ──自分と、自分の家族が良ければそれでよかったのである。  そんなことはいつまでも続くわけがない。  若い人の特権に、 ──未だどこにも所属せず。  ということがある。  青春時代の君たちの目は、すでに私たちが失いつつある視点である。  昔、旅をしていて足を踏み入れた土地を気に入り、 ──ここで残る人生を送れないものか……。  と思ったことが何度もあった。  その土地は海外であることが多かったが、そう思った理由が単なる感傷や、甘えではなかった。  今も、多くの若者、大人たちが世界のどこかを旅している。その数は私たちが想像しているより遥かに多い。  私はその人たちを敬愛する。  人間は本来、旅する生き物ではないのか、と言う人もある。私も己自身のことを考えると、そうではないかと思う。  アフリカの高地で、のちに〃人類〃と称される生き物が誕生し、やがて歩行をはじめ、ユーラシア大陸を超え、ベーリング海峡を渡り、北、南アメリカまで旅をしたことを考えると、人が旅することは本能的なものである、敬愛されるべきものだろう。 ──旅は旅することでしか見えないものが大半である。  これは決して若い人だけへの提案ではなく、大人にも言える。何か機会を見つけて一人で旅発つのもいいのでは。 ★★★ この本の最後に、前妻の夏目雅子との出会いから別れが書かれた小編があります。 そこに、映画の言葉が引用されているのですが、それは、  「あなたはまだ若いから知らないでしょうが、哀しみにも終わりがあるのよ」 というものでした。 愛する人を喪うことがどれほどの哀しみだったかということは、私にはわからないのですが、生きていくことにっよって得られる何かは少しずつ人に降り積もり、耐えがたいと思われた哀しみさえも終わりにする力があるんだなぁと思いました。

Posted byブクログ

2012/04/22

最初はよかったけど途中からつまらなくなった 何で大人が女子どもの吸ってる空気を読まなくちゃいけないんだ。 不安というのが大切。不安は新しい出口を見つけてくれる。

Posted byブクログ

2012/04/21

本当に”当たり前のことを当たり前に”書かれているという感じ。 スパッと言い切っているところがとても気持ちよい。 ・・・・・・最近、なかなかここまでスパッと言える人が少ないからなぁ・・・。 この人、石原知事、橋下市長くらいか、ハハハ。。。

Posted byブクログ

2012/04/18

楽しみにして読んだけど、思ったほどオトナの生きざまを指南する本でなくて残念。伊集院はモテるんだね。酒飲みで博打うちだけど。 池波正太郎とかのほうがモテ本として参考になるかな。

Posted byブクログ

2012/04/14

面白いけど、ふーんという感じ。もう少し大人になればもう少し理解できるかな?それとも、生き方が違いすぎて無理だろうか。巻末の夏目雅子さんの文書は良かった。死について。

Posted byブクログ

2012/04/10

図書館の新着展示コーナーで,この本が書見台に乗っていた。伊集院静が黒いタートルのセーター着て,腕組みした写真が帯にある。前を通る学生を睨みつけているみたいだ。「こんなとき,大人ならどう考え,どう振る舞うのだろう。「本物の大人」になりたいあなたに奉げる,この一冊」と帯にある。思わず...

図書館の新着展示コーナーで,この本が書見台に乗っていた。伊集院静が黒いタートルのセーター着て,腕組みした写真が帯にある。前を通る学生を睨みつけているみたいだ。「こんなとき,大人ならどう考え,どう振る舞うのだろう。「本物の大人」になりたいあなたに奉げる,この一冊」と帯にある。思わず手にとってしまう。帯の写真がどうにもカッコいい。すぐに借りた。 4月6日,広島で歯医者に行く間ために乗った新幹線の中で広げて読んだ。いざじっくり読んでみると,今の私にはあまり響いてこなかった。途中で挫折。読み終えることができなかった。

Posted byブクログ

2012/03/30

つまらなくて最後まで読めなかった。 思ったよりも本人のエピソードが多く、 こういう本は作者のことが好きで憧れているなどでないと面白くない。

Posted byブクログ

2012/03/23

正直言って微妙な本。 あまり遊んだ経験がない人には ワクワクする部分もあるのかもしれないけど、 私個人の感想としては、 この人はきっと、 根本的にボンボンで、 おじさんデビュー(遊びの部分で)した人だろうなー と言う感じ。 この年にしては それこそ「大人」になりきれてい...

正直言って微妙な本。 あまり遊んだ経験がない人には ワクワクする部分もあるのかもしれないけど、 私個人の感想としては、 この人はきっと、 根本的にボンボンで、 おじさんデビュー(遊びの部分で)した人だろうなー と言う感じ。 この年にしては それこそ「大人」になりきれていない気がする(笑) 所々面白い所もあるけど 作家ならこの位当然…

Posted byブクログ