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ユリゴコロ の商品レビュー

3.8

476件のお客様レビュー

  1. 5つ

    92

  2. 4つ

    204

  3. 3つ

    128

  4. 2つ

    22

  5. 1つ

    4

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2017/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公の亮介が、末期がんで余命いくばくもない父の家の押入れで見つけた「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。 そこには、人を殺しても何の痛痒も感じない女性の半生と殺人記録が綴られていた。 この手記の作者は、もしかして自分の母なのか? そんな疑惑を押しとどめることができず、父の不在を狙ってはノートを読む亮介。 亮介には、つい最近失踪した婚約者がいる。 ノートの謎と婚約者の謎。 過去と現在がいつしか交差して、秘められた家族の秘密を暴いていく。 そんな内容ですが、圧倒的に手記部分の方が面白いです。 殺人記録ですから、時に眉をひそめてしまうような情景もありますが、サイコパスと言われる人が自分を客観視する、その描写がすごくいい。 淡々と、自分の行為を振り返る。それが殺人でも。 彼女には、自分自身を含めて、大切なものが何ひとつなかったから。 それに比べて、現在パートは凡庸。 というか、亮介、鈍くない? そして、サイコパスって性格とは違うので、後天的に変わるものではない。 と言うことを考えると、この物語は設定時点で破たんしているような気がする。 さらに、亮介の父も、母の家族も、問題に向き合うことなく現実逃避しているだけのような気がするんだよなあ。 責任の取り方を間違えている。 そして最後の最後も、本当にそれでいいの?って思った。 ネタバレになるから詳しくは書けませんが、いろんなことにもやもやしました。

Posted byブクログ

2017/07/12

なんだろう。暗いんだけど、そして、なんか結構内容ぶっとんでんだけど だけどだけど 何故か引き込まれるし そいでもって、終わりがいい 洋平や涼介が、父親を見舞って泣いて そう育っただけで、十分だと思えた 親がそれだけ、彼らを想って育てたのだと 親の過去がどんなに受け入れ難いことだろ...

なんだろう。暗いんだけど、そして、なんか結構内容ぶっとんでんだけど だけどだけど 何故か引き込まれるし そいでもって、終わりがいい 洋平や涼介が、父親を見舞って泣いて そう育っただけで、十分だと思えた 親がそれだけ、彼らを想って育てたのだと 親の過去がどんなに受け入れ難いことだろうと 彼らは受け止め、そして2人を見送った なにが正解で、なにが間違ってるかなんて わからない だけど、終わり方が、正解ではないかもしれたいけど、間違いではなかった だから、なんだか 読み終わったとき、あー子供を持つって すごいことなんだなって思った

Posted byブクログ

2017/07/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み始めて、これは『殺人鬼フジコの衝動』てきなイヤミスかと思いきや、まさかの家族愛の話。 知られてはいけない消したい過去を知ってしまった主人公。それと並行して襲う不幸の数々。真っ直ぐに生きれなかった女が最後には妻として母として姿を見せる場面には驚き感動しました。実写版でどのように演じるのか楽しみ。

Posted byブクログ

2017/07/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

手記の文章がとにかく素敵で、すとんと染み入るような文章だった。 結末には驚かされたし、幸せになってよかったなぁという気持ちで号泣。 一転二転と驚かされた。

Posted byブクログ

2017/06/14

映画が上映されることを知り、興味があったので読んでみた。 最初は、誰がこのノートの人なのか間違っていたが読み進むうちに更にわからなくなってきた。 確かに怖い話しではあったが最後に思わず… 映像がどのようになるのかは楽しみの一つです。

Posted byブクログ

2017/03/22

手記を読み終わるところまでは、面白く読んだが、なんとなく真相が予想できてしまったので、半減してしまった感じ。細谷さんは、中年というより熟年なのでは?30代後半くらいでイメージしてしまっていた。見た目若く見えるのかな?

Posted byブクログ

2017/02/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

エグい描写が続く前半は、読み続けるのが辛かった。 御都合主義と紙一重のストーリー展開の巧みさに 翻弄され、後半は夢中で読み切った。 しかし、この落ちは如何なものか? 連続殺人鬼ひとりに罪をおっかぶせて、 ハッピーエンドでは納得がいかない。 主人公の弟である洋平君の母親が不憫でならないし、 低すぎる警察の捜査能力の描写は疑問であった。

Posted byブクログ

2017/02/27

著者初読み。サイコパスの話であり、恋愛の部分ありと、それぞれが入り混じっていて、どこかすっきりしない部分もある印象。前半と後半での心情の変化、複雑な人間模様などが絡み合い、最後にガラリと展開が変わり、暗いトンネルからのほのかな光が入り込むかのようだった。告白文から見えてくるサイコ...

著者初読み。サイコパスの話であり、恋愛の部分ありと、それぞれが入り混じっていて、どこかすっきりしない部分もある印象。前半と後半での心情の変化、複雑な人間模様などが絡み合い、最後にガラリと展開が変わり、暗いトンネルからのほのかな光が入り込むかのようだった。告白文から見えてくるサイコパスの心情や考えなどの表面上からは感じられない怖いところがあり、じわじわとこみ上げてくる何かを感じる。全体的に怖いのが前面に出され、柔らかさやすっきりとしたのがないかと感じたが、恋愛の部分が怖さを和らげ、愛も感じられた。

Posted byブクログ

2017/01/29

亮介は母が亡くなった後,一人で住む父の家で奇妙なノートを発見し,自分の生い立ちや家族の秘密を探ることになる.亮介は犬の世話をする会社を経営しているが,親密な関係になった千絵が失踪したことで落ち込み,従業員の細谷に励まされる.ノートには殺人の告白が数件あり,当初は著者が不明だったが...

亮介は母が亡くなった後,一人で住む父の家で奇妙なノートを発見し,自分の生い立ちや家族の秘密を探ることになる.亮介は犬の世話をする会社を経営しているが,親密な関係になった千絵が失踪したことで落ち込み,従業員の細谷に励まされる.ノートには殺人の告白が数件あり,当初は著者が不明だったが,記述内容から女性であることが分かり,母美沙子が書いたと亮介は推測した.弟の洋平にもこの事実を話して,不明な点を議論するがノートに登場するアナタが父であり,アナタが殺したと思っていた"あの男の子"の殺人も母が実行者であることも判明した.母は娼婦もやっており数度の殺人を行っていた.調べが進んでいく過程で,細谷が千絵の調査をしてくれ,末期がんで余命の少ない父も次第に真相を語り始める.意外な結末には仰天したが,綿密なプロットが作られており,非常に楽しめるストーリだ.

Posted byブクログ

2016/12/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

発想が斬新で面白かった。 無理矢理なところもあるし、 後半、読まなくてもオチがわかってくるけど、 それでも最後まで楽しく読めた。 DVされてた彼女がもうちょっと何かあるのかと思ったけど、 普通にDV男の為に登場した感じだったのが残念。

Posted byブクログ