1,800円以上の注文で送料無料

ウェブ×ソーシャル×アメリカ の商品レビュー

3.6

55件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/06/12

電話は90年代から、移動体電話として無線になる。 innovation という言葉には、単なる単線的な技術革新だけではなく、経営環境への適応を随時図り、それを通じて自身も変貌を遂げるだけでない。 スモールビジネスがアメリカで奨励されるのは、その中のいくつかをビッグビジネスにする環...

電話は90年代から、移動体電話として無線になる。 innovation という言葉には、単なる単線的な技術革新だけではなく、経営環境への適応を随時図り、それを通じて自身も変貌を遂げるだけでない。 スモールビジネスがアメリカで奨励されるのは、その中のいくつかをビッグビジネスにする環境や意志があるから。 PCが普及していない国では、モバイル端末はその人にとって唯一の個人端末になる。コーエンはSNSを大いに活用した。繋がり。インターネットの自由。 Googleはあくまでも、知識絵図、マップを作ることが目的であるがFBが求めるのは社会的な交流う関係を結びつきの図式であるソーシャルグラフを作ることで、それに基づき、複数の人の集団をマネージすることが目的だ。 ウェブはAmazonやeBay、そしてGoogleによって電子の市場としてスタートし、FBによって電子の広場を実現した。

Posted byブクログ

2011/05/29

自分にとって読書とは、ある部分においては自分自身を発見するための手段でもある。 自分がどうして昔からMacを使っていたのか、この本を読んで何となく理解できたような気がした。「カウンターカルチャー」だったのだ(でも、どうして自分が「カウンターカルチャー」に憧れたのかはいまだによくわ...

自分にとって読書とは、ある部分においては自分自身を発見するための手段でもある。 自分がどうして昔からMacを使っていたのか、この本を読んで何となく理解できたような気がした。「カウンターカルチャー」だったのだ(でも、どうして自分が「カウンターカルチャー」に憧れたのかはいまだによくわからない)。 筆者は、現在のウェブの姿を、その歴史的・思想的な背景から丁寧に腑分けする。その切り口は、アメリカという国がどういう国かというところから発想されている。 扱っている材料はなかなか大きすぎて料理しにくいと思われるのだが、それを力技でなく平易な語り口の中に収めようとした筆致はお見事のひと言。 よい本だ。

Posted byブクログ

2011/05/29

アメリカ発の今のソーシャル/ウェブの流れを解き明かし、これからのウェブの構想を語った書。 元にあるのはコミューン志向。 ヒッピー文化とはカウンターカルチャー。ヒッピーたちはシステムの外から見つめ直すことを選んだが、景気後退などのあらゆる事象で、システムに戻らざるを得なくなり、その...

アメリカ発の今のソーシャル/ウェブの流れを解き明かし、これからのウェブの構想を語った書。 元にあるのはコミューン志向。 ヒッピー文化とはカウンターカルチャー。ヒッピーたちはシステムの外から見つめ直すことを選んだが、景気後退などのあらゆる事象で、システムに戻らざるを得なくなり、その精神はオーガニックやDIY企業に組み込まれた。 CQはカウンターカルチャー世代が一度は退却した社会との折り合いの付け方を提示した。そうしてカウンターカルチャーはポップカルチャーに組み込まれた。それがカウンターカルチャーの保守化。 電子の広場と市場。こばへんさんが言うところの貨幣経済と非貨幣経済。広場が意識の拡大やコミュニティづくり。市場は経済学に基づいた人工物。 リバタリアニズムにはコミューン志向よりマーケット志向が強かった。リバタリアニズムのあったワイヤードが、東海岸のビジネス科学技術開発文化と西海岸の起業文化を接続した。

Posted byブクログ

2011/05/24

情報社会の震源地アメリカの歴史、思想、場所、人物を総復習して再構想。 スゴ本。ハードカバーのレベルの内容。

Posted byブクログ

2011/05/11

なぜ、Google,Appleなどの産業がアメリカから生まれたのかについて、歴史的、政治的、カウンターカルチャー的に分析。60年代後半のカウンターカルチャー思想が、ジョブス、シュミットに影響をあたえ、それぞれ個人とネットワークに傾注した結果が、AppleとGoogleになっている...

なぜ、Google,Appleなどの産業がアメリカから生まれたのかについて、歴史的、政治的、カウンターカルチャー的に分析。60年代後半のカウンターカルチャー思想が、ジョブス、シュミットに影響をあたえ、それぞれ個人とネットワークに傾注した結果が、AppleとGoogleになっていると。確かにそんな側面はあると思う。

Posted byブクログ

2011/05/03

思想・哲学 学術的な一冊 まずタイトルがいけない。 「ウェブxソーシャルxアメリカ」 これは誤解を生む。売れるタイトルをつけたのだろう。 帯に記されている文章こそがタイトルにふさわしい。 「Google, Apple, Facebook,Twitterはなぜアメリカで生...

思想・哲学 学術的な一冊 まずタイトルがいけない。 「ウェブxソーシャルxアメリカ」 これは誤解を生む。売れるタイトルをつけたのだろう。 帯に記されている文章こそがタイトルにふさわしい。 「Google, Apple, Facebook,Twitterはなぜアメリカで生まれたのか?」 アメリカという国の歴史と特性を紐解きながら、それをウェブの歴史と折り合わせ、どうやって現時点までアメリカにおけるウェブがたどり着いたかを説明した学術的な一冊。 ビジネス書ではない。 タイトルから想像しがちな、ここ最近のアメリカのソーシャルメディアのトレンドや事例紹介などの実用的な本では全くもってない。 そして何より難しい文章が続く。 例えば(以下抜粋) 「経緯はどうあれウェブが遍在化してしまう社会の中にある当のウェブ自体は、今後、それ自身の持つ可塑性の下で漸次実現される可塑的な自由を、それこそ一歩ずつ拡張させるところでこそ、意義を持つのだろう。」 前後の文脈はもちろんあるが、こういった文面が続くことを覚悟で読まないと、途中で本を置くことになるであろう。 出てくる単語や名前の例として カウンターカルチャー、トランセンデンタリズム、プラグマティズム、トグヴィル、ヴィーゴ、 著者自ら「今後のウェブの構想力を捉えるために、実は、社会に関わる思想や哲学に関心を寄せる必要が、これからのビジネスマンやエンジニアには出てくる。経営学を学ぶだけでは全く足りない」と述べているように、科学、哲学、社会学、経済学、歴史など様々な観点からアメリカのウェブの発展をそれこそ建国の1776年から遡って説明していく。 テーマが壮大すぎるために、途中脱線も多く何を語ろうとしているのかわからなくなることもあるが、逆に遡って説明するが上に、面白い視座もある。 例えば、 Google, Facebook, Apple を真善美というメタファーに置き換えた点。 Googleは真、Facebookは善、Appleは美というように。 これらの企業の思想的背景はこの本を読めばよくわかる。特にFacebookのザッカーバーグとローマ帝国の結びつきは興味深かった。 その他ウェブの近未来のキーワードは、「遊戯性」と示唆した点。人間と機械の協同で、従来のルールや制約からはなれ、世の中をよくすることができる。 アメリカには「世の中をよくする」make better する魂が存在しているが、その背景がよく説明されている。 著者はユリイカなどに寄稿しているだけあって、実用性というよりかは思想的な学術書であった。 しかしウェブの本質や多くのトレンドを生み出しているアメリカの思想を知る事は、ビジネスマンにとってもきっと役に立つであろう。 ウェブビジネスに関して興味が高い人、もしくは志が高い人には薦められるものの、裏切られる人も多い一冊であると思う。

Posted byブクログ

2011/05/02

ウェッブの過去、現在、未来を語るのに19世紀のアメリカ社会やローマ時代まで遡っての分析は、やや冗長的かと感じた。

Posted byブクログ

2011/05/02

ウェブの可能性を描く久々の大作であり名著。 ウェブ2.0が標榜された頃はウェブの未来に対する啓蒙的で刺激的な語り口がそこかしこで見られたのだが、この数年、ウェブが一般社会に当たり前に浸透すると共に、それを大きな視座で語ることがめっきり減ったと思う。 その中で本書は久々に、ウェ...

ウェブの可能性を描く久々の大作であり名著。 ウェブ2.0が標榜された頃はウェブの未来に対する啓蒙的で刺激的な語り口がそこかしこで見られたのだが、この数年、ウェブが一般社会に当たり前に浸透すると共に、それを大きな視座で語ることがめっきり減ったと思う。 その中で本書は久々に、ウェブについて大きく語る書物であり、大いに知的想像力を刺激される一冊。

Posted byブクログ

2011/05/01

ウェブを切り口に「アメリカ的なるもの」を徐々に解き明かしていく。著者の理解と分析の鋭さに舌を巻く。新書にしては、三百頁近くもあり、読み応えがある。いわゆる二,三年すると読まれなくなる類の本ではない。 以下、気になった記述。 ・(iPadなどの)アプリの登場で、神の雑誌で見られた...

ウェブを切り口に「アメリカ的なるもの」を徐々に解き明かしていく。著者の理解と分析の鋭さに舌を巻く。新書にしては、三百頁近くもあり、読み応えがある。いわゆる二,三年すると読まれなくなる類の本ではない。 以下、気になった記述。 ・(iPadなどの)アプリの登場で、神の雑誌で見られた「誌面の感じが違う」というデザインやレイアウトによる差異化を図ることが可能になった。 ・アメリカでシンクタンクが登場した背景。 ・ソーシャルネットワークのソーシャルとは「社交」と考えるべきで、社会全体や共同体ではない。 ・単線的な成長物語である「永遠のローマ」 ・サンドバーグ(フェイスブックのCOO=Chief Operating Officer)の経歴。 ・NPCの誕生 ・ビジョンと実務のバランス ・デザインがより広く問題解決のための方法論として捉えられるようになったこと。 ・数理の快楽 ・メディア史の中で繰り返されるように、新しいメディアは、先行するメディアを参照しながら一定の商品として様式化する。 ・地球を含めた層状の視点でWEBをとらえるのがよいのでは?

Posted byブクログ

2011/04/25

タイトル通りの内容。ウェブ×ソーシャルまでなら似たような本もあるが、そこにアメリカという単語が並んでいるのがミソ。 FREE、FacebookやTwitterなど一通り、昨今のトレンディな話題が盛り沢山なのだが、なぜ現代においてウェブがそのような進化を遂げたかについてアメリカとい...

タイトル通りの内容。ウェブ×ソーシャルまでなら似たような本もあるが、そこにアメリカという単語が並んでいるのがミソ。 FREE、FacebookやTwitterなど一通り、昨今のトレンディな話題が盛り沢山なのだが、なぜ現代においてウェブがそのような進化を遂げたかについてアメリカという国の歴史的な生い立ちから世代ごとの文化まで細かく見つめたうえでウェブやソーシャルについての話が展開されている。 そのため、純日本人である私には少々入りにくい内容ではあった。内容を正しく理解するために必要とされる周辺知識が多いため、よほどアメリカの文化に詳しいか元々Wiredなど読むのが好き!という人でないとオススメできない。 ■気になった単語 ・マネタイズという言葉への誤解 ・インターネットの外部性

Posted byブクログ