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うみべの女の子(1) の商品レビュー

3.9

111件のお客様レビュー

  1. 5つ

    28

  2. 4つ

    34

  3. 3つ

    29

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    1

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2016/03/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「ソラニン」から浅野さんのファンで、大体作品は読んでいます。 海辺の寂れた町に住む中学生の小梅と、小梅を好きなクラスメイトの磯辺。 小梅は好きな先輩に振られた腹いせから、磯辺と体を重ねるようになります。 最初は磯辺の方が小梅を好きなのに、体を重ねていくうち、小梅の方が磯辺を好きになっていきます。 描き込まれた背景だけの原画展を開いて欲しいくらい、1ページ1ページ、いつまで眺めていても飽きません。 もちろん人物描写も素晴らしく、特に女の子は可愛くて生々しくて、危うげな幼さすら見ていて愛おしい気持ちになります。 小梅を知るうち、磯辺はどんどん小梅に冷めて行き、次第に2人の気持ちは逆転してしまうのですが 男性作家さんにここまで"生身の女子"を描かれると、なんだか自分まで見透かされたような気がして、少し怖かったです…。続きます。

Posted byブクログ

2016/01/18

性で繋がる高校生の男子と女子。 これでもかという程の生々しい描写が、成長しきっていない高校生の男女のリアルさをガンガン伝えてくる。 三崎先輩はくず。小梅が翻弄されるのも、高校生の淡さゆえ納得できる。

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2016/01/05

【雰囲気だとか世界観だとかくそったれ】 浅野いにおを読む女子と、僕は絶対に付き合いたくない。くるりやサカナクション、フィッシュマンズや初期フジファブリックが好きな女子は消えていなくなって欲しいとさえ思う。 きもちわるいのは同属嫌悪なのか。いちいち目障りだ。理解できるし、思い浮...

【雰囲気だとか世界観だとかくそったれ】 浅野いにおを読む女子と、僕は絶対に付き合いたくない。くるりやサカナクション、フィッシュマンズや初期フジファブリックが好きな女子は消えていなくなって欲しいとさえ思う。 きもちわるいのは同属嫌悪なのか。いちいち目障りだ。理解できるし、思い浮かべることが出来る自分さえ憎い。食い物にされているように思い、腹立たしくもなる。アイデンティティだのサティスファクションだのどうでもいい。

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2014/09/22

雰囲気はかなり好き。 言葉を読ませるというか、考えさせられるというか、中学生時代だけにとどまらない心の闇や衝動を重たく描かれているなぁと思う。 浅野いにおは、ソラニンしか読んだことないけど、あっちは音楽の勢いがあって爽やかだった。コッチはどうなるのか。甘酸っぱさは今のところな...

雰囲気はかなり好き。 言葉を読ませるというか、考えさせられるというか、中学生時代だけにとどまらない心の闇や衝動を重たく描かれているなぁと思う。 浅野いにおは、ソラニンしか読んだことないけど、あっちは音楽の勢いがあって爽やかだった。コッチはどうなるのか。甘酸っぱさは今のところないなぁ。

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2014/08/17

こんな話好き。まさに中二。そんで俺にもこんな時期があったのか。もう来ないね。こんな痛い時期は。懐かしいような、新しいような不思議な漫画だ。

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2014/07/25

雑誌掲載時にパラっと読んだときに山本直樹的な「虚しくだるいエロ」かー、と思って追ってなかった(ちなみに山本直樹は基本的には嫌いだけど「ありがとう」はまごうことなき名作だと思う)。が、なんか気がむいて読んだ。 恋愛じゃないかたちで身体の関係をもってしまった二人の中学生。その関係性が...

雑誌掲載時にパラっと読んだときに山本直樹的な「虚しくだるいエロ」かー、と思って追ってなかった(ちなみに山本直樹は基本的には嫌いだけど「ありがとう」はまごうことなき名作だと思う)。が、なんか気がむいて読んだ。 恋愛じゃないかたちで身体の関係をもってしまった二人の中学生。その関係性が変化し、物語が動き出してからの展開がすごく共感できて面白かった。 何にも振り回されずクールでかっこよく生きたいと思っても、愛されたい、誰かに必要とされたいという願望には勝てない。という人の本質的なダサさ(愛おしさ)。女子が男子を助けようとして書く手紙の内容のダサさが自分の内面のダサさと重なってずしっときました。 しかしこの二人がその気もないのにハッピーな恋愛ごっこをするのがよかったとも思えない。お互いのみっともないところをさらけ出すのが恋愛なら、この二人の関係も恋愛以上に恋愛だと思う。

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2013/11/14

登場人物達の会話がすごくリアルでした。 例えば、学校の先生の名前を出して、「あいつホントウンコだよ」とかね(笑) 何かにつけてちょいちょい磯辺を罵倒していた小梅が、段々と彼に惹かれていく描写はとても微笑ましいです。 けれど、それとは逆に磯辺の方は彼女を遠ざけて行く。 気晴らしの...

登場人物達の会話がすごくリアルでした。 例えば、学校の先生の名前を出して、「あいつホントウンコだよ」とかね(笑) 何かにつけてちょいちょい磯辺を罵倒していた小梅が、段々と彼に惹かれていく描写はとても微笑ましいです。 けれど、それとは逆に磯辺の方は彼女を遠ざけて行く。 気晴らしのつもりだったのに、こんなにも磯辺の存在が大きくなろうとはきっと小梅は思っていなかったに違いない。 全力で互いに振り回される2人の姿が切ないけどすごく好きです。

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2013/11/09

完結したので、久々に読んでみた。 浅野さんの世界観は作品を超えても一貫しているなーと感じた。 うまく言えないが、人間を信用していない感じ。 ハッピーなのかそうでないのか良く分からない、結局はそんなの小さな悩みであるかのごとく世界は動いて行く、そんな終わり方をすること。 久々に読ん...

完結したので、久々に読んでみた。 浅野さんの世界観は作品を超えても一貫しているなーと感じた。 うまく言えないが、人間を信用していない感じ。 ハッピーなのかそうでないのか良く分からない、結局はそんなの小さな悩みであるかのごとく世界は動いて行く、そんな終わり方をすること。 久々に読んでも、また世界に引きずり込まれました。

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2013/10/21

文章のリズム感はマジで作家レベルだなぁと思う。作中にモノローグが無いのが残念で仕方ないけど、まぁプロローグだけでもお腹いっぱい胸いっぱいです。 昔の作品(ソラニンとか)と比べても、構図とかめちゃくちゃ良くなってるなぁと素人の僕でも感じる。とても丁寧。P.154で磯辺にほっぺをムギ...

文章のリズム感はマジで作家レベルだなぁと思う。作中にモノローグが無いのが残念で仕方ないけど、まぁプロローグだけでもお腹いっぱい胸いっぱいです。 昔の作品(ソラニンとか)と比べても、構図とかめちゃくちゃ良くなってるなぁと素人の僕でも感じる。とても丁寧。P.154で磯辺にほっぺをムギュってされた小梅を見て、ちょっと爽快に思えて、「あ、俺小梅嫌いなのか」と気づく。磯辺は割と好きだ。 ぜひ実写化してほしい。『台風クラブ』みたいな感じになってほしい。

Posted byブクログ

2013/09/02

思春期の脆さと不安定さがリアルで切ない。 ただ一言素直に言えばいい言葉があることも、 その言葉を象る自分の本心の意味すらも分からずに まだ辿りつけない苛立ちと焦燥に囲まれた不器用さ。 好きな人に優しくしたいのに 恥ずかしくて真逆になってしまう。 懐かしくて息苦しい。

Posted byブクログ