アライバル の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
170115読了。 多くのレビューに書いてある通り、この話には文字がない。 最初、一家の団欒から始まり、荷造りされたスーツケースが出てくると、父親が一人で船に飛び立つ。 最初は出兵かと思ったが、どうやら移住のようだ。 宿を見つけ、いつの間にか相棒になった奇妙な動物とともに、地図を片手にあちこちをまわり… 現地の人々は概ね良い人たちのようだ。 過去の戦争あるいは災害もにおわせるエピソードがある。 職を見つけ、「自転車泥棒」のようなポスター貼りをして…。 最後には妻と娘がやってきて、再び一家で過ごすことに。 文字がない分、絵の隅々まで見て話を読み取ろうとさせてくれる。面白い。
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文字のない絵本。絵は素敵だがお話は分かりづらい。不安な気持ちが広がるけど、最後は家族の元に戻って落ち着く。
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画力が圧倒的。 4年費やした作品のようだが、印象的なモノトーンに緻密な表情、見たことの無い世界の作り込みは、映画一本分のような情報量。 すごいものを観た、というのが素直な感想。 ストーリーは不安な印象がつきまとうので、大人向きな気がする。
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原書を購入。絵本とは本来こういうものなのではと衝撃を受けた。文字がないので、その分登場人物の表情が印象に残るし、読者のその時の状況によって、いろんな解釈ができると思う。ウワサどおりのステキな本だった。
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すごく美しく緻密な絵。 文はなく絵だけの本。 まるでサイレント映画を見ている様な感じだった。 図書館で借りた本だけど、手元に残しておきたいと思うほどの本だった。
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2016/9/5 726.5||タ (3階芸術・体育) どんな事情があるのでしょう。家族に別れを告げ、知り合いもいない、言葉も分からない異国の地へ、男は一人旅立つ。 未知なる国での不安や希望、文字がないのに確かにその情景が目に浮かぶサイレントノベル。 ~あなたの物語、紡いで...
2016/9/5 726.5||タ (3階芸術・体育) どんな事情があるのでしょう。家族に別れを告げ、知り合いもいない、言葉も分からない異国の地へ、男は一人旅立つ。 未知なる国での不安や希望、文字がないのに確かにその情景が目に浮かぶサイレントノベル。 ~あなたの物語、紡いでください~
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ショーン・タン(Shaun Tan、1974年 - )は、オーストラリアのイラストレイター、絵本作家、映像作家。『レッドツリー』『アライバル』など大人向けの絵本作品で知られる。 『アライバル』は、男が妻と娘に別れを告げ、海を渡って見知らぬ土地にゆき、新しい生活を始める。 意味...
ショーン・タン(Shaun Tan、1974年 - )は、オーストラリアのイラストレイター、絵本作家、映像作家。『レッドツリー』『アライバル』など大人向けの絵本作品で知られる。 『アライバル』は、男が妻と娘に別れを告げ、海を渡って見知らぬ土地にゆき、新しい生活を始める。 意味が分からないところある、分からなくていいんだろう。 人の表情の描き方が素晴らしい、声が聞こえてきそう。
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この世界での話だと思って読み始めたので、最初は戸惑った。 文字がないのに、新天地での生活に対する戸惑いや不安が凄く伝わってきた。 所々に挿入される他の人のエピソードもリアル。(Ⅲの夫婦のエピソードで『シュナの旅』を思い出した。) 思帯にあるようにサイレント映画のよう。カラーじゃ...
この世界での話だと思って読み始めたので、最初は戸惑った。 文字がないのに、新天地での生活に対する戸惑いや不安が凄く伝わってきた。 所々に挿入される他の人のエピソードもリアル。(Ⅲの夫婦のエピソードで『シュナの旅』を思い出した。) 思帯にあるようにサイレント映画のよう。カラーじゃなくてモノクロとセピアなのが雰囲気を引き立てていると思う。 絵本なのにスピン付き。しかも紐じゃなくてリボンなのも素敵。
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美しい絵。文字が全くないのに、一冊の小説と同じくらいの物語が込められている。移民の目にうつる新しい世界。
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素晴らしい!シュールレアリズムの手法でデザインされた世界感と、現実的に描かれた移民の姿が見事に合致している。細かい仕草をリズム良く描いたコマ割りも素晴らしかった。言葉を持たない小説だからこそ、語れる言葉がある作品のような気がする。
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