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アライバル の商品レビュー

4.4

181件のお客様レビュー

  1. 5つ

    84

  2. 4つ

    47

  3. 3つ

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2024/10/29

久しぶりに開いて表紙裏の人々にぎょっとする。そうだった。 家族と別れ、ひとり船にのる男性がたどり着いた場所で。 長い長いモノクロフィルムの映画を観ているような絵本。 彼、彼女の物語が文字がなくても震えるくらい伝わってくる。 けっしてグロテスクでもないのに怖い存在、ちょっと気味が悪...

久しぶりに開いて表紙裏の人々にぎょっとする。そうだった。 家族と別れ、ひとり船にのる男性がたどり着いた場所で。 長い長いモノクロフィルムの映画を観ているような絵本。 彼、彼女の物語が文字がなくても震えるくらい伝わってくる。 けっしてグロテスクでもないのに怖い存在、ちょっと気味が悪いようなフォルムなのに愛らしく思えるもの。 ショーン・タンの世界にどっぷり浸かって、本を閉じた後も衝撃か余韻か、しばらくぼんやりしてしまう。

Posted byブクログ

2024/10/09

ひょんなことで知った、実に価値の高い絵本に出会えた。 読むといっても、絵本、しかもニュアンス無声映画のそれ・・行きつ戻りつの体で20分ほど浸った世界。 全く先入観なしに入り込んだ世界は「新世界?ピルグリム・ファーザーズ?17、18世紀?多彩な人種・・ 笑顔もあるが大半は暗く疲弊...

ひょんなことで知った、実に価値の高い絵本に出会えた。 読むといっても、絵本、しかもニュアンス無声映画のそれ・・行きつ戻りつの体で20分ほど浸った世界。 全く先入観なしに入り込んだ世界は「新世界?ピルグリム・ファーザーズ?17、18世紀?多彩な人種・・ 笑顔もあるが大半は暗く疲弊した表情・・無表情も結構ある。 リアル世界というより幻想の海に漂うといった‥現実にはあり得ない生き物、植物、モノが宙に浮いて居たりする。 2回目は作者ショーン・タンをウィキで調べて、本の解説を読んで入る。 キーワードは「移民」 表表紙と裏表紙にある人々の表情を眺めいる・・音がない説明もないから読み手は自由な空間で様々な想いに泳ぎだす。 アライバルと銘打った題名に込められた意味の多彩さに一種の感動。 到着、出現、到来、新参者、新顔、赤ん坊の意まであった。 装丁は未知の生物・・「こんにちわ、よろしく、初めまして・・」の挨拶から入っていく世界!1 素晴らしいビジュアルの芸術だ。

Posted byブクログ

2024/06/05

92歳の頃の父が、人生で恐らく一番最後に触れた本。リビングのテーブルに置いといたら、いつの間にか座り込んでじっと眺めていた。読み終えて「いい本だった。初めて見たよ。どうもありがとう」と言ったのが忘れられない。

Posted byブクログ

2024/04/29

会話を表す吹き出しがない。 1900年代初頭の映画を見ているようセピア色。 想像力を掻き立てられる。 個人的にはおすすめ

Posted byブクログ

2024/02/21

レトロな映画を観ているようです。セピア色の精緻な絵をマンガのコマのように重ねるだけで、物語が展開します。全く未知の世界での悪戦苦闘にハラハラ、いろんな人や生命体との交流にほっこり、ラストは希望に満ちていてよかった…。

Posted byブクログ

2024/02/03

言葉と音を創る⁡ ⁡⁡ ⁡ってな事で、ショーン・タンの『ARRIVAL アライバル』⁡ ⁡⁡ ⁡べじぃが読んでて、エッシャーみたいな感じもするって事で、エッシャー好きのおじさんとしては読んでみよって事で、図書館レンタル ⁡⁡ ⁡確かにエッシャー節な所もあり、言葉は無いけど緻密な絵...

言葉と音を創る⁡ ⁡⁡ ⁡ってな事で、ショーン・タンの『ARRIVAL アライバル』⁡ ⁡⁡ ⁡べじぃが読んでて、エッシャーみたいな感じもするって事で、エッシャー好きのおじさんとしては読んでみよって事で、図書館レンタル ⁡⁡ ⁡確かにエッシャー節な所もあり、言葉は無いけど緻密な絵と訳の分からない物語が押し寄せてきて、自分なりの物語が進んでく。⁡ ⁡⁡⁡ ⁡聞こえない言葉が聞こえてきそう(聞こえない)⁡ ⁡ ⁡⁡聴こえない音楽が聴こえてきそう(聴こえない)⁡⁡ ⁡⁡ ⁡じゃが、脳内ではきこえるんよね ⁡⁡ ⁡無声映画を観ているような感じかな。⁡ ⁡⁡ ⁡ティム・バートンが監督したらオモロそうな映画になるじやろなぁ、って感じかな ⁡⁡ ⁡2022年13冊目

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2023/09/08

文字のない絵本。 絵の点数は非常に多く、セピア色の鉛筆画のようなタッチで丁寧に描き込まれている。 文字がないからといってさらっと読み終わるようなものではない。絵から情報や感情を丁寧に汲み取りながら読もうとすると結構時間がかかる。そしてそれだけの価値がある。 説明が一切ないので今何...

文字のない絵本。 絵の点数は非常に多く、セピア色の鉛筆画のようなタッチで丁寧に描き込まれている。 文字がないからといってさらっと読み終わるようなものではない。絵から情報や感情を丁寧に汲み取りながら読もうとすると結構時間がかかる。そしてそれだけの価値がある。 説明が一切ないので今何が起こっているのか不安に思いながら読むことになるが、主人公だって現状を把握できず、新たにたどり着いた土地で右も左もわからない状態になる。まさに主人公の不安を共有しながら読む感じがとてもよい。 最後は前向きな終わり方でよかった。 あと、みんな相棒ポケモンみたいのを連れているのがかわいい。

Posted byブクログ

2023/08/11

一回読んだ。 けど、これは一回読んだ、だからどうって言えない。 何を言ってるのかわからないし、わからなくて当たり前だし、だからこそもう一度読もうと思う。

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2023/07/23

これはすごい! 始めて読むショーン・タン。 文字なしの絵だけの表現ですが、絵本と言ったらいいのかマンガと言ったらいいのか…と思っていたら出版社からの内容紹介に「グラフィック・ノヴェル」とあり。なるほど。 家族と離れ、新たな土地へ移住する。 そこは、全く知らない土地。言葉も文化も...

これはすごい! 始めて読むショーン・タン。 文字なしの絵だけの表現ですが、絵本と言ったらいいのかマンガと言ったらいいのか…と思っていたら出版社からの内容紹介に「グラフィック・ノヴェル」とあり。なるほど。 家族と離れ、新たな土地へ移住する。 そこは、全く知らない土地。言葉も文化もまるで違う。 男はそこで、様々な人々と出会い、助けられながら奮闘する。 ここで出会った人々にもまた、それぞれこの新天地に来るに至った歴史があるのだ。 そして、男は妻と娘を呼び寄せる。 とても細やかな表現で、文字がなくとも、登場人物の心情がひしひしと伝わってきます。 ファンタジックでノスタルジックな世界観。

Posted byブクログ

2023/06/03

セピア色の異世界、暗雲が忍び寄る都市から逃れる家族、人々、「シンドラーのリスト」のシーンも思いだす緊迫した場面も。移民の国の人々の記憶の世界を覗いたような絵本

Posted byブクログ