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アライバル の商品レビュー

4.4

178件のお客様レビュー

  1. 5つ

    82

  2. 4つ

    46

  3. 3つ

    15

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2018/10/13

確かにサイレント映画を見ているような感じ。手塚治虫のメトロポリスや1984やジブリ作品など、いろんなものが思い浮かぶ不思議な感触。言葉がないことによって想像力を掻き立てられる。無国籍風だがアジアのイメージがとても面白い。

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2018/06/02

建物や食べ物や移動手段とか、全部ファンタジーなんだけど画力がすごいのでとてもリアルに感じる 切符を買うところと、街で出会った優しい親子とご飯を食べるシーンが とても好き トカゲみたいな生き物、癒しだ… ところどころに漢字とか、折り紙とかあって、日本好きなのかな?

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2018/03/20

セリフが一切登場しない絵本。しかし味わいのあるレトロ調の画風で表現される街や人の表情から、街の喧騒や穏やかではない状況、人々の喜怒哀楽が十分伝わってきます。 活字は想像力を要するのに対し、絵本はある程度情報が揃っているので流し読みしてしまうことも多いのですが、この本は画のみであり...

セリフが一切登場しない絵本。しかし味わいのあるレトロ調の画風で表現される街や人の表情から、街の喧騒や穏やかではない状況、人々の喜怒哀楽が十分伝わってきます。 活字は想像力を要するのに対し、絵本はある程度情報が揃っているので流し読みしてしまうことも多いのですが、この本は画のみでありながら重厚感のあるストーリーで想像力がとても刺激される作品でした。

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2017/09/24

セピア色の絵だけで綴られる、文字のない絵本。 異邦人またはあらゆる異なる物事を排除しようとする流れから逃れた人々がたどり着く、不思議な世界。 色が同一であることによって、心の動きがより重みを持って、浮き彫りになっているように感じる。 それぞれの持つ過去、そして今、未来に、考えさせ...

セピア色の絵だけで綴られる、文字のない絵本。 異邦人またはあらゆる異なる物事を排除しようとする流れから逃れた人々がたどり着く、不思議な世界。 色が同一であることによって、心の動きがより重みを持って、浮き彫りになっているように感じる。 それぞれの持つ過去、そして今、未来に、考えさせられる。 不思議な世界の人々のお供の不思議な生き物は、自分では選べないようだ。私だったらどんなお供に出会えるのだろうか。

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2017/09/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

“字のない絵本”として著名な作品(絵本というには少々分厚いけれど)。 主人公はひとりの男。新天地での生活基盤を作るため、妻子を祖国に残し、独りぼっちの異国で生活を始める。文字も街並みも生活様式も、生態系さえ違う土地で、戸惑いながらも手探りで奮闘する男は、住む場所を探し、買い物の仕方を学び、手に職をつけて、次第に異国へ根を下ろしていく。 主人公と出会い、助けてくれる人々の中には主人公とは別の国からの移民も多い。彼らはそれぞれに、何かから逃げてきたり、帰る場所がなくなったりして、作中の都市に辿り着いている(主人公の祖国の空に掛かる龍の尾も、何らかの脅威や不穏さの表現なのだろう)。 最終ページと、そこに至る数枚が描いていることは、限りなくシンプルで、とても何気ない。時間は流れていく。生活は変わっていく。すべてに不安がなくなるわけではないけれど、できるようになることもある、それで誰かを助けられることもある、嫌なことばかりではない。

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2021/08/31

写真から描き起こしたようなリアルな人物とは対照的な、ファンタジックな世界。舞台の書き割りを思わせる街の中を、不思議な鳥や乗り物が飛び交う。たくさんの引き出しがついた壁から取り出されるのは、どうやら野菜らしい。 この見知らぬ世界にやって来た主人公の表情は、驚きと不安。わくわくするよ...

写真から描き起こしたようなリアルな人物とは対照的な、ファンタジックな世界。舞台の書き割りを思わせる街の中を、不思議な鳥や乗り物が飛び交う。たくさんの引き出しがついた壁から取り出されるのは、どうやら野菜らしい。 この見知らぬ世界にやって来た主人公の表情は、驚きと不安。わくわくするような夢の世界で遊ぶわけではない。世界に居場所を作るためには、努力と支援が必要だ。住居を見つけ、食事をし、仕事を得て、友人と気晴らしをする。その一つ一つの積み重ねが、絶望から希望への軌跡であることが、深く沁み入る。

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2017/04/03

図書館の予約12人待ち。 2ヶ月待ってやっと借りれた。 絵本 サイレン絵本。 字がない。 全くない。 でもなんだろう。 世の中が書いている。 描かれていると言った方がいいか。 心がざわつく。

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2017/01/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

170115読了。 多くのレビューに書いてある通り、この話には文字がない。 最初、一家の団欒から始まり、荷造りされたスーツケースが出てくると、父親が一人で船に飛び立つ。 最初は出兵かと思ったが、どうやら移住のようだ。 宿を見つけ、いつの間にか相棒になった奇妙な動物とともに、地図を片手にあちこちをまわり… 現地の人々は概ね良い人たちのようだ。 過去の戦争あるいは災害もにおわせるエピソードがある。 職を見つけ、「自転車泥棒」のようなポスター貼りをして…。 最後には妻と娘がやってきて、再び一家で過ごすことに。 文字がない分、絵の隅々まで見て話を読み取ろうとさせてくれる。面白い。

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2016/12/10

文字のない絵本。絵は素敵だがお話は分かりづらい。不安な気持ちが広がるけど、最後は家族の元に戻って落ち着く。

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2016/12/06

画力が圧倒的。 4年費やした作品のようだが、印象的なモノトーンに緻密な表情、見たことの無い世界の作り込みは、映画一本分のような情報量。 すごいものを観た、というのが素直な感想。 ストーリーは不安な印象がつきまとうので、大人向きな気がする。

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