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アライバル の商品レビュー

4.4

178件のお客様レビュー

  1. 5つ

    82

  2. 4つ

    46

  3. 3つ

    15

  4. 2つ

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2020/09/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一切の文字が書かれていない、絵本。 なのに、ストーリーがまさに「見えてくる」絵本。 4年もの時間をかけて描かれた「移民」をテーマにしたこの物語は、とてもリアルな物語でした。 ちょうど今読んでいるノーベル経済学賞を受賞した二人の経済学者が書いた「絶望を希望に変える経済学」では、第2章「鮫の口から逃げて」のテーマが「移民」で、まさにこの「アライバル」で描かれたストーリーと私の中で完全にシンクロしました。 本当にすごい表現力。 一切の文字が無いのに、ノーベル経済学賞を受賞した経済学者が約60ページものページを割いて語っている内容をほぼ完ぺきに表現しているように思いました。 世界の多くの国で「移民」はその受け入れ国の経済を支え、その国の発展に貢献をしています。 しかしその「移民」がなぜ住み馴れた故郷を離れ、一番大切な人と別れて「移民」の道を選ばざるを得なかったのか、そのことに思いをめぐらすことができる人はあまり多くは無いのかもしれません。 この絵本「アライバル」は「移民」の道を選ばなければならなかった理由や背景を見事に描いているように感じました。

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2020/08/22

絵だけで綴られる移民の話。 移民の話だが、私にはそれだけでなく、もっともっと本質のことを描いていると感じられた。 温かな涙を流せる一冊。

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2020/07/02

驚いた。 伝えたいことほど短く、大切なことほど簡単にを信念としていたけれど、一文字もないこの本のなんと饒舌なことか。 この静寂の中から聞こえてくる音はきっと私自身であり、あなた自身。

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2020/04/14

ゲージツ系だ! 時々こういうセリフ無し漫画というか、芸術で攻めてくる黒船に対してついついすげーってなってしまう。 んだけども、このキモかわいい生物に癒やされる孤独なおっさんの設定が実におっさん泣かせというか。 巨神兵みたいなやつが一番怖くて好き。ちゅうかアイツらどうにかしないと未...

ゲージツ系だ! 時々こういうセリフ無し漫画というか、芸術で攻めてくる黒船に対してついついすげーってなってしまう。 んだけども、このキモかわいい生物に癒やされる孤独なおっさんの設定が実におっさん泣かせというか。 巨神兵みたいなやつが一番怖くて好き。ちゅうかアイツらどうにかしないと未来はないぞ、頑張れおっさん。

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2019/12/15

映画を観ているような気持ちになった 細やかな描写 さすがの世界観 家族っていいな 人って繋がりだな 普遍的なところに行きついている

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2019/11/30

字を読むのに疲れてしまった時、ふと手にとってパラパラめくってみる。 深い意味があるんだろうけど、そう言う事は考えずにただその世界に浸る。 癒される。

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2019/11/04

セピア色 幻想的な世界 グラフィック・ノヴェル 移民者の方々の体験談から着想を得た世界 家族との別れ 長い旅路 通じない言葉の中でなんとか思いを伝え交流し助けられ生活していく 文字はなくても、文字があるように 移民先の世界観、人々の日常が伝わってきた とても細やかな描写 観入...

セピア色 幻想的な世界 グラフィック・ノヴェル 移民者の方々の体験談から着想を得た世界 家族との別れ 長い旅路 通じない言葉の中でなんとか思いを伝え交流し助けられ生活していく 文字はなくても、文字があるように 移民先の世界観、人々の日常が伝わってきた とても細やかな描写 観入ってしまった カバー表紙折り返し部記載文 arrival / 到着、(新しい方法・製品などの)出現、(季節・行事などの)到来、やって(引っ越して)来た人、新顔、新参者、誕生、赤ん坊 新たな発見土地に移民した者が、その土地で生まれ変わり、新生児のように成長していく。 そこには過去の自分を捨てなければならない辛さと、新しい人生を歩むチャンスを手にした幸せとの両面がある。それをまるでサイレン映画のように一切の文字を使用せず表現した、究極の文字なし絵本 作者あとがき~ この本の大部分は、さまざまな国や時代の移民の方々の体験談から着想を得ている。 ギュスターヴドレ Over London by Rail

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2019/09/10

「The Arrival」https://booklog.jp/item/1/0439895294の日本出版本です。 移民から見た新天地の光景と恐怖を、サイレント映画のようなタッチで描いた文字無し絵本です。 不可思議な世界観へ展開していきますが、自分の知らない世界へ順応する移民の...

「The Arrival」https://booklog.jp/item/1/0439895294の日本出版本です。 移民から見た新天地の光景と恐怖を、サイレント映画のようなタッチで描いた文字無し絵本です。 不可思議な世界観へ展開していきますが、自分の知らない世界へ順応する移民の心境を感じました。 原書と一緒にページを進めました。 内容は同じですが、印刷の色合いに微妙な差があるようです。 読者によって話の捉え方が変わる素敵な一冊。

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2019/07/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 はじめて知らない街、知らない国、知らない文化に触れて、そこで暮らしはじめなければならなかったときの、なんともいえない不安やら怖れやら、それでいてどこかなんとかなるという希望みたいなものを思い出す。  忘れていた初々しい感覚を呼び覚まされた。  文字がないだけに、いっそう心をかき乱される。未来のようで過去のような、どこか知らない場所なのに不思議な既視感。  ショーン・タンの世界観が横溢している。

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2019/06/29

文字のない絵本。 とはいえ、ストーリーが見てはっきりと理解できるのが凄い。 幻想的な描写が逆に主人公が完全な異世界に飛び込んでいった、 と言う事実が際立つ。 完全に大人向け、子供だとそもそも移民のニュアンスが伝わりづらい。

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