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静かな爆弾 の商品レビュー

3.4

40件のお客様レビュー

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2022/10/05

大好きな作家さんだけど、この本については共感できる部分が少なく残念だった。 テレビマンの俊平と耳が聞こえない響子が唐突に付き合いはじめたところから、描写不足でなんだか2人に寄り添えなくなったのかも。 俊平の仕事の緊迫感等は感じるところがあるが、恋愛の自己中感が拭えず好きになれ...

大好きな作家さんだけど、この本については共感できる部分が少なく残念だった。 テレビマンの俊平と耳が聞こえない響子が唐突に付き合いはじめたところから、描写不足でなんだか2人に寄り添えなくなったのかも。 俊平の仕事の緊迫感等は感じるところがあるが、恋愛の自己中感が拭えず好きになれなかった。 こんな人はよくいそうだけど。 響子も女性として魅力的に思えるエピソードも特になく…ラストの行動にはやや嫌悪感すら抱きモヤっとしてしまった。 ストーリーや人物の描写がもっと細やかだったら、もう少し理解できたのかもしれないなぁ。

Posted byブクログ

2022/07/10
  • ネタバレ

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耳が聞こえない女性とテレビ局で報道の仕事をしてる男性の話 読みながらたまになんか耳が聞こえないのはかなり生きにくいと思うし大変だけど響子が無職で実家暮らしなのになんか偉そうだなとなんとなく思ってしまった 連絡が取れなくなった1週間、ごちゃごちゃと複雑に考えたりモヤモヤしたけど結局最後メールで伝えたのは「会いたい」っていうシンプルな言葉なのが良かった

Posted byブクログ

2021/01/08

う…そこで終わりね… 耳が不自由というところもだが、どこか捉え所のない響子。彼女といることで今まで気づかなかったことに気づく俊平。 いろいろ読者が考え想像することが必要な作品。 

Posted byブクログ

2020/10/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

テレビ局で今はバラエティ部門に所属しているが元々は報道部門にいた早川俊平はある日公園で一人本を読んでいて閉園の合図を警備員に送られる。近く見ると一人の女性がそれに気づかずにまだ公園内にいたので、閉園ですよと知らせに行くと彼女は反応をしないので耳が聞こえないことに気が付く。それが響子との出会いだった。 二度目の出会いの時に一緒にファーストフードの店でハンバーガーを食べ、そこでまた会う約束をして、徐々に二人の距離は縮まっていった。 俊平はあるニュースを追いかけていた。海外の古跡爆破のテロ事件がなぜ起こったかという事を。その性でバラエティ部門から一時的に外させてもらい、その関係者を追っていた。 そんな中自分の家に来るようになった響子と二人の付き合いが始まる。音の聞こえない響子のせいで、その世界の事に俊平は気が付いていく。 そして、今までは女性とあまり深く付き合わないし一緒に自分の部屋で過ごすことも短期間だったのだが、響子との終末にあって2~3日を過ごすという生活が始まる。 ただ響子は音が聞こえないからそれなりに俊平は新しい世界を知り、気遣うことを知らず知らずの間に当たりまえにこなす生活を過ごしてく。 追いかけている番組は海外の様々な要人や証言者を捉えるために何度も出張して家を空けることも増えていく。 俊平は響子の世界を知っているから対処しながら生活をしているが、アパートの住人や管理人、そして自分の良心に合わせたりした時に音のある世界と音の無い響子の世界とのギャップを感じつつ、自分の気持ちを伝えることにも戸惑いながら過ごしていく。 なぜ静かな爆弾というタイトルなのか?音のない響子の世界を知ってその世界から受ける影響力は俊平にとってとてつもない爆弾なのか?それとも俊平が追いかける古跡の爆破も含めて世界を見る事が爆弾なのか?さて私は読み終わって理解出来たのか? 本は文庫本になっていますが読んだのは単行本です。

Posted byブクログ

2016/09/20

なんとなく中途半端なストーリーでした。テレビのドラマみたいな展開で、あっという間に読めましたが、主人公と響子さんの関係がもどかしくて、結論はご想像におまかせで、不完全燃焼です。

Posted byブクログ

2016/05/30

吉田修一の小説を読んだあとはたいてい「ああ、しっくりくる」という思いがあるものなんだけど、この小説に限ってはちょっとつかみにくいまま読み終えてしまった。働き盛りの仕事に燃える男と耳が聞こえない彼女の話(話すこともできないんだけどそのことについてはあまり触れられていないような気が…...

吉田修一の小説を読んだあとはたいてい「ああ、しっくりくる」という思いがあるものなんだけど、この小説に限ってはちょっとつかみにくいまま読み終えてしまった。働き盛りの仕事に燃える男と耳が聞こえない彼女の話(話すこともできないんだけどそのことについてはあまり触れられていないような気が……)。 住人たちの仲をいたずらにかき回しているような大家の行状を嫌うような青い正義感をもっているある意味、一本気な彼なんだけど、結局のところ、仕事が楽しいあまりに彼女に関心をもちながらも、何かといえば二の次にしてしまう学習能力のない男の話にしか思えない。何となく彼にとってはよい方向に向かう結末のようだけど、きっとこの男はのど元過ぎれば熱さを忘れて、同じようなことを繰り返す気がするよ。 本当はどうなるかわかっていながら、怠惰や信じたくない気持ちから手つかずにして惨事を招いてしまうことってある。彼女とのつき合いや仕事に絡めながら、そんなことへの警鐘がテーマになっているのかな。

Posted byブクログ

2015/07/26

ストーリーや人物や言葉遣い、全部がほどほどな作品だなと思った。 ただ、終盤で立木が主人公と話をしたシーンが印象的だった。同じ行動をするにしても、その姿勢の違いで出来上がるものに大きな影響が出るのかもしれない。 2015/7/26

Posted byブクログ

2015/03/30

テレビ番組制作をする俊平と、耳の不自由な響子のラブストーリー!? 伝えたい事が曖昧な感じだが、落ちついた恋愛小説とするなら嫌いではない。ラストの俊平のメールはぐっときた。

Posted byブクログ

2015/03/14

耳の聞こえない女性と世界を飛び回るジャーナリストの男性とのお話。耳が聞こえないことですれ違ったり、もやもやしたことが起こる。閉じた世界にいる女性と世界を飛び回るジャーナリストの男性ですが、それを埋めようとする男性の気持ちを応援したい。

Posted byブクログ

2014/11/25

物語の後半あたりから自分が用意していた終わり方とはまったく違う終わり方だった。でも決して、いい!と思えるわけでもなく、うーん、そうですか、という感じ。ということは、著者の表現をしたいところが自分には理解できてないんだなぁ。

Posted byブクログ