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小銭をかぞえる の商品レビュー

3.7

91件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    33

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    2

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2022/06/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 みみっちくてみっともないのだけど恥や外聞がないわけではなく、こだわるところは強くこだわる。彼女に借りたお金で、一人でステーキを食べようとする。すごく面白い。

Posted byブクログ

2022/02/06

生きる生臭さが、漂っている。短絡的な思考回路に至り私小説を著した著者の生きざまにもっと触れてみたくなった。西村賢太さんはきっと人たらしです。

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2022/05/31

面白い。 完全な私小説。私小説というより現実を克明に記すという姿勢で書かれたという意味で、夏休みの宿題で書いた作文を小学生ばりの真面目さで描かれている。 ただし、内面の描写が鋭く、えげつないが、読んでる僕らも心当たりがあるだけに目を背けたくなる居心地の悪さが全くない。寧ろゲラゲ...

面白い。 完全な私小説。私小説というより現実を克明に記すという姿勢で書かれたという意味で、夏休みの宿題で書いた作文を小学生ばりの真面目さで描かれている。 ただし、内面の描写が鋭く、えげつないが、読んでる僕らも心当たりがあるだけに目を背けたくなる居心地の悪さが全くない。寧ろゲラゲラわろてまう。 たぶん、えげつなすぎるという隙与えているという作者の優しさがあるからやと思う。 面白い、そして女性にはけして薦めれない。 2022/05/31 再読 もう西村賢太のやり口は充分にわかっている。 だから二度目は気の抜けたコーラがパーティ感を一気に無くしてるように、ウキウキ感はない。 しかし、無様さの描き方はまだ充分に立派であり、健在である。 町田康の解説も今回は面白く読めた。

Posted byブクログ

2021/01/01

ほんとにクズだ。クズ男の話だった。 しかもこれが私小説だって言うんだからこの作者なんなの?読んでて胸くそ悪くてどうしょうもなかったけどそれを最後まで一気に読ませる作者の文章力は流石としか言いようがない。 でもこのなんだか健気な女の人はなぜこんな男と一緒にいるんだろう。

Posted byブクログ

2020/09/27

久しぶりに西村賢太作品を読んだ。読んでて辟易とするくらいのダメ人間なのに、何故かまた読んでしまった。。 周りを異様に気にするカッコつけの小心な男がここまで赤裸々な私小説を書く、という矛盾に満ちた感じが不思議です。 健気な彼女さんのモデルが現在どうされてるのか気になりました。

Posted byブクログ

2020/07/18

夫が「こんなのを買った」というのをちょいと横取り、あっという間に読んでしまった文庫本 この文庫、短い間に版も重ねて売れているらしい、この作家さん知らなかった 芥川賞を受賞した時にもヘンな言動で話題になったらしいが、それもスルーしていたらしい ま、わたしの読書好きも偏っている...

夫が「こんなのを買った」というのをちょいと横取り、あっという間に読んでしまった文庫本 この文庫、短い間に版も重ねて売れているらしい、この作家さん知らなかった 芥川賞を受賞した時にもヘンな言動で話題になったらしいが、それもスルーしていたらしい ま、わたしの読書好きも偏っているから それで 面白く読んだというか引き込まれたしまったわけはその文面の率直さにある 飾っていない傍若無人(風な)私小説である 私小説はつまらないもの(つまらなくても今は好きなのだが、 それだからこそ好きになったのだが)という概念をぶちこわしてくれる 私小説ってこういかなくっちゃ、という清さがある 表題作のほか「焼却炉行き赤ん坊」なんていう物騒なタイトルの作品もあわせて、作者(主人公)のハチャメチャな日常を描いているのだがどこか憎めないんだなー こんな「ひでえ奴」身近にいたら即、わたしは近寄らない だけどもしかし、 はたし「てわたしはこの人より立派な人格かぁ?」と 人間の根源的な「悪」の部分をさらりと抉り出してくれる文芸なのだ、文間に立ちのぼってくるものなんだけど ネット社会はすぐに作者の映像(ユーチューブ)やウィキペディアで半端な情報を知ることになるが、 その印象がわたしにはどーだったか、こーだったか(笑) 露悪趣味とは一味違うその文章はやはり創作文芸であることよな~ 作家は文章で勝負、と、わたしはえらく得心をしたのであった

Posted byブクログ

2019/04/14

クズ男視点の生活の話。 やってることはめちゃくちゃなのにそのロジックは妙な筋が通っていて余計に胸糞。 朝の通勤時間に読むもんじゃなかった。それくらいリアル。

Posted byブクログ

2021/01/10

どうしようもない屑男のどうしようもない話なのに、絶妙な可笑しさがある。屑男の思考の流れの中に、ごくごくたまに愛おしさを見出だしてしまうのも、なんだか癪だけど認めざるを得ない。

Posted byブクログ

2018/02/11

ろくでもない。圧倒的にろくでもない男の話。西村賢太のろくでもなさが良質の文体で描かれる。なんだこの私小説は!?面白かったじゃないか!

Posted byブクログ

2017/05/24

西村賢太の文章を読むと自分の中の嫌な部分に似たものを見せつけられて吐きそうになる。でも読むのを止められない。彼の怒りが爆発してしまうまでのプロセスが理解できてしまって辛い。ごめんって言ってくれたら、って部分が痛いほど理解できてしまって辛い。

Posted byブクログ