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小銭をかぞえる 文春文庫
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小銭をかぞえる 文春文庫

西村賢太【著】

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小銭をかぞえる 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2011/03/09
JAN 9784167815011

小銭をかぞえる

¥330

商品レビュー

3.7

90件のお客様レビュー

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2024/04/14

我が身

異常な嫉妬とひがみ。陰湿的な攻撃性と向上心の全くない思考。
俺はここまで酷くない、と読み始めたときは安心を与えてくれたが、それはこの人の作品の間違ったとらえ方だと気づいた。
自分の中に北町寛太が居ないなどというのは驕りであり欺瞞だ。
異常であるがゆえに普遍的な存...

異常な嫉妬とひがみ。陰湿的な攻撃性と向上心の全くない思考。
俺はここまで酷くない、と読み始めたときは安心を与えてくれたが、それはこの人の作品の間違ったとらえ方だと気づいた。
自分の中に北町寛太が居ないなどというのは驕りであり欺瞞だ。
異常であるがゆえに普遍的な存在。

2024/09/23

相変わらずだが、とくに本作に収録の二作はいずれもダメなところが強すぎて共感がしづらい。なのにこの面白さはなんだろう。なんだか見ず知らずの人の口論に興味を持ってしまい、面白がって見る野次馬根性みたいなものを刺激されるのかもしれない。

Posted by ブクログ

2024/05/11

 面白かった。でも何でこんな小説がこれほどまでに面白く感じられるのか、自分でも理由が能く分からない。  はっきり言って何にも善いことは書かれていない。自堕落で自己中心的な男が周囲の全ての他人様に迷惑をかけながら生活する様が延々綴られるのみ。  思い通りに行かないと直ぐに怒るし...

 面白かった。でも何でこんな小説がこれほどまでに面白く感じられるのか、自分でも理由が能く分からない。  はっきり言って何にも善いことは書かれていない。自堕落で自己中心的な男が周囲の全ての他人様に迷惑をかけながら生活する様が延々綴られるのみ。  思い通りに行かないと直ぐに怒るし、時には手も出るようだ。真面目に労働に従事している様子は無く、性慾を制御出来ず、生活資金は女性に依存している。  形が大きいだけの丸っきり子供大人である。唯一志と呼べそうな活動は私淑する作家の全集を自費出版しようとしていることくらいか。  こんな正論を書いても仕方が無いが、志を持つのは結構なことではあるものの、それ以前に先ず人として最低限の自立した生活を確立すべきだと思う。方々に迷惑をかけ、他者の幸福を害い、誰も幸せにしない志とその活動に何の存在意義があろうか。  全編こんな調子であるにも拘らず全く退屈しない。頁を繰る手が止まらない。誰も幸せにならないのが最初から分かりきっているのに。本書所収の「焼却炉行き赤ん坊」なんてタイトルだけで不幸な結末が判明してしまっているではないか。女が縫い包みを子供同然に溺愛し始めた時点で、読まずとも大体どういう結末になるか想像が付くし、そんな不幸な結末を端から隠す気も無い。  こんな作品を面白がっている自分の性根がさもしいのではないかと空恐ろしくもなる。然し同様の感性を御持ちの向きは存外世間にはいらっしゃるようで、結構な人気と知名度だ。  善とか美からかけ離れた、寧ろ醜悪さだけを丹念に描写した小説を認めて良いのだろうか。文学としては如何に評価する可きなのか。保坂和志や又吉直樹ならば何う評するのだろうか。俗悪の一言で切って捨てて良いものか。それでも現に面白いのは何故なのか。抑これは芸術と呼べるのか。  少なくとも自分の中に波紋のように新たな問いが湧き起こったのは確かである。

Posted by ブクログ

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