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錯覚の科学 の商品レビュー

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99件のお客様レビュー

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2012/12/20

有名なゴリラの実験の人が書いた本だというので読んでみた。錯覚というより“思い込み”と言った方がしっくり来そうな感じです。 印象とか先入観とか、アテにならないものを根拠にしていろいろな決断を下している、という現実を確認しました。

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2012/11/30

本書の原題は『The Invisible Gorilla』、つまり、目に見えないゴリラだ。著者らはあるとき、被験者にバスケットをしている人をビデオで見てもらい、黒いユニフォームのチームがパスを何回成功させるかを数えてもらった。そしてそのさなかにゴリラの着ぐるみを着た女性を乱入させ...

本書の原題は『The Invisible Gorilla』、つまり、目に見えないゴリラだ。著者らはあるとき、被験者にバスケットをしている人をビデオで見てもらい、黒いユニフォームのチームがパスを何回成功させるかを数えてもらった。そしてそのさなかにゴリラの着ぐるみを着た女性を乱入させたのだが、驚くべきことに、被験者の半数はパスを数えるのに集中していて錯覚し、この女性に気づかなかったという(この実験は2004年にイグ・ノーベル賞を受賞した)。  本書では、こうしたにわかには信じがたい実験が次々に紹介されて読者は驚かされ続けるのだが、著者は錯覚が有害であると言いたいわけではない。むしろ、日常的な錯覚を意識して世の中を見渡すと、自分の心の働きについて新たな見方ができるよ、と助言したいのだ。  「私たちが望むのは、あなたが寛容さを欠く結論へと走る前に、その可能性(錯覚)のことを考えるようになることだ」。この、著者の最後の言葉にこそ、本書のテーマが顕れている。

Posted byブクログ

2012/08/05

No.472 「錯覚」という言葉は誰でも知っているけど、それがどれだけ日常生活に影響しているか、自分の能力に影響しているかは知らない。  本書ではひとつの動画をヒントに、過去の事件や実験例から錯覚の与える影響の大きさを教えてくれる。その動画を見てパスしている回数を数えさせる。人は...

No.472 「錯覚」という言葉は誰でも知っているけど、それがどれだけ日常生活に影響しているか、自分の能力に影響しているかは知らない。  本書ではひとつの動画をヒントに、過去の事件や実験例から錯覚の与える影響の大きさを教えてくれる。その動画を見てパスしている回数を数えさせる。人はある目的意識を持って何かを注視すると、それ以外のものが見えなくなる。例えそれがゴリラでも。非注意による盲目状態。誰にでも起こりえる錯覚なのに、タチが悪いのは「そんなことはない」という自己認識。  例えばクルマの運転中の携帯電話。法的に規制されているけど、ハンズフリーなら問題なしと考えているひとは要注意です。  見えない相手と会話することが「パスを数えること」。そしてゴリラが「歩行者、あるいはバイク」。  錯覚とうまくつきあう方法は、錯覚を知ること。  私達の間にいるゴリラを見つけよう。

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2012/08/04

見えてるはずなのに見えてない、経験した事が無いはずなのにいかにも実際に経験したかのように思い込む、脳の錯覚って不思議で怖い。

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2012/08/03

興味深く読ませていただいたが、サブリミナル効果の章の内容には驚愕した。 ここだけでもこの本、読む価値あり!

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2012/08/02

人の錯覚についての本で、いかに人間の記憶が信用ならないものであるかということが記載されている非常に興味深い本でした。えひめ丸が沈没した理由が、バスケットボールの試合中にパスの回数を数えているとゴリラが乱入しても気づかないという実証実験によって、説明がされています。日頃の仕事で発生...

人の錯覚についての本で、いかに人間の記憶が信用ならないものであるかということが記載されている非常に興味深い本でした。えひめ丸が沈没した理由が、バスケットボールの試合中にパスの回数を数えているとゴリラが乱入しても気づかないという実証実験によって、説明がされています。日頃の仕事で発生するトラブルのいくつかはこの本に書かれているようなことに通じているのかもと思います。

Posted byブクログ

2012/07/27

私は以前「ゴリラの実験」を受けた事があるのですが、 まったくゴリラの存在に気付きませんでした。 それは本書では「注意の錯覚」と呼ばれるもので、 人はいかに見ているようで見ていないか、というのを まさに痛感する出来事でした。 この他にも、過去のことを覚えているようで、いかに人の記...

私は以前「ゴリラの実験」を受けた事があるのですが、 まったくゴリラの存在に気付きませんでした。 それは本書では「注意の錯覚」と呼ばれるもので、 人はいかに見ているようで見ていないか、というのを まさに痛感する出来事でした。 この他にも、過去のことを覚えているようで、いかに人の記憶はゆがめられるか 物事を分かっているようで分かっていないか等。 人間は、自分自身を過大評価する錯覚に陥りがちだということ、そして そのメカニズムが数々の事例、実験結果をもとに説明されている一冊です。 全般にわたって、興味深い内容でしたが 個人的には、「自信の錯覚」に関する章が、 極めて刺激的で気付きの多い部分となりました。 たとえば、 未熟な者ほど自信過剰、 自信ある態度にはだまされやすい、 優秀な人がリーダーになるとはかぎらない・・・等。  ここから、私は 自分の能力を客観的に把握しながらも、 自信をアピールして、主体的に自らの成長機会を 獲得していくことのバランスをどのように取っていくか、 という問いが引き出されてくるような気がしました。 ただ「自分の実力ほど客観視できないものはない」というのも確かで、 その時に有効なのが、本書にもあるように 「ミスをしたときに即座にフィードバック」を受けることだと思います。 ミスをしたときに限ることなく、他者の目線からリアルタイムな 行動の評価をもらうことが内省を行う助けにもなり、 また、プラスのフィードバックは、適正な自信を醸成することに つながるのではないでしょうか。 堅苦しい感じでなく、互いに言動をフィードバックし合える 環境づくりをしていけたらいいのかな、というのが本書の読後に 私が一番感じたことです。

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2012/07/05

目に映っているのに見えていない、あの時はこうだったはずと、思い込む・間違って解釈してしまう。 このような「錯覚」について、実例を交えて書いているサイエンス書です。 錯覚の要因を「注意」「記憶」「自信」「知識」「原因」「可能性」の6つの切り口から解説しています。 特に冒頭の、「ゴリ...

目に映っているのに見えていない、あの時はこうだったはずと、思い込む・間違って解釈してしまう。 このような「錯覚」について、実例を交えて書いているサイエンス書です。 錯覚の要因を「注意」「記憶」「自信」「知識」「原因」「可能性」の6つの切り口から解説しています。 特に冒頭の、「ゴリラが画面に映っているのに気づかない」という著者たちによる実験結果は、大きな反響があったようです。 僕が特に印象に残ったのは、世の中には「気づき屋」も「見落とし屋」もいない、ということ。 状況次第ではどんな人にも錯覚が起こる、ということを意識して活動しなければいけないなと感じました(本書には政治家等の社会的地位のある人達の錯覚の事例も掲載されています)。 自分の記憶力、能力を過大評価しないこと、「知っているつもり」にならないこと・・・。 自分自身が致命的な錯覚を起こさないように、そして他者が起こしているかもしれない錯覚に気づくために、本書を参考にしたいと思います。

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2012/06/18

「鍵のかかった部屋」#6「密室劇場」で榎本くんが読んでいた本 見ているようで見ていない ヒトの注意力はあてにならない=「注意力の錯覚」 この他に「記憶の錯覚」「理解の錯覚」「自信の錯覚」「理由の錯覚」「隠れた才能の錯覚」という6つの心理的錯覚を紹介 368ページありますが、興...

「鍵のかかった部屋」#6「密室劇場」で榎本くんが読んでいた本 見ているようで見ていない ヒトの注意力はあてにならない=「注意力の錯覚」 この他に「記憶の錯覚」「理解の錯覚」「自信の錯覚」「理由の錯覚」「隠れた才能の錯覚」という6つの心理的錯覚を紹介 368ページありますが、興味深く読めました。

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2012/06/03

 これはおすすめの本です。  私たちは,自分の感覚が絶対だと思っています。「おれが見たから確かだ」「UFOはいる」なんて話は,たくさんあります。  しかし,わたしたちの脳は,そんなに信頼できるのでしょうか? 私たちがあることに夢中になればなるほど,そうではない部分は省略されて認識...

 これはおすすめの本です。  私たちは,自分の感覚が絶対だと思っています。「おれが見たから確かだ」「UFOはいる」なんて話は,たくさんあります。  しかし,わたしたちの脳は,そんなに信頼できるのでしょうか? 私たちがあることに夢中になればなるほど,そうではない部分は省略されて認識されることもあれば,直感の方がじっくり考えるよりも確かなこともある。  こんなあやふやな世界が自分自身の脳の現実だと知っていれば,錯覚に少しは気づくようになるかもしれません。  本書で取り上げられてる錯覚には「記憶の錯覚」「自信の錯覚」「知識の錯覚」「原因の錯覚」「可能性の錯覚」があります。  これまでも似たような本を読んできましたが,これが一番分かりやすく,納得できました。参考文献も豊富ですので,発展的に学習したい人にもピッタリです。

Posted byブクログ