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錯覚の科学 の商品レビュー

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99件のお客様レビュー

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2015/07/28

非常に面白い本。人間はこれほどまで錯覚(勘違い、思い込み)をするのか、という驚愕的な内容だが、その理由は見事に説明されている。これは絶対読んでおいて損はないおススメの本です。

Posted byブクログ

2015/01/26
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※このレビューにはネタバレを含みます

人の脳というのは本当に不思議である。様々な錯覚にだまされてきた事例が載っている。 東北関東大震災発生、帰宅困難者になり家に帰れなくなってしまった。

Posted byブクログ

2018/10/20

だいぶ前にインターネットで流行ったゴリラの動画がある。バスケットの試合中にパスの回数を数えろという指示の後、写された動画の中央を堂々とゴリラの着ぐるみが登場するが、多くの人がそれに気付けないというものだ。この事実を「なるほど、注意の仕方によっては見逃してしまうものだ」では済ませれ...

だいぶ前にインターネットで流行ったゴリラの動画がある。バスケットの試合中にパスの回数を数えろという指示の後、写された動画の中央を堂々とゴリラの着ぐるみが登場するが、多くの人がそれに気付けないというものだ。この事実を「なるほど、注意の仕方によっては見逃してしまうものだ」では済ませれない理由が本書にある。 例えば、この動画を路上アンケートとして巻き戻しできない状態で見せられたとしたら、「実はゴリラがいましたよ」と言われて、すぐに「あぁ、見逃してたんだ。」と納得できるだろうか。多くの人は言葉だけでは信用できず、さらには、再度動画を見せられた場合でも「さっき見せられた動画とは違う!」と憤る人がいる。この事実に恐怖を感じないだろうか。道端でひったくりに襲われたとしても、悪意なく「絶対に何も起きていなかった」と証言する人がいるかもしれない。さらに、自信過剰なその意見は、いとも簡単に周囲の同調を引き起こす。本書では、そんな錯覚が引き起こした事件を、または日常で実際に起こっている錯覚を、実験を交えて紹介する。 先のゴリラの動画に代表される、「視界に入っているのに気付けない」注意の錯覚。 「あんなに重大な事件を忘れるわけがない」と強く思いながら、他の出来事と同じように忘れていることに気づけず、間違った記憶を増やしていく記憶の錯覚。 「医学書を確認する医者よりも、自信満々に断定する医者の方が信用できそうだ」と能力が低いほうが自信過剰である事実に気づけない自信の錯覚。 「自転車について詳しく知っている」と思っても、絵に書けと言われた時にようやく知らないことに気づく知識の錯覚。 「寒い雨の日に関節が痛む」「ワクチン接種で自閉症になる」と、統計よりも物語を優先してしまう原因の錯覚 「モーツアルトは胎教に良い」「サブリミナルで人を無意識に操れる」と、理解できないものに力があることを信じる可能性の錯覚。 世界は昔から錯覚にあふれていて、もちろん錯覚のおかげで上手くいってきたこともある。それに、現代の技術でも人の嘘と錯覚を見破る術は限られ、誰しもひとつの錯覚もせずに生きていくのは不可能だ。ただ、人は簡単に錯覚するものだということさえ知っていれば、少しだけ世の中のウソに慎重になり、少しだけ人の間違いに寛容になれるだろう。そんな見る目、聞く耳を装備し、過剰に反応しがちな世の中の改善のため、全人類に読んでほしい一冊。

Posted byブクログ

2014/10/29

<目次> はじめに 実験1 えひめ丸はなぜ沈没したのか?~注意の錯覚 実験2 捏造された「ヒラリーの戦場体験」~記憶の錯覚 実験3 冤罪証言はこうして作られた~自信の錯覚 実験4 リーマン・ショックを招いた投資家の誤算~知識の錯覚 実験5 俗説、デマゴーグ、そして陰謀論~原因の錯...

<目次> はじめに 実験1 えひめ丸はなぜ沈没したのか?~注意の錯覚 実験2 捏造された「ヒラリーの戦場体験」~記憶の錯覚 実験3 冤罪証言はこうして作られた~自信の錯覚 実験4 リーマン・ショックを招いた投資家の誤算~知識の錯覚 実験5 俗説、デマゴーグ、そして陰謀論~原因の錯覚 実験6 自己啓発、サブリミナル効果のウソ~可能性の錯覚 <内容> 学校図書館。我々は脳を信用しすぎている。実験の1~6で著者たちが述べている通りである。具体的な話題から入り、確認をして行きながら、証明しているのだが、アメリカの本にありがちな展開(実例が多くてわかりにくい)なので、読むのにかなりの時間がかかった…

Posted byブクログ

2014/09/03

いかに人が錯覚しやすいか、実例と検証で示している。 自分は普段からこの錯覚に悩まされているという実感が強いので納得し易い一方で、少し物足りない。 むしろ、世間の人々の自信過剰ぶりのエピソードに驚いてしまった。 でもまあ、面白い。色々な人に読んで貰えればいいなあ。特に根拠のない自信...

いかに人が錯覚しやすいか、実例と検証で示している。 自分は普段からこの錯覚に悩まされているという実感が強いので納得し易い一方で、少し物足りない。 むしろ、世間の人々の自信過剰ぶりのエピソードに驚いてしまった。 でもまあ、面白い。色々な人に読んで貰えればいいなあ。特に根拠のない自信家さん達に。まあ、彼らがこれを読んでも何も変わらないであろうことはこの本のエピソードが暗示しているので期待できないが。

Posted byブクログ

2014/08/10

『たまたま』か『予想通りに不合理』か何かで読んだ話が多くて、読みながらずっと「この本読んだことあるんだっけ」と心配になった。しかし面白い。こういう風に自分の体験さえあんまり信用出来ないものなのだという考えを頭にいれておくことは、良いことだと思う。

Posted byブクログ

2014/04/29

「錯覚の科学」 クリストファー・チャプリス ダニエル・シモンズ著 木村博江訳 人間は錯覚によって、見ていても全く脳が見ていなかったり、脳に騙されたりするということを、沢山の事例や実験によって解説している。 錯覚の種類は6つ。 ・注意の錯覚、 ・記憶の錯覚、 ・自信の錯覚、 ・知...

「錯覚の科学」 クリストファー・チャプリス ダニエル・シモンズ著 木村博江訳 人間は錯覚によって、見ていても全く脳が見ていなかったり、脳に騙されたりするということを、沢山の事例や実験によって解説している。 錯覚の種類は6つ。 ・注意の錯覚、 ・記憶の錯覚、 ・自信の錯覚、 ・知識の錯覚、 ・原因の錯覚、 ・可能性の錯覚。 それらの錯覚を防ぐためには、 ・日常的な錯覚を知り、さける。認知能力を鍛える。 ・テクノロジーで知的能力の限界を補ってもらう。 ・注意力の錯覚が起きることを自覚し、その予測のもと、暮らし方(環境)を変え、錯覚に引きずられるのを防ぐ という方法がある。 だが、それらを用いても、錯覚は避けられない。と自覚すること。 特に直感に頼ってはいけない。 という内容だった。 人間の直感ほどあてにならない事例やがたくさんあり、内容は理解できたが、それでも科学では立証できない、人間の直感はあると思うのだが。と、反対の感想を持ったのでした。

Posted byブクログ

2014/02/05

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Posted byブクログ

2014/01/30

高知大学OPAC⇒ http://opac.iic.kochi-u.ac.jp/webopac/ctlsrh.do?isbn_issn=9784163736709

Posted byブクログ

2013/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人間が陥ってしまう錯覚を、認知心理学の立場から、さまざまな実験を通して例証したもの。その結果は実に驚くべきものだ。今や古典的ともなった、有名な「見えないゴリラ」の実験や、ヒラリー・クリントンの失敗など、いずれも「目から鱗」間違いなし。人間の脳というものは、かくも騙されやすい。そう、シーザーが言うように「人は自分の見たいものしか見ないもの」なのだろう。

Posted byブクログ