妄想気分 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小川洋子さんのエッセイ。 学生時代の女子寮。納豆トースト。 瀬戸内海の連絡船で食べるうどんかおにぎり弁当。 倉敷、芦屋。 創作のこと。自分を育ててくれた編集者であり第二の父。 フランスで自分の作品を翻訳してくれるローズマリーさん。 1人でいるのが好き。1人だった自分の唯一の友人。 これまでの作品ができた頃の話。 小川さんの作品は結構読んでいるので、作品が書かれた頃の彼女の周辺で起きていたでき事を読めて嬉しいな。
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小川洋子さんの本を初めて読んだのは、高校生の頃。『妊娠カレンダー』でした。 もう何冊も本を読みましたが、エッセイは読んだことがなく、初めて読みました。 小説と同じような雰囲気を感じるエッセイでした。
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小川洋子さんは、年齢が近いし、私も主婦なので、読みながら、「そうそう」「あー私もそうだった。」と心の中でうなづくことが多かったです。
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小説の書き方とか学生の頃のこととか面白いこともあったりためになることもありました。 私もこんなふうに生きたいなと思いました! また読もうと思います。
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土曜日の放課後に本を借りて帰るのが何よりの喜びだった、こと。地方から東京の大学へ出た大学生の頃のお話。小説、という以外の場では平穏で普通の暮らしを大切にされていることがわかりました。また、世代が同じなので分かることが多く興味深く読みました。 友だちのことを書いてあるところが印象...
土曜日の放課後に本を借りて帰るのが何よりの喜びだった、こと。地方から東京の大学へ出た大学生の頃のお話。小説、という以外の場では平穏で普通の暮らしを大切にされていることがわかりました。また、世代が同じなので分かることが多く興味深く読みました。 友だちのことを書いてあるところが印象に残った。今まで書かれたことのないテーマが関連しているとは。切ない気持ちにもなりましたが、ご自身はぶれないところが凄い。 「本はいつでも先回りして待ってくれている」という表現がとても素敵です。「現実の人生で翳りや光に出会う前に、私たちは本でそれらに触れることができる。本で読んで触れてさえいれば、本物の翳りにたじろいだ時、遠い日にかいだ紙の匂いがきっと心を鎮めてくれる。光のまぶしさに心浮きたった時は、その恵みを感謝をもって受け取れる。」 小さい頃、若い頃、本を読みましょう、とはよく聞いた。 言葉にするとこういう事なんだと合点がいった。 人生で出会う前に様々な人生を垣間見ておく。 若い頃もっと本を読んでおくべきだったと思った。 もし西洋人に生まれ変わったら、ローズ・マリーという名前にしてほしい。とおっしゃっている通り、ローズ・マリーという雰囲気がぴったりの方だ。
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烏兎の庭 第六部 2.21.21 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto06/doc/moso.html
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小川洋子さんの著作自体はあまり読んだことがないが、『最果てアーケード』『注文の多い注文書』がとても面白かったので、他作品への興味を持ちつつもまずはエッセイを読んでみた。 90年代初頭~00年代中頃に書かれたエッセイを、土地や執筆業、周りの人々などをテーマに掲げた五章立てでまと...
小川洋子さんの著作自体はあまり読んだことがないが、『最果てアーケード』『注文の多い注文書』がとても面白かったので、他作品への興味を持ちつつもまずはエッセイを読んでみた。 90年代初頭~00年代中頃に書かれたエッセイを、土地や執筆業、周りの人々などをテーマに掲げた五章立てでまとめている構成。タイトルから岸本佐知子さんのようなエキセントリック(?)なエッセイも期待していたが、そこまで振り切れているわけではなく、程よく妄想しつつも人間味のある内容だった。ただ、先日読んだ吉田篤弘さんのエッセイが比較的そうだったからかもしれないが、もう少し創作に対する考え方や信念にも深く触れてみたかったように思う。
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作者の本は、数冊ですが読んでいます。読んでいて異次元の世界を感じることがあるのですが、エッセイを読むと、とても存在が近しく感じました。タイガースファン、心配性。失礼ながら、自分との共通点を感じました。いろんな作品を読んでみたくなりました。
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小川洋子さんのエッセイ「妄想気分」、2011.1発行です。1962年岡山市で生まれ、早大時代は武蔵小金井の女子寮で4年間過ごし、倉敷で16年(結婚、子供、小説)そして最近は、タイガースファンだからなのかw?、芦屋での生活だそうです。中学生のとき読んだ「アンネの日記」から多くのこと...
小川洋子さんのエッセイ「妄想気分」、2011.1発行です。1962年岡山市で生まれ、早大時代は武蔵小金井の女子寮で4年間過ごし、倉敷で16年(結婚、子供、小説)そして最近は、タイガースファンだからなのかw?、芦屋での生活だそうです。中学生のとき読んだ「アンネの日記」から多くのことを学んだそうです。戦争、差別、初恋、性、ものを書く素晴らしさetc。本はいつでも先回りして待ってくれている。現実の人生で翳りや光に出会う前に、私たちは本でそれらに触れることができる。本はいつでも私たちのそばに寄り添ってくれている。 小川洋子 著「妄想気分」、2011.1発行、再読です。タイトルに妄想気分とありますが、なんともすっきりしたエッセイだと思いますw。
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静かで優しい語り口と流れるような綺麗な日本語に、しっとりと癒されたような気持ち。小川さんの、小説を愛する心、作品を手掛けるうえでの悩みや迷い、作家や作品を尊敬する気持ちがひしひしと伝わってきて、等身大の小川さんを感じられたように思う。
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