クローバー の商品レビュー
自我の強い華子と周りに気を遣うタイプの冬治という、ほぼ正反対のキャラクターを持つ双子が中心の物語。雪村さんや熊野さんや史弥くんなど様々なタイプのキャラクターがそこに加わり、そのたびに世界の雰囲気がどんどん塗り替えられてゆくような感覚になる。青年ならではの悩みや喜怒哀楽がはっきりと...
自我の強い華子と周りに気を遣うタイプの冬治という、ほぼ正反対のキャラクターを持つ双子が中心の物語。雪村さんや熊野さんや史弥くんなど様々なタイプのキャラクターがそこに加わり、そのたびに世界の雰囲気がどんどん塗り替えられてゆくような感覚になる。青年ならではの悩みや喜怒哀楽がはっきりとした形で描かれているので共感しながら読むことができるかもしれない。 とりあえず、熊野さんがいい味出してます。
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顔は似てるけど性格は反対の双子の姉弟の物語です。 まず姉弟の二人暮らしで都内の大学に通うという設定が非常に楽しいです。二人の部屋を舞台にそれぞれの恋模様が描かれているのですが、互いに良い感じに干渉して(関わらされて?)いて、冬治と華子の関係がよく表れてました。展開としてはとても王...
顔は似てるけど性格は反対の双子の姉弟の物語です。 まず姉弟の二人暮らしで都内の大学に通うという設定が非常に楽しいです。二人の部屋を舞台にそれぞれの恋模様が描かれているのですが、互いに良い感じに干渉して(関わらされて?)いて、冬治と華子の関係がよく表れてました。展開としてはとても王道で、最後の結末にしてもそうなるだろうなという予想は裏切られません。 さらっと読める感じですが、言葉の端々に登場人物の感情やその場の空気が感じ取れてよかったです。
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この4人の生活に素直に憧れる自分がいました。青春って高校まで、って思っていたけどこの人たち間違いなく青春している。 冬冶くんの不器用さと華子ちゃんの奔放さの対比は眩しくて、冬冶くんの迷いに自分がモヤモヤしたり酸っぱくもなったけれど突き抜けるような爽やかさで読んでいて楽しかったです...
この4人の生活に素直に憧れる自分がいました。青春って高校まで、って思っていたけどこの人たち間違いなく青春している。 冬冶くんの不器用さと華子ちゃんの奔放さの対比は眩しくて、冬冶くんの迷いに自分がモヤモヤしたり酸っぱくもなったけれど突き抜けるような爽やかさで読んでいて楽しかったです。 自分の明日からに瑞々しさを与えてくれるような作品でした。
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比較的ライトな感じの話でした。わがままを体現したような双子の姉と、それに振り回される弟の話なんだけれど、ただのコメディかと思えばそうでもなく、ところどころで、はっとする指摘があったらする。わがままな姉の小さな性格の粒の根拠がセリフから滲み出ているシーンがいくつもある。性格ってぽん...
比較的ライトな感じの話でした。わがままを体現したような双子の姉と、それに振り回される弟の話なんだけれど、ただのコメディかと思えばそうでもなく、ところどころで、はっとする指摘があったらする。わがままな姉の小さな性格の粒の根拠がセリフから滲み出ているシーンがいくつもある。性格ってぽんと設定されて人間に取り憑くわけじゃなくて、根拠があって形成されていくんだなって、当たり前のことなんだけど。なんでそうなったかわからないままその性格を抱えて都合が悪くなったら育ってきた環境を振り返って嘆く、というわたしによく似た弟に妙な親近感。
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姉弟の双子の話。 若いなぁって思うけど それはそれで気分のいい読後感でした。 ただ表紙が私は好みじゃない。。
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これも、島本さんの作品にしては、爽やかでかなり読みやすいと思います。 静岡から東京の大学に進学し、双子の姉の華子と一緒に暮らしている、冬治が主人公です。 何と言うか、青春ど真ん中。読みながら、「うっわ」とか「きゃぁー!」と言ってしまいそうになるくらい、ど青春です。 雪村さんは、...
これも、島本さんの作品にしては、爽やかでかなり読みやすいと思います。 静岡から東京の大学に進学し、双子の姉の華子と一緒に暮らしている、冬治が主人公です。 何と言うか、青春ど真ん中。読みながら、「うっわ」とか「きゃぁー!」と言ってしまいそうになるくらい、ど青春です。 雪村さんは、登場した時に、「あぁ、これって、ああなるパターンかな・・・」と思ったら、まさにその通りだったので、「何だ、やっぱり・・・」と、少しがっかりしてしまいましたが、そんな所も含めて、いかにも青春なんだなぁ、という感じでした。 冬治くんの最後の選択は、彼なら何十年経っても、後悔はしたとしても、文句は言わないような気がしますが、これが女性なら、多分、喧嘩をしたら、死ぬまでこの事で文句を言うんだろうなぁ。
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ワガママで女子力前回の華子と、その暴君な姉に振り回されて、人生優柔不断ぎみな理系男子の双子の弟冬治。そんな二人と、めげない求婚者熊野と、挙動不審の才女雪村さんの四人で織りなすストーリー。 四人での楽しい日々と、決断のとき。 一千一秒の日々に続き、島本さんの青春ストーリーで...
ワガママで女子力前回の華子と、その暴君な姉に振り回されて、人生優柔不断ぎみな理系男子の双子の弟冬治。そんな二人と、めげない求婚者熊野と、挙動不審の才女雪村さんの四人で織りなすストーリー。 四人での楽しい日々と、決断のとき。 一千一秒の日々に続き、島本さんの青春ストーリーです。 登場人物の言葉には、みんなそれぞれの思いがあって、どの人の言葉にも心が動かされました。 冬治が雪村さんに対してかわいいと感じた場面がすごく印象に残っています。 「来たかったところに連れてきてもらって、冬治さんも一緒で、そんなの楽しいに決まってるじゃないですか」 こんなの笑顔で言われたら、たまんないよって男の人多いと思うけど、本当に好きな人だったら自然とこういう感情って湧き上がると思います。 計算じゃなくて心からの言葉。 登場人物全員がどこか面倒くさいけど、そこに人間らしさがにじみ出てて、読み終わった後も登場人物のその後が気になります。 最後の冬治の選択について熊野と同じで納得のいかない読者もいるかもしれないけど、冬治らしくていいのかなと。 すごく大人な人には物足りないのかもしれませんが、誰しもこういう時期ってあったと思うし、同世代の私にはすごくピッタリな作品でした。 大学生にはオススメですね。嫌いな人いないと思う。こういう作品。
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やっぱり島本理生さんの言葉選びが好きだなー。 何気ない日常の書き方も恋をした時の言葉も。変に冬治の言葉にこっちが影響されてしまったり。 モラトリアムのど真ん中にいるからこそ、すごく心を動かされた1冊でした。
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初の島本理生さんでしたが、めっちゃよかったです★ 冬治くんみたいなキャラが私すごく好きなんだよね。 女の子に振り回されちゃう理系男子っていうのかな。 いろいろ考えてるんだけど誰にも優しくて傷つけちゃったり。 共感かなぁ。 なんか好き。 なんか青春というか胸がキュゥンとなるー!...
初の島本理生さんでしたが、めっちゃよかったです★ 冬治くんみたいなキャラが私すごく好きなんだよね。 女の子に振り回されちゃう理系男子っていうのかな。 いろいろ考えてるんだけど誰にも優しくて傷つけちゃったり。 共感かなぁ。 なんか好き。 なんか青春というか胸がキュゥンとなるー! あるある、ってかんじの日常を描いているだけなんだけどね~。 最後はちょっと・・・残念のような。
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静岡から上京して一緒に暮らす双子の大学生、華子と冬治の物語。 わがまま全開の姉と優柔不断な弟という、わりとよくある感じの構図。 話自体はうだうだ恋愛しているだけの物語だが、その分妙にリアリティがあったりと、読んでいてなかなか痛い(もとい、切ない)。 って言うか、弟のモラトリアム...
静岡から上京して一緒に暮らす双子の大学生、華子と冬治の物語。 わがまま全開の姉と優柔不断な弟という、わりとよくある感じの構図。 話自体はうだうだ恋愛しているだけの物語だが、その分妙にリアリティがあったりと、読んでいてなかなか痛い(もとい、切ない)。 って言うか、弟のモラトリアムっぷりがなかなかにグサッとくる。 実は解説が辻村深月だったのが購買理由の半分だったり。
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