「大発見」の思考法 の商品レビュー
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かなり、面白かったぁ。 専門的なお話をされてる時は、む、難しい…という所もあったのですが(それでも専門外の人にも分かり易いよう説明されてます)お二人の歩んで来た道や、思考法なんかの話はとても興味深く読みました。お二人の人柄が伝わってきました。
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対談形式だったので、読みやすく一気に読めた。印象的だったのは、回旋型の生き方と益川先生の抽象化記憶術。研究に対する態度も勉強になった。私もがんばろう。
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飾りのない誠実な人柄のお二人の、しかし科学の最前線のはるか高みを歩み続けている者同士だからこそ交し合える、そんな対談集。しかも邪推な第三者の司会進行などがない、二人だけの対談です。面白すぎて一気に読めてしまった。 ~ 益川 山中先生たちの研究は生命発生の謎に迫っていて、おそらく今...
飾りのない誠実な人柄のお二人の、しかし科学の最前線のはるか高みを歩み続けている者同士だからこそ交し合える、そんな対談集。しかも邪推な第三者の司会進行などがない、二人だけの対談です。面白すぎて一気に読めてしまった。 ~ 益川 山中先生たちの研究は生命発生の謎に迫っていて、おそらく今世紀の前半には、その謎が明らかになるのではないか。それが21世紀最後のドラマになるはずだと、僕はそう思っているんです。 ~ ムムム、こんな面白い対談集、ちょっとなかなかお目にかかれません。
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科学者にとって、「神」の英語訳は「ゴッド」じゃなくて、「ネイチャー」なんですね。 今私たちはことあるごとに「独創的な研究をしろ」ということを言われます。(中略)でもはっきり言ってですね、私はそんな独創的なことなんか、ぜんぜん思いつかないんです。(中略) 実際に実験をやってみて思う...
科学者にとって、「神」の英語訳は「ゴッド」じゃなくて、「ネイチャー」なんですね。 今私たちはことあるごとに「独創的な研究をしろ」ということを言われます。(中略)でもはっきり言ってですね、私はそんな独創的なことなんか、ぜんぜん思いつかないんです。(中略) 実際に実験をやってみて思うのは、自然の方がはるかに独創的だということです。人間がまったく思いもかけなかった「ヘンな顔」を自然は見せてくれる。 そのヘンなことをきちんと受け止め、興味を持ち、追い求めていけば、独創的な自然に助けられて、ひとりでに独創的な次のステップへ行けるような気がしています。 (p190)
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ノーベル賞を受賞した山中伸弥先生と益川敏英先生の対話形式の本。 「iPS細胞の開発はタイムマシンを発明したのと同じ」(立花隆)という益川先生の引用が印象的だった。 文化した細胞を未分化の状態に戻せるなんて、よく考えたら凄まじいことだな。でも細胞レベルの話であって、人間まるまる...
ノーベル賞を受賞した山中伸弥先生と益川敏英先生の対話形式の本。 「iPS細胞の開発はタイムマシンを発明したのと同じ」(立花隆)という益川先生の引用が印象的だった。 文化した細胞を未分化の状態に戻せるなんて、よく考えたら凄まじいことだな。でも細胞レベルの話であって、人間まるまる一人分が若返る技術ではない(そうなったらエライことだけど)。SFのネタとしては良いかもしれない。 iPS細胞に期待するのは、病気の解明とそれに対する創薬。患者が痛い思いせず、倫理的にも許される範囲で実験が簡単にできるそうなのは魅力。
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山中伸弥先生と益川敏英先生の対談を本にしたものです。 対話形式でとても読みやすいです。 この本が出たのは、山中先生がノーベル賞をとる前の年(2011年)。 益川先生は、すでにノーベル賞をとった後です(2008年受賞なので)。 益川先生は、いかにも研究者ですね。 山中...
山中伸弥先生と益川敏英先生の対談を本にしたものです。 対話形式でとても読みやすいです。 この本が出たのは、山中先生がノーベル賞をとる前の年(2011年)。 益川先生は、すでにノーベル賞をとった後です(2008年受賞なので)。 益川先生は、いかにも研究者ですね。 山中先生は、研究者以外でも成功できたんじゃないでしょうか。 一流の研究をするためには、ひらめきが必要ですが、それは決して偶然ではなく、論理や経験の積み重ねによって得られるものなんですね。 そのことを改めて感じました。
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益川敏英物理学者とiPS細胞、生みの親である山中伸弥先生との対談。ノーベル賞受賞者のお二人のこれまで歩んでこられたご様子が、とても面白く対談されてるお話だった。 先ず、iPSのネーミングが人気の「iMac」「iPod」にあやかろうと名づけられたのには、フフフと笑えた。 そして、お二人とも教育熱心なご家庭でなく自営業の家でほったらかしだったという環境、運動は好きだが国語は苦手、フラフラ癖と浮気性の山中先生。 研究一筋ではなかったエピソードが凄く親しめた。 一見無駄なものに豊かな芽が隠されているお二人の生き様が流石。
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山中先生のエピソードは他の本に書いてあるエピソードとかなり被っており、1冊よんであればあたらしい発見はあまりないかもしれない。おもしろおかしく話されているけど実直な人なんだなという印象。 益川先生の本は初めてで、これが面白い。なんでも名前つけちゃうとか、物事を抽象化して記憶しておくとか、さすが切れ者(と私に言われてもうれしくないよな)。多分インタビューの前にいくらか予習はしたんだと思うけれど、何も知らないでも抽象化と論理思考でするどくせまれてしまう。 また益川本を探してみようという気になりました。
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IPS細胞の山中氏と益川氏の対談 やはり実直にがんばるという事なんだろうか。。 その努力?集中力?は、相当なものと見て取れる発言や行動があった。 化学研究はすぐに結論が出るものでもないし、 結論だけを求めるものでもないのだろう。 「眼高手低」 を、本来の意味ではなく 「目標...
IPS細胞の山中氏と益川氏の対談 やはり実直にがんばるという事なんだろうか。。 その努力?集中力?は、相当なものと見て取れる発言や行動があった。 化学研究はすぐに結論が出るものでもないし、 結論だけを求めるものでもないのだろう。 「眼高手低」 を、本来の意味ではなく 「目標は高く、だが目の前の事を一つづつ着実に実行していく」 と読み替えた部分が印象に残った。 2つの言葉で、自分を諫めるという事なのかな
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