発光地帯 の商品レビュー
日常をつづったエッセイ。 川上さんの世界観はやはり面白い。でも、何かが物足りない印象を受けた。なんだろう?語り口調が関西弁でないから? 同じエッセイなら「そら頭がでかいんです。・・・」のほうが面白かったかな。
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相変わらずの瑞々しさ。言葉が溢れてくる喜びがこちらにまで伝わってくるような文章たち。彼女の作品は読みづらくて、何度もセンテンスを読み返しながら読むのに、あっという間に読めてしまうから不思議だなと、いつも思いながら読んでいます。
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2~3ページで一つの話が完結する、テンポのよい本。 けっこうシュールな内容もあったのが意外。 川上氏の他の作品も続けて読みたい。
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食に纏わるエッセイとうたってるが、笑えるほど食が絡んでない(笑)。そもそも川上さんそんなに食にこだわりないのでは…。 ことばのつなぎあわせ、リズム感がとても心地よい。
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作家の考え方や趣味、日常生活まで見えてくるから、エッセイは面白い。音楽をやっていたとか、女優でもあるとかは表の顔として、好きな食べ物とか周りの人々がでてくると、ちょっと親しみがわいたりする。
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もう食にこだわらなくてよいよ、と思ってしまった。相変わらず不思議な感性で、日常を見つめているなぁ。記憶を掘り起こすような事を書くなぁ。 やっぱり大好き!
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日記というものは、誰かの日常、生活をなぞったものであって、それを全くの他人であるわたしが読んで どうなるのか.でも読みたくなる不思議 わたしの生活にも寄り添ってくれているかのようで、読み終わるのがすこしだけ淋しかった. また何度でも、ページをめくることはできるのに
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
言葉が、うごめいて、生き生きと、疑って、夢を見る。 川上未映子の日常から零れ出る、感覚や概念や哲学が、零れ出るままに綴られていく、言葉が当てはめられていく、自由で不定型な詩だとかエッセイだとか。 食べること、想うこと、歌うこと・・・。人間のあらゆる行為に付随する、どこか途方もない永遠への不安、あるいはどうしようもない一回の瞬間への恐怖、などが、彼女の中にはいつでもあって、その不可思議を、奇妙を、徹底的に、思考する。 「みんな生きてる。やぁ奇跡」 当たり前のような行為が当たり前でなく、事件であり、奇跡である。一瞬、一瞬の、生を、見つめ、疑い、慈しむ。 「この瞬間、世界に手は、いったいいくつあるんだろうな。」 ハンドクリームのチューブの腹の文字から想像する世界は、途方もなく、しかしどこか滑稽で、そして愛がある。 個人的に。川上未映子のエッセイ集の中で一番好き。 きっとこれから、何度も読む。
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夜寝る前に、毎日少しずつ大切に読みました。 本当にこの人は常に全方位にアンテナを張り巡らしていて、あらゆる事象に敏感で、それを自分の言葉で表現してしまう。その才能には脱帽するとともに、毎日しんどくならないかな?って読んでいてちょっと心配になりました。 やっぱり川上さんの文体、好き...
夜寝る前に、毎日少しずつ大切に読みました。 本当にこの人は常に全方位にアンテナを張り巡らしていて、あらゆる事象に敏感で、それを自分の言葉で表現してしまう。その才能には脱帽するとともに、毎日しんどくならないかな?って読んでいてちょっと心配になりました。 やっぱり川上さんの文体、好きです。積読になってる「乳と卵」、早く読まねば。 お気に入り・・・ 「眠り号」 「世界なんかわたしとあなたでやめればいい」 「うっとりを頭にのせて」 「試す」
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自分はいなくなってしまった世界で自分の願いが叶うというのを想像して、なんだかかならず叶うような気になってしまうのも、それを世界のどこから見るというのだろう、おまえは。 (P.11)
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