発光地帯 の商品レビュー
ああそれは私も思った節がある、それも実は思った、ああそこまで思いますか、ということばかりの中、彼女によってこうも彩られるのか。 食についてとはいえ、毎日違う魅力的な食を過ごすよりも、こうスパゲティーを3食食べていても、なるほどタイトルを裏切らない。
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久々に川上未映子さんのエッセイを読む。面白かった。一文の長さを感じさせないテンポの良さが心地よく、するする読める。たまに詩のようなエッセイがあるのも魅力的。
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エッセイ集なんだけれども、 ちょっとした詩集のようでもあった。 神経をはりすました冬の夜のような、 静寂と、すこしの安堵と、自分は世界から切り離されているのだ、 というような孤独と、落伍感。 ふだんはもっと雑然としたものに塗りつぶされて、純粋にそういう感覚に 浸ることは月に一度...
エッセイ集なんだけれども、 ちょっとした詩集のようでもあった。 神経をはりすました冬の夜のような、 静寂と、すこしの安堵と、自分は世界から切り離されているのだ、 というような孤独と、落伍感。 ふだんはもっと雑然としたものに塗りつぶされて、純粋にそういう感覚に 浸ることは月に一度あるかないかだと思う。 でもこのひとは、 生きているあいだのどの瞬間もスイッチがONになっているんだろう、 というのがよくわかるエッセイ集だった。 アイディアノート、詩集と言ったほうがいいかも。 なんとなく読んでいるとインスピレーションを刺激されました。 個人的に、食べ物への無頓着さとそれを申し訳なく思っている感じが 自分とオーバーラップしてちょっとほっとしたり。 手元においておいて、ふとした瞬間に読みたい本ですね。 『乳と卵』 はあまり好きではなかったのだけれど、 この人の小説が読みたくなりました。
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リズムのみ。好きな表現をがんばってさがしたけど、なし。リズムのみ。リズムのみ強すぎて内容が頭に入ってこない。それくらいリズムのみは素晴らしいことこの上なしといった様子で、そうやって少しずつ、めきめきと確実にページはめくられていくので、不思議と驚くような感覚と同時に、ヤラレタ、とい...
リズムのみ。好きな表現をがんばってさがしたけど、なし。リズムのみ。リズムのみ強すぎて内容が頭に入ってこない。それくらいリズムのみは素晴らしいことこの上なしといった様子で、そうやって少しずつ、めきめきと確実にページはめくられていくので、不思議と驚くような感覚と同時に、ヤラレタ、という何だか負けたような心持ちにさせられ、一瞬で読了。
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大好きな川上さんのエッセイ。 食についてのエッセイということですがあまり食については触れられていません。 独特の雰囲気、何か気だるさ?みたいなものを感じさせられる川上さんの文章が好きです。
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何かを産み出すことの苦しみがところどころ垣間見られます。ご本人も吐露されているように少しくスランプだったのでしょうか、気のせいでしょうか。ほかのエッセイとくらべてリズム感が乏しく感じられたのです。そうですよね、いつも絶好調なんてあり得ないですよね。あったらそれこそ化け物ですもの。...
何かを産み出すことの苦しみがところどころ垣間見られます。ご本人も吐露されているように少しくスランプだったのでしょうか、気のせいでしょうか。ほかのエッセイとくらべてリズム感が乏しく感じられたのです。そうですよね、いつも絶好調なんてあり得ないですよね。あったらそれこそ化け物ですもの。良いですねぇ、今は亡き勘三郎さんや私が中学生のころ大好きだった南沙織さんの旦那さんでいらっしゃる篠山紀信氏と一緒にお酒が飲めるなんて。私のような凡夫には一生経験できないことですもの。
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独特の文体だけど、そのうっすら毒の滲んだ柔らかさのような調子がとてもすてきなエッセイ。『乳と卵』はまだ読んでないけれど、『すべて真夜中の恋人たち』はなかなかよかった。男目線の恋愛を扱った小説に最近すこし抵抗がある…不思議だな、なんか女の人が書いたのだと、逆にすんなり読めたりもする...
独特の文体だけど、そのうっすら毒の滲んだ柔らかさのような調子がとてもすてきなエッセイ。『乳と卵』はまだ読んでないけれど、『すべて真夜中の恋人たち』はなかなかよかった。男目線の恋愛を扱った小説に最近すこし抵抗がある…不思議だな、なんか女の人が書いたのだと、逆にすんなり読めたりもする。なぜなんだろう…。ふんわりした空気みたいな優しさと、そこに突き刺される針みたいな衝撃の使い分けが、どうやら女性作家のほうが上手なような気がする。川上さん、好いです。
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この人の文章を読んでいると、忘れていたこと、小さくささやかできらっとした思い出を何故かふいに思い出してしまったりして、文章にしたくなってしまったりする。すごいや、唯一無二の感じ。
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川上未映子エッセイ。 芸術的すぎる、というか、よくわからないまま過ぎていった。 まだ川上未映子の良さがわからない。もう少し読んでみたい。
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慣れるまで言葉が視界の中だけで横滑りしてゆく感じだった。瞬間を感覚で切り取ったようなもの?も多かったから、それで良いのかもしれないけど。 作家に加えてお芝居や音楽の経験もあるみたいで、ゆっくり、どこか陰のある日常が綴られていて「ほうほう」と思いながら読んだ。でも振り返っての印象は...
慣れるまで言葉が視界の中だけで横滑りしてゆく感じだった。瞬間を感覚で切り取ったようなもの?も多かったから、それで良いのかもしれないけど。 作家に加えてお芝居や音楽の経験もあるみたいで、ゆっくり、どこか陰のある日常が綴られていて「ほうほう」と思いながら読んだ。でも振り返っての印象はタイトルじゃないけど「ぼんやり光ってる」毎日でした。 関西弁の小説の方がぐんぐん読めて好きだったかな。
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