ルポ 若者ホームレス の商品レビュー
夏休みの宿題か
著者は女。 たくさん若者ホームレスは出てくるが、どんな経緯でなったのか、いまどういう状況なのか、 がメインの単なる「分析日記」。 著者と打ち解けているわけでもなく、 時間をかけて密着して、日々の詳細や本音を聞き出しているわけでもない。 女ホームレスが取材できなか...
著者は女。 たくさん若者ホームレスは出てくるが、どんな経緯でなったのか、いまどういう状況なのか、 がメインの単なる「分析日記」。 著者と打ち解けているわけでもなく、 時間をかけて密着して、日々の詳細や本音を聞き出しているわけでもない。 女ホームレスが取材できなかった言い訳まで書いてある始末。 何をおれらに知って欲しかったんだ? 紙一重だということか? そんなのわかってるから買って読むんだよ。 オトタケくんのスポーツレポートがまさにこんな感じ。 表面だけすくってもってきて、 自分の感性だけで分析して、オチをつける。 この本が映像化されたら、さぞかしつまらないんだろうな。 夕方のニュースの15分の特集以下だ。 こんなんだからバカにされるんだ、女も障がい者もホームレスも。 2点の理由はワールドカップはいろいろ周りの声が聞こえて、 ひとりの人が少しだけ追えてたから。 その部分だけでよかった。
トウキョウ
派遣という働き方はホームレスを生み出す大きな要因の一つといっても過言ではない。 自己責任、自己決定の社会問題であると感じた。
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20、30代のホームレス50人あまりにインタビューしたルポ。 それぞれの現状や育った過程があまりにも凄惨で読み進めるのが辛かった。 P136) 皆いきなりホームレスになったわけではなく、全体の8割ほどが学校を卒業し正社員として就職したが合わず期間工→派遣社員→日雇い派遣→ホーム...
20、30代のホームレス50人あまりにインタビューしたルポ。 それぞれの現状や育った過程があまりにも凄惨で読み進めるのが辛かった。 P136) 皆いきなりホームレスになったわけではなく、全体の8割ほどが学校を卒業し正社員として就職したが合わず期間工→派遣社員→日雇い派遣→ホームレスという一連のルートを辿っている。 また、日雇い派遣からは定住先を持たず、ネットカフェやカラオケボックスを転々としているという。 P172)とにかく初職からの離職がターニングポイントになっている。 ホームレスになって生活保護を申請すればいいじゃないかと思うが、彼らが助けて!と声をあげないのには理由がある。 自分たちがこうなったのは自己責任だと思っているからだ。 自らの凋落ぶりに落胆し、他人に見せたくない、頼りたくない、一人でいたいというプライドや孤独感がないまぜになり、ホームレスから抜け出せない。 P64) 社会に望むことは? →ない と答える者が多数。 現状は自分の性格や過去の行いが招いたものだから社会に責任は無い、と反省の弁を口にしている。 あれだな。、ホームレスであれ若者は自己責任 という言葉を十字架のように背負って生きているのだな。何かあれば自分が悪い、そうやって自分を追い込んでいる。小泉の政策によって大量の派遣社員が生み出されたのだから、、もっと社会に対して戦いの気持ちや声を荒らげてもいいのに。お利口すぎる。 P126) 児童養護施設を出て就職したラーメン屋の店主がヤクザで、顔を殴られているうちに鼻が曲がってしまった・・・。 早く逃げ出せばよかったのに。鼻が曲がるまで耐えなくてもいいよ。 児童養護施設だから親に愛されなかったのかもしれない。親がいても愛されない人間がここにいるからどっちもどっちだけど。 とにかく親が借金していたり、アルコールや博打に溺れていたりシャブ中だったりとマトモな人間ではない確率が非常に高い。 親ガチャとの関連性の高さを信じてしまう。
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20代~40歳までのホームレスへのインタビューを中心としたノンフィクション。 それぞれのホームレスへと転落していく過程が、ドラマチックだったり悲しかったりして胸に刺さる。パチンコや借金などから親との確執、職場でのいじめなど。 生活保護などの利用すればと思うのだが、「親に知られ...
20代~40歳までのホームレスへのインタビューを中心としたノンフィクション。 それぞれのホームレスへと転落していく過程が、ドラマチックだったり悲しかったりして胸に刺さる。パチンコや借金などから親との確執、職場でのいじめなど。 生活保護などの利用すればと思うのだが、「親に知られるくらいなら死んだ方がまし」など、一筋縄では行かないようだ。 普通に働いて暮らしている事がどんなに幸せなことかを強く感じるとともに、若きホームレスの人々が一人でも多く自立して生きて行けるようになることを願います。 すばらしく面白い本です。
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この本が出版されたのが2011年のこと。それぞれのインタビューはそれ以前のことになるが、彼らは今、どこで何をしているのだろうか。同世代だからこそ余計気になる。 幸い、自分には些細ながら戻れる場所、職を手にしてはいるが、一度足を踏み外せば、決して他人事ではないような気がしている。
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路上ホームレスというよりは、ネットカフェ等を転々とする若年層労働者へのインタビューで構成される。◇言っても詮無いが、「縁」と、失敗をリカバーするシステムの重要性を感じずにはいられない。◇血縁のみならず、地縁・学校縁などが脆弱なケースが目につく。また、失敗や逃避をした場合、いかに謝罪すべきか、誰が彼らを支援するか等、失敗をいかにして巻き返すのかを十分知らない青少年たち。どうにもならない状況の描写が続く。密度の濃い人間関係を求めるのは現代では難しいのかもしれないが、その必要性を痛感させられる。◆2011年刊。
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こういう本を読むとき、自分とはどこか別の世界の話と読んでしまうというか。読んでる限り、社会云々よりその人の性格や気質に問題があるのではないかと思ってしまう…。自分だったらもう少しうまく立ち回れるんじゃないか、とか。 と思えるのは、実際自分がそういう環境にないからなのかもしれない。
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[ 内容 ] かつてホームレスといえば、50歳以上の男性が多数を占めてきた。 しかし近年、貧困が若者を襲い、20~30代のホームレスが激増している。 彼ら「若者ホームレス」は、なぜ路上暮らしを余儀なくされたのか。 どのような家庭で生まれ育ち、どんな人生を歩んできたのか。 若者ホームレス50人へのインタビューをもとに、若者が置かれている困難な状況を明らかにする。 貧困が再生産される社会構造をあぶりだすルポルタージュ。 [ 目次 ] 第1章 若者ホームレスの現実(プレステを持ったホームレス;路上で過ごす夜の恐怖 ほか) 第2章 若者ホームレスと家族(「実家」をもたない若者たち;二一歳のホームレス ほか) 第3章 若者ホームレスと仕事(「正社員」経験者は意外と多い;階段から一段ずつ落ちていく感じ ほか) 第4章 ホームレス脱出(生活保護制度;自立支援センター ほか) [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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(記録) ホームレス支援を行うNPO団体の飯島氏の著作。 なぜホームレスになったのかなど、インタビューなどを通じて実態に迫った本。 人ごととは思えない。
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日本は敗者復活の機会がない国だといわれる。この本で描かれる若者ホームレスは、蟻地獄に落ちたように、もがこうにも這い上がることができない状況に陥っている。失敗は許されない、さもなければありがたくないレッテルを張られ、人生を不利な立場で生きなければならなくなる。そうした恐怖を感じた。 敗者になるなんて、ほんのちょっとした油断やタイミング、勘違いによるもの。それなのに社会から厳しすぎる目線を向けられる。運悪く敗者なってしまった人にももちろん、そうなりそうな要素があると自覚している人にとっても、気分の悪い不安な世の中に感じられる。自分ではどうすることもできないことだってあるのに、それを認めてくれない人はやはり多い。 もっと寛容な国にならないかなぁ、という願望はありつつ、本当に困ったことにならないように社会の現実を受け入れ、その現実に合った努力の仕方をしなければならないのだろうか。
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