ルポ 若者ホームレス の商品レビュー
ホームレスに至った経緯をみると誰でも、ホームレスになりうると、背筋が寒くなる思いがした。ありきたりだが、いつからでも再チャレンジができる世の中にする必要があると強く感じた。
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労働問題・住宅問題だけではなく、低学歴、貧困家庭、家族に頼れないなど、困難な立場にある。 自分には関係ない、と言い切れないところが、現代日本の怖さだが、支援の理由にもなるのだろう。
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大きく前後半に分かれる構成です。前半は若者ホームレスについての広く継続的な調査やインタビューをテーマ毎にまとめています。ホームレスになる経緯の共通点や違い、さまざまな要因に触れられています。後半はホームレスの方への支援の現状が紹介され、どのような領域で援助が必要かが書かれています...
大きく前後半に分かれる構成です。前半は若者ホームレスについての広く継続的な調査やインタビューをテーマ毎にまとめています。ホームレスになる経緯の共通点や違い、さまざまな要因に触れられています。後半はホームレスの方への支援の現状が紹介され、どのような領域で援助が必要かが書かれています。とても勉強になる本です。
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ルポルタージュなので、学術的な内容ではないが、実態の一部を正確に描写していると思う。 最近、いじめを防ぐために必要なのは、悪を許さぬ心ではなく、むしろ悪を許す心なのではないかと思い始めている。
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「ホームレスだなんて・・・自己責任だよ、全部」 そう一蹴する人もいるだろう。 確かに、その側面はある。何よりも、本人たちがそう自覚しているようなのだから。何をやっても長続きしない。やる前から、諦めてしまう。ギャンブル中毒である・・・等々。 しかし、そうではない側面もある。 ...
「ホームレスだなんて・・・自己責任だよ、全部」 そう一蹴する人もいるだろう。 確かに、その側面はある。何よりも、本人たちがそう自覚しているようなのだから。何をやっても長続きしない。やる前から、諦めてしまう。ギャンブル中毒である・・・等々。 しかし、そうではない側面もある。 誰にでも起こりうる、ちょっとしたことが”きっかけ”で、正社員として働いていた会社を追われる。 その後、腰掛けのつもりで期間工になる。期間工が派遣になり、派遣が日雇い派遣に。そして、飯場(はんば)になり、最後は路上生活に。 一端、路上生活に入ると、そこから抜け出すのは容易ではない。住所が定まらないと定職につけないが、定職につけないとお金を稼げず、定住することもままならない。にっちもさっちもいかない状況に陥る。その日暮らしが続く。 この話が、今や20~30代の人にも当てはまる話だという。若者ホームレスの急増は、もはや日本社会が抱える大きな社会問題の1つなのだ。 著者は、若者ホームレスの実態を知るため、50人の若者ホームレスに対してインタビューを敢行した。本書は、この調査結果をまとめたものだ。 したがって、この本に、若者ホームレス問題を解決するための処方箋が書かれているわけではない。もちろん、問題の複雑さを考えると、そのような処方箋など書きようもないだろうが。つまり、若者ホームレスの実態を知って、そこに何を感じ、どんな主張を持つか、どのような行動につなげるかは、読者次第である。 さて、私は・・・と言うと、子を持つ親として、子供がもう少し成長して大人になったら、本人に「この本を読め!」って言うかもしれないな、と思った次第。その頃は世の中がどう変わっているかわからないが・・・。 (書評全文はこちら → http://ryosuke-katsumata.blogspot.jp/2012/08/blog-post_4.html)
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厳しい現実が淡々と描かれている。救いはあるのか⁈ 読了。様々な点に踏み込んだ切口に自然と涙が…。 その先に、谷本仰さん達がハッキリと見える。
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ビッグイシューはホームレスの自立を支援するため、イギリスで1991年に創刊された雑誌。日本では2003年に販売がスタート。さらに2007年にはホームレスの自立を支える「ビッグイシュー基金」を設立。 若者ホームレスの実態を知るため、2008年から10年にかけて、東京と大阪で調査を実...
ビッグイシューはホームレスの自立を支援するため、イギリスで1991年に創刊された雑誌。日本では2003年に販売がスタート。さらに2007年にはホームレスの自立を支える「ビッグイシュー基金」を設立。 若者ホームレスの実態を知るため、2008年から10年にかけて、東京と大阪で調査を実地。
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自分と大して変わらない世代にも関わらず、路上で生活している若者ホームレスと自分との違いは何なのかと考えてしまった… 明日仕事がなくなって路頭に迷うことも当たり前のように起きているという現実を突きつけられたような気がする。 私はこれまでそういうことがなかったし、話をきいたことがな...
自分と大して変わらない世代にも関わらず、路上で生活している若者ホームレスと自分との違いは何なのかと考えてしまった… 明日仕事がなくなって路頭に迷うことも当たり前のように起きているという現実を突きつけられたような気がする。 私はこれまでそういうことがなかったし、話をきいたことがなかった。 今仕事も実家もある人にとっては、自分の目に見えていない社会の一面をみるいい機会になるだろうし、自分の持っているもののありがたさや気づいていないことに気づかされる本だと思う。 この本の中では、たくさんの大体四十代以下の人達のこれまでの生活環境や彼らがどうしてこうなってしまったのかなどの点を紹介している。 大学を卒業している人も正社員経験のある人もたくさんいる。 それでもネットカフェやファミレスといった場所を渡り歩き続け、実家があっても帰れない人などもいる。 それぞれがそれぞれの事情を持っているけど、私が気になったのは二点ある。 一点目はギャンブルによる借金が足を引っ張ってることがわりと多いということ。 二点目は家族との確執から助けを求められないという人達の存在。 二点目に関しては、人間関係のことだから一概には言えないが、なんとなく、プライドが邪魔をしている人達もいるように感じた。 あとはそれまでの家庭環境などの影響で早くから働かなければならなかった、借金を返さなくてはならなかった、施設からでなくてはならなかったなどが主な始まりのようだった。 ただもうひとつ意外だったのが、正社員をやめて新たな世界で試してみたいと思い、やめて、就職先ぐ見つからず、路上にでるということ。 最後の章にはいくつかの政府の支援サービスやNPOの活動などがあげられているが、こういう活動を知っておくことは後々何かあった時のために大切だと思った。 無知さは私たちの足元をすくうと改めて自分自身の危険さを感じた。
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普段見ているホームレスの人達の見方が変わった本。 正直、「汚い、危ない、自堕落な人達」と思っていた。でも若者も含め、ホームレスになりたくてなっている人はいない、と考えを改めた。 人間だれでもちょっとしたきっかけで、正社員の道から外れると「アルバイト→製造業契約社員→日雇い契約社員...
普段見ているホームレスの人達の見方が変わった本。 正直、「汚い、危ない、自堕落な人達」と思っていた。でも若者も含め、ホームレスになりたくてなっている人はいない、と考えを改めた。 人間だれでもちょっとしたきっかけで、正社員の道から外れると「アルバイト→製造業契約社員→日雇い契約社員→ホームレス」に陥る危険性がある、と実感。私も、もし貯金が少ない状況で職を失ったら…著者が書いているように「転職を繰り返すうちに不安定な仕事しか得られなくなり、身も心もボロボロになってホームレス」になる可能性が十分にある。 今の日本を考えると、個人の問題というより、日本社会の構造的な課題、セーフティネットは政府が真面目に考えるべき課題と感じた。 同時に、ホームレスの人達を支援しているNGOの人達に頭が下がる思いです。
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3年前、日本に帰ってきた時、横浜駅や渋谷駅前に家出少年にも見えない、ホームレスまで行かないけど少しだけ小汚い若者を駅前やコンビニ前に結構見かけて、衝撃でした。 10~20代の若くて元気な未来のある若者が、いとも簡単に転落するなんて悲しすぎる。 国のせーフティネットが足りないのか...
3年前、日本に帰ってきた時、横浜駅や渋谷駅前に家出少年にも見えない、ホームレスまで行かないけど少しだけ小汚い若者を駅前やコンビニ前に結構見かけて、衝撃でした。 10~20代の若くて元気な未来のある若者が、いとも簡単に転落するなんて悲しすぎる。 国のせーフティネットが足りないのか、企業が利益重視で派遣労働者を使うようになったのが根源なのか、政治の問題なのか。 となると、これからどうすればいいんだろう。
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